TOEIC® L&R TESTの対策・勉強はどうすれば良い?

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更新日:2022/11/24 投稿日:2022/09/30

Vol.04 TOEIC<sup>®</sup> TESTの対策・勉強はどうすれば良い?

TOEIC® L&R TESTは試験の形式や出題傾向が決まっており、それを知るところから対策を始めましょう。この記事では、基本的な対策方法・勉強法のほか、問題を解くコツや禁止事項などを解説していきます。試験前必読です!

TOEIC® L&R TEST対策・勉強法の基本

大前提として、リスニング・リーディングそれぞれの形式や頻出の出題事項を知り、形式に沿った問題演習を繰り返すことが大事です。

それぞれの形式・勉強方法の詳細は以下の記事を参考にしてください。
リスニング対策記事へリーディング対策記事へ

リスニング・リーディングに共通して言えることとしては、ビジネスシーンの英語と日常的な英語が多く出題され、中でもトラブル系(何かが故障した・遅れているなど)が頻出事項だということです。交通機関・公共施設・店舗などの場面もよくあります。その場面を想像して自分事化しながら考えると問題を解きやすいので、場面を想像しながら解く癖をつけておきましょう。

英語力のほかに、ビジネスに関する言葉(部署名、オフィスで使われる表現など)や図や写真から情報を読み取る練習をしておくと問題が解きやすくなります。問題演習で出てきた場面・ビジネス知識については確実に答えられるようにしておくことが重要です。また、図や写真を扱った問題をたくさん解き、どこに解答根拠があることが多いのか・どんな部分が狙われやすいのかの傾向を掴んでおきましょう。

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TOEIC® L&R TESTの試験中の時間配分は?

リスニングは約45分・リーディングは75分で、計約2時間の試験です。2時間英語を処理し続けるスタミナが必要です。
リスニングは放送に従って一斉に解いていくため、自分のペースで解き進めることができません。一方で、リーディングは75分の中で自分のペースで解き進めます。時間との勝負のため、わからない問題は飛ばす・簡単な問題から解いていくなどのペース配分が大事です。

リーディングの理想的な時間配分の目安は、

  • 【Part5 】10分 1問あたり20秒
  • 【Part6 】10分 1長文あたり2分半
  • 【Part7 】55分 1問あたり1分

となり、非常に短い時間で1問を解く必要があることがわかります。
人によっては、リーディングを逆から解く(Part7→Part6→Part5の順)人もいます。時間がかかる長文問題をはじめに片付けて、後を楽にするやり方です。
順番に解いた方が良いか、逆から解いた方が良いかは好みにもよるため、事前に模試に取り組みながら進めやすいやり方を探しておきましょう。

覚えておきたい心構え

全問マークする」のは必ず忘れずに行いましょう。時間がなくて解ききれなくても、最後の数分を使用して全問題にマークを塗りましょう。
なお、マークをする際は隙間まで綺麗に塗りつぶす必要はありません。このような部分で時間短縮につなげることができます。
試験本番は緊張もあり、焦ることもあるかもしれません。わからなくても焦らず、割り切って次の問題にうつるようにすることで、無駄な時間のロスを減らすことが大事です。

試験中にやってはいけないことはある?

問題冊子への書き込みは禁止されています。簡単なメモ・斜線やチェックマークなど細かな書き込みも禁止です。必ず守りましょう。
リスニング中、メモをとりながら聞きたくなりますが、一切禁止されているため注意が必要です。聞き取った英語の保持力(英文の内容を覚えていられるか)も試されているので、そこも意識しながら日頃からリスニングの勉強を進める必要があります。 また、リーディングにて文中にスラッシュを書くことも禁止されているので、スラッシュを書きながらの長文読解が癖になっている・スラッシュがないと読解が難しいという人は事前に対策が必要です。スラッシュなしで、そのままの英文の語順で解き進められるよう練習をしておきましょう。

さらに、リスニング中にリーディングの問題を見るのも禁止されています。早く解答ができたからといって、リーディングのページを開いて確認しないように注意しましょう。

当然ですが、問題の漏洩や問題用紙・解答用紙の持ち出しは厳禁です。覚えていた問題や迷った問題の内容をあとでSNS上に書き込む行為も禁止されています。つい、「問題についての意見交換がしたい!」「答えを知りたい!」という気持ちから書き込みたくなってしまうかもしれませんが、漏洩と捉えられてしまうため控えましょう。

まとめ

TOEIC® L&R TESTの対策として、基本的な内容を中心にご紹介しました。対策を始めようと考えている方は、まずは上記の内容をもとにどんな問題が出るのか、どのくらいの時間で解かなければならないのかの目安を掴んでおくと良いでしょう。また、試験本番に際し、コツややってはいけないことも紹介しているので、試験前日にもう一度読み返し、当日の参考にしてみてください。

山田治先生の写真

監修 山田 治 先生

スタディサプリENGLISH基礎講座(英文法・英単語)講師/コーチトレーナー。1976年、茨城県生まれ。麗澤大学大学院卒業。TOEIC® L&Rテスト990点(満点)、英検®1級。高校時代までは英語が大の苦手だったが、日本国内で英語劇を創作することで英語力を伸ばした。中高一貫校での英語科教諭や語学学校講師を経て、現在は大学や専門学校で講師も務める。役者のトレーニング方法、第二言語習得研究の知見、CTT+(国際トレーナー資格)の教授法を駆使して、英語4技能を伸ばす指導を実践。英語学習コーチ向けに、学習者の目標達成を支援するための研修も行なっている。2児の父でキャンプが好き。(※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。)

学習参考書:
TOEIC®テストで「高得点を取れる人」と「取れない人」の習慣 (共著・明日香出版社)
TOEIC® L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (共著・アルク)