盛岡外語観光&
ブライダル専門学校 様

盛岡外語観光&ブライダル専門学校様では2022年度外語コミュニケーション科を開設、英会話力向上や英語に関連する資格取得を目指すためのカリキュラムを提供しています。「学生が少しでも英会話に触れる機会を提供したい」。そんな思いから、同校ではスタディサプリENGLISHを導入し、授業の中で活用。英語学習の定着・継続を促しています。実際の授業の中でどうツールを活用しているか、同学科英語教員の小泉様にお話を伺いました。

「授業内外でこう使いたい」の要望に対し適切な提案をしてくれたことが決め手に

貴校では英語学習においてどんな課題を感じていましたか?

小泉様:
大きく2つあります。 1つは、授業外で英語学習を継続することが難しいという問題です。学生の授業外の時間の使い方はさまざまで、人によっては英語学習を継続することが困難な人もいます。そのため、授業外の時間に英語学習ができるよう学校でフォローできる方法はないかと考えていました。
もう1つ、英語を話す機会を増やせないかと思っていました。2022年度の後期に授業内で他社のオンライン英会話を導入していたのですが、使用回数が月4回までと制限がありました。かつ、オンラインレッスンを欠席した場合の振替にも制限があって、月内に4回消化できずに終わってしまう学生が出てしまったんです。そこで、無制限でレッスンが受けられるオンライン英会話サービスを探していました。

さまざまな英語学習ツールがある中で、スタディサプリENGLISHを選ばれた決め手はどういったところにありましたか?

小泉様:
ほかにもいくつかオンライン英会話サービスを調べたり、お話を伺ったりはしました。その中でスタディサプリENGLISHは、本学の要望をしっかりと聞きとったうえで、授業内での適切な使い方を示してくれた点に魅力を感じました。他にも、アプリとオンライン英会話の学習内容が連動していたり、コストパフォーマンスのよさなどから、スタディサプリENGLISHに決めました。岩手県の県立高校がスタディサプリを導入しており、学生のあいだで知名度が高かったことも、一歩踏み込むきっかけになりましたね。
管理者画面で、誰が、どれくらいの時間どんな内容の学習をしたか細かく確認できる点も便利だと感じました。実際に学生たちの利用履歴を見て、「頑張ってるね」と声かけをしたり、フィードバックをしたりしています。

アプリを開くことが習慣化。学生からの要望で夏休みも継続して活用

導入の際、学生さんたちにはどのように周知しましたか?

小泉様:
スタディサプリENGLISHの担当者の方にお願いして、学生たちに直接、オンラインで使い方などの指導をしていただきました。全員でログインするところからスタートして、アプリの内容や機能などを説明してもらったり、毎日決まった時間に学習リマインド通知が来るようその場で一斉に設定するなどしました。担任の私ではなく、担当者の方に教えていただくことで、学生たちはより真剣になって聞いていました。
おかげさまで、授業での活用が始まってから「使い方がわからない」という学生はいませんし、私自身も使いやすさを感じています。

授業の中で、実際にスタディサプリENGLISHをどのように活用していますか?

小泉様:
スタディサプリENGLISHは外語コミュニケーション科の1年生の留学前準備の一環としてカリキュラムに取り入れました。
授業ではまず、アプリを使ってオンライン英会話の予習をします。アプリではドラマ仕立てのストーリーを進めることで、そのシーンで使える英語のフレーズを学ぶことができます。この内容がオンライン英会話と連動しているんです。アプリで予習をしたら、教室内でそれぞれ学校のパソコンからオンライン英会話にアクセスし、レッスンします。
授業内外でスタディサプリENGLISHを使っているうちに、アプリの利用時間が長い人、オンライン英会話の時間が跳ね上がって多い人など、それぞれ個性が表れてきました。英語を話すのが好き、インプットするのが好き。どちらがいい・悪いではなく、やりたいようにどんどん進めていいよと伝えています。
実は、もともとスタディサプリENGLISHは、前期3カ月、後期3カ月のみ利用する予定で、夏休みは休止しようと考えていました。しかし、学生から強い要望があって、夏休み期間中も継続することになった経緯があります。ようやくアプリが自分のものになってきている感覚があるのでしょうね。授業外でも、電車の移動時間や自宅にいるスキマ時間、アプリからの通知が届いた瞬間などに、1分でもアプリを開く意識づけができているようです。

スタディサプリENGLISHの利用が習慣になってきていると感じますが、どういった働きかけをしているのでしょうか。

小泉様:
決まった時間にアプリから通知が来るのは大きいですね。「連続学習記録を切らしたくない」と言う学生は多いです。
もう1つは、週2コマ授業の中で活用することで、「スタディサプリENGLISHをやらなきゃ!」と意識づけできたと感じています。これが授業外での活用のみにしていたら、もしかしたら学生たちの中で「後回し」の存在になっていたかもしれません。

さまざまな国の講師と話すことでコミュニケーションに対するマインドが変化

スタディサプリENGLISH導入前と導入後で、学生さんに変化はありましたか?

小泉様:
日頃、学校で学生たちが外国人と1対1でコミュニケーションを取る時間が少なかったため、初めてオンライン英会話でレッスンしたときは緊張して、何を話していいか分からない様子でした。それが徐々に、スラスラと自己紹介できるようになったり、PCに表示されるスクリプトを滑らかに読み上げられるようになりました。
マインド面でも変化がありましたね。オンライン英会話を始めた頃は、先生からの問いかけに「Yes」「No」でしか答えられなかった学生が、自分の考えを口にできるようになったんです。コミュニケーションを取ろうとする勇気が出たようですね。
学校内に、1対1で会話できる人数の外国人の先生を配属する環境を整えることは、なかなか難しい現状があります。そうした事情があるだけに、学校にいながらいろんな国の先生方と話せるオンライン英会話の存在は本当に大きいと感じています。

英会話の成功体験・失敗体験をたくさんさせてモチベーション向上につなげたい

今後スタディサプリENGLISHをどのように活用していこうと考えていますか?

小泉様:
アプリの利用状況を見ていると、予習部分の「ストーリー」の正答率にまだまだ伸びる余地があると感じています。達成率が今ひとつに感じています。まずはこの正答率達成率を上げたいですね。そのためには、学生たちがどこでつまずいているか、追っていかなければならないと思っています。
そして可能であれば 今後活用検討したいこととしては、入学前の合格者たちに対して、事前課題としてオンライン英会話で学んでいただけるようになればと思っています。英語ネイティブの先生と1対1で会話する中で、成功体験や失敗体験、伝えられないもどかしさと伝わった喜びを、早くから体験していただきたい。それが英語を学ぶモチベーションにつながると思っています