【TOEIC® L&R TEST初心者必見】TOEIC® L&R TESTの資格って有利なの?他のテストとの違いは?
TOEIC® L&R TESTはどこで活用されるの?資格として有利?
TOEIC® L&R TESTは学生に対しては大学の授業の際のクラス分けの目安として、社会人に対しては就職や転職の際の英語力の目安や加点対象として使用されることが多い資格です。また、一部企業では昇進の際の必須要素もしくは目安として使用される場合もあります。
就職・転職において、履歴書に記載するうえで目指したいスコアは600点となります。600点を保持していれば、「基本的な英語の能力がある」と認識されるでしょう。より英語力の面で有利にしたい場合は800〜860点程度を取得しておくと、「かなり英語力が高く、英語を使用する仕事でも通用する」と捉えられることが多いです。
外資系の企業の場合は、最低スコア◯◯点などと応募条件として提示されている場合もあります。各企業によって昇進条件に使用されるスコアは異なりますが、目安としては上記同様まずは600点から目指していくと良いでしょう。
英検®やTOEFL®との違いは?
英語の民間試験として英検®やTOEFL®(トーフル)などもあります。ざっくり言うと、下記のような違いがあります。
TOEIC® L&R TEST | 英検® | TOEFL® | |
---|---|---|---|
試験内容 | リスニング リーディング |
| リスニング・リーディング ライティング・スピーキング |
出題されるテーマ | ビジネスや日常的な話題 | 級によって異なるが、身近な話題から高レベル向けは医療・テクノロジーに関する内容など幅広く出題 | 学術的な話題や大学での講義について |
主にどのような場面で使われるか | 就職・転職時 | 高校入試・大学入試 | 留学時 |
主な受験者 | 大学生〜社会人まで幅広い | 小学生〜高校生が多い | 留学を希望する人 |
求められる技能や出題テーマ・傾向が大きく異なるため、それぞれの試験に対する対策が必要となってきます。就職活動時のスコアとして取得したい場合はTOEIC® L&R TEST、留学のために使いたい場合はTOEFL®など、ご自身の目的に応じて受験する試験を選択すると良いでしょう。
TOEIC® L&R TESTのスコアが高ければ、英語が話せるの?
TOEIC® L&R TESTに向けた勉強のみをしていた場合、リスニング・リーディングの能力しか伸びていないことが多く、一概に「英語が話せる(書ける)」とは言い切れません。
英語力を総合的に伸ばすためには、まずはTOEIC® L&R TESTの対策をしっかり行い、目標スコアを取得できた・近づいたのちにTOEIC® S&W Testsに向けた勉強を進めていくのがおすすめです。
まとめ
TOEIC® L&R TESTについて、資格としてどういうものか・他の英語資格と比べるとどのような違いがあるかについて解説してきました。TOEIC® TESTを初めて受験する場合は、まずはTOEIC® L&R TESTの対策をしっかり行い、「読む」「聞く」というインプット技能の土台を作っておくのがおすすめです。そのうえで、「話す」「書く」というアウトプットの力を高めたい場合は、TOEIC® S&W Testsについても確認しておきましょう。
監修
山田 治 先生
スタディサプリENGLISH基礎講座(英文法・英単語)講師/コーチトレーナー。1976年、茨城県生まれ。麗澤大学大学院卒業。TOEIC® L&Rテスト990点(満点)、英検®1級。高校時代までは英語が大の苦手だったが、日本国内で英語劇を創作することで英語力を伸ばした。中高一貫校での英語科教諭や語学学校講師を経て、現在は大学や専門学校で講師も務める。役者のトレーニング方法、第二言語習得研究の知見、CTT+(国際トレーナー資格)の教授法を駆使して、英語4技能を伸ばす指導を実践。英語学習コーチ向けに、学習者の目標達成を支援するための研修も行なっている。2児の父でキャンプが好き。(※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。)
- 学習参考書:
- TOEIC®テストで「高得点を取れる人」と「取れない人」の習慣 (共著・明日香出版社)
- TOEIC® L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (共著・アルク)