
英語の勉強を始めたばかりの初心者の方の中には、「ホントにこの勉強法でいいのかな…」や「全然英語ができるようになっている気がしない…」などと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、英語初心者の勉強の心得や、具体的な勉強法などをご紹介します。最後まで読んでいただければ、きっと英語の勉強がもっと楽しくなりますよ!
1. 英語初心者が一から学ぶ際の注意点
「英語を勉強する」というと、どうしても「やるぞ!」と肩に力が入ってしまうのではないでしょうか。ただ、ちょっと待ってください。気合と根性だけで英語を勉強しようとすると、いろいろな落とし穴が待っています。例えばこんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
1.1 そもそも勉強が続かない
一番よくあるのが、いわゆる「三日坊主」。最初はものすごい勢いで参考書を何十ページも読むのですが、すぐに燃え尽きてしまうパターンです。英語の勉強は、場合によっては年単位で続くものなので、最初から飛ばしすぎは禁物。無理のない目標を設定し、適切なペース配分を心がけましょう。また、教材選びにも気を配りたいところ。自分が興味を持てそうなものを選ぶと続けやすくなります。
1.2 完璧主義に陥ってしまう
学校の勉強が得意だった人やマジメな人が陥りやすいのがこのパターン。英語の勉強は、最初はわからないことだらけです。また、言葉は生き物なので、全部が全部、理屈で割り切れるものでもありません。
例えば、数えられる名詞と数えられない名詞の違いは、研究すればそれだけで一冊の本が書けてしまうくらい奥が深いものです。それを最初から完全に理解しようとするとあっという間にドツボにはまるので、特に最初のうちはあまり細かいことを深追いしないようにしましょう。
1.3 すぐに効果が出なくて落ち込む
せっかちな人に多いのがこのパターン。英語学習は最初にやらなければならないことが多く、最低限の単語や文法を覚えるだけでもかなり時間がかかります。アメリカ国務省の研究によると、英語話者が日本語の発話・読解で一定の水準に達するまでにかかる時間が約2,200時間とされています。同様に、我々日本人が英語を習得するにも、それに近い時間がかかると考えてもよいでしょう。そのくらいの時間がかかると理解した上で、じっくり腰を据えて取り組むことが大切です。
2. 英語初心者向けの具体的な勉強法
それでは、ここからは具体的に英語初心者の方がどんな勉強法をすればいいのかを見ていきましょう。
2.1 単語や文法を覚える
英語をマスターするためには、最低限のインプットがどうしても必要になります。中学3年生までに習う英単語は約2,300語といわれていますので、まずはそこを目指しましょう。今は単語帳に音声が付属している(あるいは音声をダウンロードできる)ことがほとんどですので、英単語は「見る」だけでなく、「聞く」ことも併せて行うのが特におすすめです。
また、文法の勉強は、中学英語をまとめて復習できる参考書を1冊仕上げると後が楽です。1日数ページ単位でコツコツ進めていきましょう。
2.2 英語で1行日記
インプットばかりだと飽きてしまうので、アウトプットする練習も同時に行いたいですね。そのためにうってつけなのが英語での1行日記。何せ1行だけ書けばいいので気軽に取り組めます。せっかくなので、勉強したばかりの単語や文法を使って、その日にあったことの中で一番印象に残った出来事を書いてみましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、続けるうちに自然と表現の幅が広がります。数カ月後には確実に言えることが増えているはずです。
2.3 音読
初心者の方はいきなり英会話を始めると、まったく話せなくてストレスを感じることもあります。英会話のための準備運動としておすすめなのが音読。お手本の音声を聞いて、そのとおりにテキストを読んでみましょう。そうすることで英語の発音やリズム、イントネーションを覚えることができますし、リスニングの練習にもなります。読むだけなので時間がかからないのもいいですね。
3. 英語学習を習慣化して挫折を防ぐコツ
3.1 現実的な勉強時間の見通しを立てる
さて、今度は英語学習をいかにして続けるかということについてお話しします。冒頭で触れたとおり、三日坊主になってしまうケースが非常に多いと思います。これもすでにお伝えしたことですが、英語学習で一定のレベルに達するには2,200時間程度が必要ということをまずは知識として知っておきましょう。その上で、現実的に毎日捻出できそうな時間の見通しを立てるのがコツ。無理なスケジュールを避けることで、挫折するリスクを減らせます。語学学校や英語コーチなどのプロに相談するのも有効な手段の一つです。
3.2 興味のある分野の教材を選ぶ
もう一つ重要なのが、自分の興味のある分野の教材を選ぶこと。英語学習が続かない大きな原因のひとつは「つまらない」から。どうしても「勉強=つまらない」という思考回路ができてしまっている方が多いため、それをリセットするためにも、英語学習にはぜひ自分の好きなことを取り入れてみましょう。例えば、最近のアーティストは自分の歌を日英両方の言語で歌っていることがあります。その歌詞を覚えたり意味を調べたりするのもいいですね。
4. まとめ
英語初心者の皆さんが挫折せず、英語学習を長く、かつ楽しく継続していくためのコツと具体的な勉強方法をご紹介しました。英語を学ぶことは時間がかかりますが、逆に言えばそれだけやりがいのあることです。自分のペースで気楽に進めていきましょう!



