
もうすぐ高校生になる人や、その保護者の方の中には、高校の英語が中学とどう違うのか、どう勉強していけばよいのか不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
また、なかには現在高校生で英語の勉強法に悩んでいる人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、中学英語と高校英語の違いをはじめ、高校英語の勉強法、定期考査得点アップのコツなどをご紹介します。
1. 高校英語の勉強でつまずく理由
高校に入ってから英語の成績が伸び悩む原因として多いのは、「中学範囲の英語で苦手な分野を残している」というものです。例えば、現在完了の理解があいまいだと、高校で学ぶ過去完了や未来完了の概念がうまく消化できません。また、関係代名詞が分かっていないと関係副詞もよく分からなくなってしまいます。このように、多くの場合は高校英語に入る以前のどこかに問題を抱えているのです。もし「高校生になって英語の成績が悪くなったな…」と感じているなら、一度中学校の範囲をよく復習してみるとよいでしょう。
2. 高校英語の効果的な勉強法
2.1 英単語の勉強法
中学に続き高校でももちろん新しい単語が登場するので、それらをしっかり身につける必要があります。難関大学を志す人は、教科書に出てくるもの以外もどんどん習得していきたいところ。
英単語を効率的に覚えるには、単純に単語を「見る」だけではなく、音声を使って「聞く」、自分で「声に出す」、「書いてみる」など、様々な形で繰り返すと記憶の定着がグッとよくなります。
2.2 文法の勉強法
高校英語では文法も複雑になっていきます。文法については教科書や参考書を読んで理解するのが王道ですが、概念的な理解が難しいというものもありますよね。
そういう場合はまず代表的な例文を1つ丸暗記することで形と意味を理解し、概念は後からじっくり考えて理解する、という作戦もあります。書店に行って参考書を何冊か読み比べてみて、自分に一番しっくりくるものを探してみましょう。
2.3 リーディングの勉強法
リーディングでは「読む習慣」が大切です。まずは毎日1題、短めでもよいので英語の文章を読む習慣をつけましょう。読みながら、段落ごとに内容を要約する練習をすることで、論理展開をつかむ力が養われます。また、時間を計って読むことで、試験本番に必要な読解スピードも身についていきます。分からない単語に出会っても、まずは文脈から意味を推測してみましょう。辞書にすぐ頼らず、読解力を鍛える姿勢を大切にしてください。
2.4 リスニングの勉強法
リスニング力を高めるには、「学習方法を工夫すること」がポイントです。まずは音声を聞いて大意をつかみ、次にスクリプトを確認して内容理解を深めましょう。その後、もう一度音声を聞いて、聞き取れる範囲が広がっているか確認します。特に効果的なのは「シャドーイング」。聞こえた音を即座にまねる練習で、音の変化やリズムに慣れることができます。リスニングの練習に使う教材は、自分が8割くらい理解できるものを選びましょう。
2.5 スピーキングの勉強法
スピーキング力は一朝一夕には身につきませんが、練習次第で必ず伸びます。まずは「これって英語でどう言えばいいんだろう?」という素朴な疑問を解消するところから始めてみるのがおすすめです。調べた内容をメモにしておくと、表現の幅も広がります。同じ観点から英文日記をつけるのもよいでしょう。何より自分が言いたいことなのでスムーズに口から出てきやすくなります。
また、日々のトレーニングとして音読やシャドーイングで口を動かす習慣をつけると、発音と流暢さが向上します。慣れてきたら、英語らしいスピーチの「型」も意識しましょう。最初に自分の意見を言って、その次に理由を述べ、それを例や説明で補足します。最後にもう一度自分の意見をパラフレーズする(言い換える)、というところまでできればOK。最初は紙に書いて練習しても大丈夫です。
3. 定期テスト対策をどうするか?
3.1 教科書の復習
定期テスト対策の基本は、「どれだけ教科書の内容を理解したか」ということです。なので、しつこいくらい教科書を読みましょう。その際、逐語訳的に本文を暗記するのではなく、英文の構造や、本文の趣旨などに目を向けるようにするのが大切です。
前回のテストをみてもしテーマに対しての自分の意見を書くような問題があったのであれば、「今回のテーマに対して自分はどう考えるか」を考えて、実際に英文にしてみるなどをしてみてもよいかもしれません。
3.2 新出単語・文法の確認
教科書を読む際には、必ず新たに出てきた単語と文法項目をチェックしましょう。単語は意味だけでなく、発音やつづりも合わせて覚えておくことが必須です。文法はまずしっかり理解し、その後問題演習を通して自分のものにしていきましょう。
3.3 問題演習を繰り返して苦手をつぶし実力UP
テスト直前は問題演習を繰り返して苦手を潰し、力を定着させていきましょう。学校で配られたプリントや、市販の定期テスト対策用の問題集などを使ってもよいですね。
間違えた場合は、なぜ間違えたかをしっかり確認して次は間違えないようにすることが大切です。間違えた問題だけまとめておいて、テスト前にぱっと見直せるようにしておくのもいいですね。
4. 大学受験対策に向けた対策とは?
4.1 定期テストと大学受験の違い
高校の定期テストは、授業で扱った範囲から出題されることが一般的です。一方、大学受験ではすべての範囲から出題されます。
また、大学受験のテストでは、文法知識で解ける問題だけではなく、「英語で考える力」「目的・場面・状況にあわせて表現する力」「複数の文法を組合せて運用する力」が問われるという特徴があります。もうひとつ重要な点として、近年の大学受験では、実際のコミュニケーションを想定した英文が多用されています。リーディングでは、Eメールやチャットなど実際のコミュニケーション場面での文章が出題されたり、リスニングではみなさんが海外旅行に出かける際に一度は耳にするであろう音声も流れるでしょう。
4.2 日々の学習で大切なこと
4.2.1 苦手単元をつぶす
英語は「積み上げ型」の教科です。例えば、現在完了が苦手なままだとそのあとで学ぶ過去完了でも躓いてしまうことがあります。苦手をみつけてつぶしていくことが、確実な成績向上につながります。
4.2.2 四技能への着手
学校の授業では文法中心の学習が多くなりがちですが、大学入試のトレンドは「多読・多聴」や「コミュニケーション重視」へとシフトしています。毎日少しずつでも、実際の英語を「読む・書く・聞く・話す」の四つの異なる技能を使い経験を積んでおくことで、本番でも自信を持って対応できるようになります。また、日々の勉強では英語を英語のままで処理できるようなトレーニングもしておくと本番で役に立ちます。
4.2.3 語彙の増強
特に難関とされる大学においては、大学入試において、教科書レベルの語彙だけでは対応しきれません。試験では、日常的な表現から学術的な単語まで幅広く出題されるため、語彙力の差が得点に直結します。諸説ありますが、一般的には、共通テストに対応するためには4,000~6,000語、難関大学の入試では7,000語以上が必要だろうと言われています。
そのため、最終的には「どれだけ多くの単語を正確に覚えたか」が合否を分けるひとつの重要な要素になります。知らない単語に出会ったらそのままにせず意味を確認し、繰り返しふれることで多くの語彙をみにつけていきましょう。
4.2.4 学習を習慣づける
英語の力は、日々の学習を積み重ねることで少しずつ身につくものです。特にリーディングやリスニングのスキルは、継続的な学習を怠るとすぐに読むスピードが落ちたり、聞き取れなくなったりすることがあります。毎日、たとえ30分でも英語に触れる時間を作ることが、実力維持と向上の鍵です。「忙しいから今日は休もう」ではなく、「短時間でもやっておこう」と考える習慣が、合格への近道になります。継続こそが英語学習の最大の武器です。
5. まとめ
高校生にとって英語は最重要科目といっても過言ではありません。定期テスト対策から大学入試まで、必要なのは「目標から逆算した戦略」と「日々の地道な継続」です。
また、ついインプットに偏ってしまいがちですが、アウトプットも取り入れて、学んだことをつかいこなせるようになることを目指して勉強していってください。
この記事が皆さんに適した勉強法を見つける上で参考になれば幸いです。

