
皆さんは「英会話力」と聞いて何を想像しますか?自分の英会話力を改善したいなら、この「英会話力」にどのような要素が含まれているのかを可視化しておかないと、学習自体も焦点の定まらないものになってしまいます。この記事では、英会話力に含まれる要素、学習計画、そして英会話学習を進めるうえで心がけておくべきことなどについて書いています。
1. 英会話力とは?
「英会話力」が具体的に何を指すか、またどのような要素が必要かはその人の置かれた環境によっても異なりますが、共通して言えるのは「英会話力」とは「英語を使って他者と円滑に、効果的にコミュニケーションを継続できる力」ということです。そしてそれを実現するためには複数の異なったスキルが必要になります。具体的なスキルをいくつか挙げると、「聞く力」「話す力」「語彙力」「文法運用力」「正しい発音とイントネーション」「コミュニケーション力」などがあります。個人が持つ能力のバリエーションや強み・弱みは異なるので、個人の英会話力というものはそれぞれとてもユニークな特徴をもったものとなります。英会話における自分の強みと弱みを知り、強みを磨き、弱みを補うことで、より自分らしく、より安定した英会話力を手に入れることができるでしょう。
2. 英会話力を上げるためのステップ
2.1 自分の英会話力を客観視する
何事も改善へのスタートはまずは現在位置を知ることです。上でも記したように、個人の英会話力はそれぞれとてもユニークなものです。その上、自分の強みや弱みはなかなか客観的に知ることが難しいので、つい一般的なアプローチを選びがちで、かえって遠回りな学習となってしまうこともあります。本気で英会話力を上げたい場合、まずあなたの英会話力を客観的に判断し、ひとつレベルアップするために何を補えばよいのかをロジカルに説明してくれる講師やサービスを見つけましょう。継続してレッスンを受けるかどうかは別として、レベルチェックを受け、具体的なレベル(CEFR[ヨーロッパ言語共通参照枠]など)を確認し、強化が必要な文法項目や発音などを洗い出してもらえると理想的です。この段階ではスピーキングテストなどよりも、もっと詳細なレベルチェックをしてくれる人やサービスが適切です。
2.2 目標を立てる
レベルチェックによって自分のCEFRなどでのレベル、強み・弱みなどを具体的に把握した後、学習の初期の段階で何らかのスピーキングテストを受験し、スコア(またはレベル)を所得しましょう。四技能テストの一部としてのスピーキングテストではなく、スピーキング単体のテストのほうが目的に合っているでしょう。スピーキングテストを単体で受験できるものには、TOEIC® Speaking Testなどがあり、また近年ではアプリ内でスピーキング能力を測ってもらえるサービスもあります。ご自分のニーズに合ったテストを探してみましょう。
2.3 学習計画を立てる
テストを受験して自分のスコアが分かった時点で、目標スコアを設定し、それに向かって学習計画を立てましょう。緻密な計画である必要はありません。計画性の緻密さも個人によって異なるので、自分に合ったペースでよいですが、計画がないと何となくの勉強になってしまうので「いつごろまでにどうしたいか」くらいは決めておきましょう。
2.4 時間を捻出する
ここまでのステップはさほど難しいことではありませんでした。基本的には自分の能力を測ってもらったり、テストというサービスを受けたりなので、やや他力本願でもここまでは来られます。しかし本当に大事なのはここからで、時間の捻出と学習のルーティン化、継続といった自分のコミットメントが重要になってきます。まずは自分が定期的に(毎日が理想ですが、無理よりは継続です)学習時間を捻出できる方法を検討しましょう。自分の1週間のスケジュールを精査して、「ここで30分」「ここで1時間」など学習にあてられそうなスキマ時間を見つけます。個人差はありますが、平均的な日本人が初級英会話レベルから中級・ビジネス初級レベルに上げるのにはおよそ2000時間かかると言われています。毎日3時間学習すればほぼ2年、毎日1時間であれば6年ですね。長いと思うかもしれませんが、人生の中のほんの短い時間を投資することで一生モノのスキルが身に付くのであれば素晴らしく投資効率の高い選択だと思います。
3.英会話力を向上させるための効果的な学習法
3.1 初級者は多めのインプット学習が必要
大まかな学習計画と自分が毎日の生活の中で捻出できる時間の目安もついたのであれば、後はどのタイミングで何を学習するかです。皆さんもご存知の通り、ない知識は使えませんし、知らない語彙は自分の口から出てきません。たとえアウトプットが目的の学習であっても、インプットを増やすための時間をより多く取るようにしないと、思ったようにレベルアップできないのが初級者です。インプット学習とアウトプット学習のバランスを意識しながら学習を進めましょう。あなたがすでに文法知識や語彙で中級以上のインプットがある(TOEIC® L&R TESTで言えば700点台半ば以上)場合は、よりアウトプットに時間をかけてもよいでしょう。常に自分の現在地点を確認しながら勉強していくことが大事です。
3.2 スキマ時間のタイプに学習内容を合わせる
しっかり机に向かって勉強できる時は新しい文法の習得やディクテーション(耳で聞いて文字に書きだす練習)など、ある程度集中して取り組みたい学習内容を選びましょう。通勤時間や昼休みなど中断される可能性が高いスキマ時間は、単語学習やリスニング、リピーティングやシャドーイングなど、文字の介在が最低限のものを選ぶとよいでしょう。自分一人でロールプレイをしたり、お気に入りのスピーチの一部を暗唱したりしてみるなどの練習も自己学習に向いています。発話練習では自分の声を録音し、聞き直すというプロセスを入れると気づきが増え、学習の進捗の助けとなります。自分に合った勉強スタイルを探すためのトライアルだと思っていろいろ試してみましょう。
3.3 リアルなコミュニケーションとしての発話を学ぶ
自分一人で発話トレーニングする時間も十分に必要ですが、最終的に発話は対人のコミュニケーションなので、その練習も早めの段階から学習プロセスに組み込んでいきましょう。最もハードルが低いのがオンラインでの英会話レッスンを受講する事かと思います。ネイティブ(または日本人)の先生と一対一で会話の練習ができ、自分の希望を伝えて適切なフィードバックをもらうようにすれば、とても費用対効果の高い学習機会になるでしょう。特に発音やイントネーションは自分では気づきにくい弱点なので、講師に丁寧に指導してもらえるようリクエストしましょう。オンライン英会話レッスンにも大変多くのサービスがありますので、少なくとも2~3つは試してから決めるのがお薦めです。オンライン英会話の活用についてはこちらの記事も参考にしてください。
3.4 一歩外に出た環境に自分を置いてみる
オンライン英会話などで発話に慣れてきたら、もう少し開かれた場で英語を話すことにチャレンジしましょう。オンライン英会話はあくまでも一対一、講師対生徒、という特殊な環境です。ここから一歩出て複数を相手に英語でコミュニケーションできる機会を作っていくとよいでしょう。英会話学校のクラスは最も参加が容易な場ですが、それに加えて何らかの英語関連のコミュニティに参加したり、旅行先で使ったりと積極的に外に出ましょう。それによって経験値が増えるのはもちろんですが、自分が持っている英語への精神的なバリアなども克服できる可能性が高いです。待っていても機会は来ませんので自分から外に出ていきましょう。
4. まとめ
学習を思い立ったタイミングから対話の相手を外に求めていくところまで、簡単に学習ステップをまとめてみました。英語であれ他の言語であれ、他言語でコミュニケーションできることは自分の世界を広げるだけでなく、異なる言語でのロジックを学ぶことにもつながり、人生をより豊かにしてくれます。この記事に出会ったあなたもぜひ今日から英会話力アップを目指してみませんか。


