TOEIC® L&R TESTに頻出の単語とは?特徴や効率的な学習法はある?
TOEIC® L&R TESTの単語の特徴は?
一般的な会話や試験で出題される基礎的な単語に加えて、TOEIC® L&R TESTならではの出題としては「日常生活に関わる単語」や「ビジネスに関わる単語」があります。
- 日常生活に関わる単語とは:
- 家の中の場所・家電など、日常で触れるものや場所・出来事に関わる単語です。単語としてはあまり聞き慣れない・見慣れないものも多いでしょう。
語 彙 | 意 味 |
---|---|
railing | てすり |
cupboard | 戸棚 |
cloth | 布 |
laundry | 洗濯(物) |
sweep | 〜を拭く |
vaccum | 〜に掃除機をかける |
garbage | (生)ゴミ |
furniture | 家具 |
- ビジネスに関わる単語とは:
- 特定の業界に特化した専門的な内容ではなく、一般的なビジネスシーンで使われる単語のことを指します(「議論する」「報告する」「請求書」など)。また、部署名なども出題されるため事前にチェックしておくとよいでしょう。
語 彙 | 意 味 |
---|---|
personnel department | 人事部 |
chief executive officer | 最高経営責任者 |
post | 役職、地位、投稿 |
headquarters | 本社 |
reference | 推薦 |
contribute | 提供する |
launch | 開始する |
refund | 払い戻す |
TOEIC® L&R TESTでは「言い換えの表現」がよく出題されます。そのため、単語集で紹介されている類義語までまとめて覚えておくと問題を解く際に役立ちます。また、模試を復習する中で、ぱっと反応できなかった言い換え表現があれば、セットで音読するなどして覚えていくのもおすすめです。
TOEIC® L&R TESTの単語の学習法は?
リスニング・リーディングのテストに向けては、「聞いてわかる」「読んでわかる」単語を増やしていくことを目的にしましょう。つづりも覚えられるとなお良いですが、そこに時間や労力をかけるよりは、わかる単語を増やしていくことを優先したいです。
覚える際は、基礎的な単語・高頻度で使われる単語から確認していくのがおすすめです。
基礎的な単語を覚えれば覚えるほど、聞いたり読んだりする英文の語彙カバー率が高くなり、解きやすく感じるようになるでしょう。
単語を聞く・読むときに「考えてわかる」状態では、まだしっかり覚えきれていないと言えます。思い出したり、考えたりせずに意味が入ってくるようになるまで記憶を定着させる必要があります。また、単語単体を覚えるよりもフレーズで覚えておくと、英文を処理する際のスピードが速くなります。単語とその意味だけでなく、なるべくフレーズで覚えておくようにしましょう。
単語を定着させるためには、ただ覚えていくだけではなく、随所で覚えているかの「確認テストをする」ことが重要です。覚えているか確認し、思い出そうとする行為が長期的に記憶するためのポイントとなるため、例えば100単語くらいずつを目安としてテストを繰り返しながら記憶の定着度合いを確かめてみましょう。
初級者向け(〜600点を目指す人向け)学習法
高頻度で出題されるもの・基礎的な単語を中心に、知っている(聞いてわかる・読んでわかる)単語の数を増やすことを第一に考えます。英語を見て瞬時に理解できるよう、1つの単語につき1つの意味で良いので覚えることを優先しましょう。加えて、単語を覚える際には、発音と品詞も覚えていけると良いです。品詞は、Part5の品詞問題に直結し、発音はリスニング力向上につながります。
週きざみで数の目標を設定し、ある程度まとまった数の単語を覚えていきましょう。月曜日~金曜日は毎日同じ100語を学習して覚え、土曜日は苦手な単語を復習し、日曜日は前週までに覚えた単語を含めて「苦手な単語の総復習」を行うのがおすすめです。復習時は、上述の「確認テストをする」やり方で取り組んでみるのも良いでしょう。
この方法を3ヶ月間続けると約1200語覚えることができ、かなり力がつきます。毎日続けるのは大変ですが、隙間時間を見つけて習慣化していきましょう。
中上級者向け(800点〜を目指す人向け)学習法
中上級者になると、基礎的な単語のインプットはある程度済んでいる状態となります。そのため、覚えた単語・これから覚える単語の質を上げていくことを目指しましょう。具体的には、「1つの単語につき複数の意味を覚える」「単語だけではなく、フレーズで覚える」「1つの単語から派生する単語も覚える」「コロケーション(一緒によく使われる単語の組み合わせ)も含めて覚える」といったあたりです。
例えば、ある単語の名詞形を覚える際に一緒に形容詞形・副詞形・動詞形を覚える、反対語を覚えるなど、1単語にとどまらず複数の情報も身につけていくのがおすすめです。関連して覚えていくことで、記憶にも残りやすくなるでしょう。
単語学習におすすめの教材は?
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コースの「TEPPAN英単語」の講座では、目標スコア別の頻出英単語を学習することができます。高頻度で出題されるものがおさえられるので、効率よく学習を進められます。
設定によって、音声を聞いて意味を答える練習も可能です。文字情報がなく音声のみのため、リスニング用の単語学習としても効果的です。
市販のTOEIC® L&R TEST専用の単語帳も多くあります。隙間時間で学習しやすいものや今のレベルや目指すスコアをもとに、自分に合った単語帳を選びましょう。
まとめ
単語は膨大な数があるため、効率的に基礎的・頻出語彙から習得するのがおすすめです。TOEIC® L&R TESTならではの日常生活の単語・ビジネスシーンの単語も意識して取り組み、習得しておきましょう。考え込まず瞬時に意味が分かる状態を目標に、「単語を覚える→確認テストをする→再び覚える」の流れで単語学習を進めていきましょう!
監修
山田 治 先生
スタディサプリENGLISH基礎講座(英文法・英単語)講師/コーチトレーナー。1976年、茨城県生まれ。麗澤大学大学院卒業。TOEIC® L&Rテスト990点(満点)、英検®1級。高校時代までは英語が大の苦手だったが、日本国内で英語劇を創作することで英語力を伸ばした。中高一貫校での英語科教諭や語学学校講師を経て、現在は大学や専門学校で講師も務める。役者のトレーニング方法、第二言語習得研究の知見、CTT+(国際トレーナー資格)の教授法を駆使して、英語4技能を伸ばす指導を実践。英語学習コーチ向けに、学習者の目標達成を支援するための研修も行なっている。2児の父でキャンプが好き。(※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。)
- 学習参考書:
- TOEIC®テストで「高得点を取れる人」と「取れない人」の習慣 (共著・明日香出版社)
- TOEIC® L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (共著・アルク)