
特定の個人に必要なビジネス英語を最速でマスターするためには、実際にその仕事に就き、毎日胃の痛くなるような思いをしながら100%の英語環境で必死に半年サバイバルするしかないでしょう。それでも最低限のことになんとか対応できるようになる程度です。
ここではネイティブスピーカーとシンプルな日常英会話を3分ほど続けられる能力を最速でマスターする、という視点から書いています。
1. 英会話を最短で習得するための基本原則
1.1 短くシンプルな文のみ練習
最短で英会話を習得するとなると、複雑なことには一切手を出さず、シンプルな文を重ねていく方法で情報伝達をするのがベストです。文型で言えばSV、SVC、SVOの3種類の語順だけを徹底的に練習すると良いでしょう。
会話表現においてはこの3つの文型さえ使えれば大抵のことは伝えられます。文型のルールがわからないという人は中学生向けの文法書を買って復習しましょう。その際には文型と併せて基本の品詞についても復習しておくことをお勧めします。
1.2 疑問文を徹底マスター
自分がなるべく話さないで相手との会話を続けるコツは何でしょうか。そうです、相手に質問をして相手にたくさん話してもらえば良いですね。自分がたくさん話さなくてはならないと思うと辛いですが、疑問文をマスターすることで相手にどんどんと質問を投げかけ、相手が話してくれるのを聞いているだけで会話が成り立ちます。
また、英語環境では積極的に質問をすることで、相手には「自分の話に興味を持ってくれている」とポジティブに受け止めてもらえますし、会話に対しても積極的という印象を与えられますので一石二鳥です。疑問文の語順に慣れて口からスラスラ出てくるまでには十分な練習が必要なので、早めに疑問文に取り掛かりましょう。
1.3 相槌表現を攻略
相手に質問を投げ、相手がそれに答えている間にただ聞いているだけで何もしなければ会話らしい雰囲気が保てません。そこで必要になるのが相槌を打つ力です。相槌の表現には様々なバリエーションがありますが、大抵のものはとても短く、単語単位のものも多いので、覚えるのも楽です。
相手が話している間に積極的に相槌を打つことで「あなたの話を私は興味を持って聞いていますよ!」というメッセージを送り、相手が気持ち良くさらに話し続けてくれる可能性が高くなります。
2. 英会話を最短で習得するためには工夫が必要
2.1 アウトプットを最大限に
最速で英会話をマスターしたい場合、すでにお持ちの知識の量にもよりますが、なるべくアウトプットを増やすための環境づくりをしましょう。オンライン英会話でも、アプリのAIプログラムでも、音声を聞いてリピートすることでも何でも良いです。知識だけあっても使ったことがなければ実践で役に立ちません。今自分がしている行動のひとつひとつを英語で呟いてみるのも良いでしょう。自分の近くにいる人の様子を脳内で英語にしてみるのも有効です。毎日の生活の中のあらゆる瞬間を捉えて「シンプルな文型を使って英語をクリエイトする=アウトプットする」ことを習慣にしましょう。
2.2 自分だけの語彙リスト作成
語彙を効率的に増やせる方法が開発されたらノーベル賞をもらえるかもしれませんね。日本語と英語は根本的に遠い言語(共通要素が少ない)なので、語彙力を短期間に上げるには地味に暗記する努力がどうしても必要です。唯一効率的に学べるとしたら、自分に必要な語彙にフォーカスしたリストを作って、それを集中して覚えることでしょう。
個人でもAIを自由に使える恵まれた時代ですから、ChatGPTなどを利用し、自分がどのようなシーンでどのような英語を使いたいか(カジュアル、フォーマルなど)をインプットし、テーラーメイドの単語リストを作ってもらってはどうでしょうか。音声も、Text-to-Speech(テキスト読み上げ)ソフトで無料かつ簡単に作ることができます。これからの時代は自分のための学習教材を自分で作れるようになっていきそうですね。
2.3 実戦環境の構築
上記のことをどれだけやっても生の経験から学べることに勝るものはありません。日本で英語だけを話す環境に身を置こうと思ったら自分から積極的に探しに行く必要があります。Sports Pubなどに行ってそこにいる外国人と話す、ネット上の趣味の会(英語で運営されているもの)に入る、インバウンド向けのお店でアルバイトする、などはあまりお金をかけずに作れる環境です。
少し自己投資できるのであれば、マンツーマンやグループ形式で英語でディスカッションなどができる環境を手に入れましょう。使う場があることがトレーニングへの励みになります。
3. 英語学習を諦めてはいけない理由3つ
3.1 誰にも初心者時代はある
語学の習得は特殊能力でも何でもなく、正しい方向に時間をかけて努力すれば誰でもできるようになるものです。それ故に過小評価して努力してこなかった、という人も多いのではないでしょうか。日本の人口が減り日本経済のプレゼンスが下がるにつれて、相手に合わせて他言語でコミュニケーションする能力はますます必要になると考えられます。自分にとってメリットのあることならば一日も早く着手しましょう。
そして学習を正しく継続することができれば、今日があなたの人生で一番英語ができない日です。ここからは右肩上がりです。5年後には大きな差になるでしょう。
3.2 人生の選択肢をより多く残す
人は誰でも生まれた時は100%の可能性を持っています。もちろんかなり成長した今でも「何でも可能だ!」と口で言うことはたやすいですが、現実には様々な理由から人生の選択肢は狭まりがちです。今の日本においてはまだ英語ができることがアドバンテージになりますし、その能力は収入にも反映される場合が多いです。
そして今後世界が不透明になっていく中で、英語に関わらず語学ができることは、住める国や場所、働き方、子供に与えられる教育環境などの選択肢がより多いことを意味します。もはや円で稼がずにドルや他通貨で収入を得たいという人も多いでしょう。英語は手段ですが、その手段をいかに使えるかで人生の彩も変わります。
3.3 人生に後悔を残さない
これを読んでいるあなたが「英語は自分の人生に全く関係ない」と思われているのでしたらこの記事はあまり参考にならないかもしれません。しかし、もし英語という要素が少しでもあなたの人生に後悔や小さな影を落としているなら、それを払拭してみたいと思いませんか。「あの時もっと〇〇していたら」という後悔は今から自分次第で成功体験に上書きすることができます。
行動を起こさずに悩んでいる間はずっと同じことが心の中によどむことになりますが、一旦行動を起こした後は気持ちが動き出し、悩みの質は変化し、新しい扉が開いていきます。今年を新しい挑戦のスタートの年にしてみませんか。
4. まとめ
今回の記事は英語をやり直すことを考えている方向けにその背中を押したいと思って書きました。AIがどれほど発達しても人と人とのコミュニケーションに直接の会話が占める重要性は変わらないでしょう。記事内では具体的に「最短で」自分の英会話能力(発話力)を上げるコツと、筆者が考える英語やり直しのメリットについてまとめました。


