
英会話ができればいいなあとは思うものの「英語を話す相手がいない」というあなた!今の時代、知識と情報を使えば家から一歩も出ることなしに世界に通じる英語を身につけることができます。この記事では1人でも(もちろん1人でなくても!)続けられる英会話練習法について説明していきます。
1. 1人でできるおすすめの英会話練習法
1.1 まずは単語・フレーズを覚える
母語でさえ自動的にしゃべれるようになるわけではありません。生まれたその日から1年間ほどはひたすらリスニングに励み、2語文が話せるようになったら今度は格助詞(「が」「の」「を」「に」「へ」など)の習得に苦労し、小学校に入ってからは漢字と音読の練習が続きます。実は母語習得には大量の時間と手間がかかっているのです。これが母語ではなく外国語なら「まずは会話のネタとなる単語やフレーズをひたすら繰り返し聞いて読んで覚え込むこと」が何よりも重要になります。
1.2 実際に音読して声に出す
母語の発音は、あなたが間違えれば周囲の人が優しく矯正してくれましたね。英語の場合はおそらく優しく矯正してくれる人は見つけにくいはずなので、自力でやってしまいましょう。お手本音声付きのテキストを用意して、ひたすら一緒に音読してください。何よりも大切なのは「真似ること」に尽きます。お手本音声と同じ発音・同じ速さで読めるように50回、100回と練習を積みましょう。時には自分の発音をスマホなどに録音して「お手本に似ている度合い」をチェックするのがお勧めです。
1.3 オンライン英会話、AI英会話を使う
比較的安価で、その気になれば毎日でも英会話ができるオンライン英会話はその手軽さもあって大いにお勧め。
一方「途中でお互いに話がわからなくなったらどうしよう」という不安もよくわかります。そういう方にはここ1年ほどで増えてきたAI英会話はいかがでしょうか?AIの発達が目覚ましいとは言え、相手が機械なので話が食い違うこともありますが、そういうハプニングもまた楽しいものです。オンライン英会話、AI英会話は共に長所も短所もあります。ネットで情報を検索して、ご自分に合いそうなサービスを選んでくださいね。
なお、ほとんどのスクールで無料体験レッスンを受講することができます。急いで決めないで「検索する→知る→無料体験レッスンを受講する」の手順を踏むことがお勧めです。
1.4 シャドーイング
英語を話すための練習法の王道がシャドーイングですが、最初はテキストを見ながら(開本)でOKです。お手本音声を聞きながら、少し遅れて英文を読んでいきます。だいたいサラッとできるようになったら、今度はテキストを見ずに(閉本)同じようにやってみます。格段に難しくなりますね!「聞きながら口から出す」という2つの作業を同時に行うのが難しさの理由です。「3回閉本でやってみて、その後で開本で1回」のようなミックス型を練習するのもよい勉強になります。
1.5 英語で日記をつけてみる
日記の英語は基本的に主語であるIを省略して書いていくものですが、ここではライティングの練習だと割り切って、主語Iを書いても構いません。ただし、Iで始まる文が続くと美しくないので、少し力が付いてきたらIを使わない文を書くようにしていきましょう。
コツはスマホやPCで書くこと。こうすれば仕上げにChatGPT(無料でも使えます)にコピペして「日記を書きました。添削してください」とお願いすることができます。ChatGPTは対話型なので「3文目は“バス停に着いたが、バスは行ってしまった後だった”としたい。私はこう書いたが、もっとシンプルで自然な表現はないか?」のように尋ねると(日本語で聞いて大丈夫です!)懇切丁寧に答えてくれます。
2. 効果的な練習のためのポイントやコツ
2.1 継続的な練習を習慣化する
始めてみたのはいいけれど見事に三日坊主で終わった、とならないように、上手く方策を立てるのがオトナです。継続的に学習するための方法をいくつかご紹介しましょう。なんと言っても「日常生活の中に組み込んでしまうこと」が有効です。例えば「お風呂に入る前に◯分勉強する」「洗濯機を回している間に勉強する」。少し厳しくてもOKな人は「◯分勉強したら晩ごはんを食べる」というのもありでしょう。
かつて思わず唸った工夫は「朝はいつもの電車の20分前に駅に着き、ホームのベンチで勉強。帰りは乗車駅でホームのベンチに座って電車を3本見送り、4本目の電車に乗って帰宅」というもの。また「自分がよく使うテーブルや机の上にテキストを開いて置いておき、椅子に座ったらまず勉強する」というのも「なるほど!」と思いました。
また「勉強できた日はカレンダーにシールを貼る」という意外な方法で継続化に成功した人もいます。
2.2 アウトプットとインプットをバランスよく
どうしても話す方(アウトプット)に一生懸命になりがちですが、話すための材料がない限り、自発的に話すことはほぼ不可能です。よって意識的に単語やフレーズ、場合によっては文法を覚えること(インプット)も大量に必要になってきます。テキストを開いた時に、知らない単語が山ほどあれば学習意欲も落ちてしまうので、アウトプットとインプットを両方とも意識的にバランスよく学習しましょう。
2.3 ミスを恐れずに話してみる
「英語を聞いたらほぼわかるのに話せない」人が一定数いますが、その原因の多くは「間違えたらどうしよう」という心配だと思われます。私たちは母語で話していても間違えます。読めない漢字も意味のわからない言葉もあります。ましてや勉強中の英語で話すのなら間違えて当たり前ですよね。けっこう意外なことに、あなたが間違えても相手(人もAIも!)は推測能力を持っているので、言いたいことを理解してもらえるものです。
それに、そもそAI相手なら基本的に1人で英会話を練習するわけですし、オンラインの先生を相手に話すのであっても、ミスしたところでなんの心配もありません。先生が優しく訂正してくれます。
3カ月も練習すれば「最初の頃、よくこういう表現を使っていたけれど、間違いだったのか!」ということが続出します。インプットを怠らずにアウトプットを続けていくうちに、ミスは必ず減っていくものです。いろいろと心配するよりも、まずは英語を話してみましょう。
3. まとめ
この記事では1人でもできる英会話練習法についてまとめてきました。オンラインでの学習手段が飛躍的に増えた今では、テキストも話す相手も(なんならAIの相手も)オンラインで見つけることができます。たくさん話すことによって英会話に慣れていきましょう!



