
TOEIC® L&Rテスト対策のコンテンツはたくさんありますが、それらを使って「どうやって勉強したらいいの?」という疑問を抱える人は少なくありません。この記事では、効果的なテスト勉強法についてレベル別・タイプ別に解説します。
1. TOEICの勉強を始める前に知っておくべきこと
1.1 TOEICの試験形式と出題内容
TOEIC® L&Rテストは、リスニングとリーディングの2つのセクションの各100問を約2時間で解くマークシート式テストです。比較的シンプルな英文と問題数の多さが特徴で、忙しいビジネスの現場における英語コミュニケーションを想定した内容になっています。
1.2 自分の英語レベルを把握する
TOEIC® L&Rテスト対策として、まず試験を受けてみるのも一つの方法です。「対策なしに受験するなんてムリ」と思うかもしれませんが、まずは自分の現時点でのレベルを知ることが大事です。とはいえ、実際に試験を受けるには当然、受験料がかかるため、まずは「公式問題集」を使用し、時間を測って解いてみるのも良いでしょう。現状と目標の差を知り、そのギャップをどれくらいの期間で埋めるのかが、学習計画のベースになります。
1.3 目標スコアの設定と受験日を決める
「何点を目指すべきか?」というのは人それぞれですが、英語初級者であれば600点が最初の目標として適切です。これは近年のTOEIC® L&Rテストの平均とほぼ同じレベルです。それをクリアしたら700点、その次は800点と目標を上げていきましょう。目標スコアと同時に「何年何月のテストでそれを達成する」という受験日も設定しておきましょう。締め切りを作ることで、モチベーションを上げることができます。
1.4 効率的な学習スケジュールの立て方
忙しい毎日に英語の勉強を組み込むのは大変で、多くの人が挫折してしまいます。学習を長く続けるためには、短い時間で毎日学習するのがベストです。また、学習開始時は、楽すぎるくらいの手軽なメニューから始めるのが、継続させるためのコツです。
2. 初心者向けTOEIC勉強法
2.1 基礎英語力を身につける
TOEIC® L&Rテストは級の区分がなく、初級者も上級者も同じレベルのテストを受験します。つまり、英語初心者がいきなり本番レベルの問題を解こうとするのは、かなり厳しいということです。英語が苦手だった・嫌いだったという人には、タイトルに「中学英語」や「入門」と入っているようなテキストがおすすめです。TOEICの公式問題集を使う場合は、初めから正解できることを期待しないでください。
2.2 必須の頻出単語と文法をマスターする
TOEIC® L&Rテストによく出る単語を覚えることは重要です。ただし、単語を機械的に暗記することが苦手な人は、無理に単語帳で覚えようとする必要はありません。単語は英文を読んだり聞いたりするプロセスの中でも習得することは可能です。自分に合った方法で学習しましょう。TOEICで出題される文法問題は、品詞や動詞の形、接続詞などの基礎的な内容が大半です。分詞構文などの難しい文法事項に取り組むのは、800点を超えてからでOKです。
2.3 リスニング力を向上させる練習法
英語が聞き取れないことの最大の原因は、自分が持っている発音のイメージと実際のネイティブの発音との間にギャップがあることです。日本語話者はカタカナ発音の影響が強いので、ネイティブの発音を聞いて、発音のイメージを上書きしていく作業が必要です。音読は、その目的のためにする練習法なので、しっかりとお手本を真似ることが重要です。
3. 中級者・上級者向けTOEIC勉強法(600点・700点・800点・900点を目指す方向け)
3.1 600点を目指す方向け
600点を達成するまでは、英語の音声理解と基礎文法に重点を置いた学習を継続しましょう。ただし、テスト本番の大量の英語に対応するために、模試を使ったリハーサルもしておいてください。上級者向けの難問は直感でマークし、既習の内容で解ける初中級レベルの問題で確実に正解する解き方をマスターするのが目的です。
3.2 700点を目指す方向け
700点を突破するためには、設問が問うポイントを英文の中から要領よくキャッチする必要があります。分からないところがあってもそこで止まらず、設問ポイントにフォーカスして解くスキルを身につけましょう。そのためには、本番レベルの問題を使った実践練習が有効です。
3.3 800点を目指す方向け
700点から800点に到達するためには、英語力のさらなるベースアップが必要です。音読や精読に取り組みながら、ひっかかるところ・意味がはっきりしないところをチェックし、知識やスキルの抜けを補強しましょう。必要に応じて、文法書やパート特化型の問題集を取り入れるのは、この段階です。
3.4 900点を目指す方向け
900点を達成するためには、9割を超える理解度が必要です。そのレベルに到達するためには、問題演習に特化した学習はむしろ非効率です。文法問題は、正解や不正解の選択肢の根拠を自分で解説できるレベルまで理解を深めましょう。長めのリスニングや長文読解であれば、設問のポイントを中心にして口頭で要約できるようになることを目指しましょう。
4. タイプ別のTOEIC勉強法
4.1 大学生向けの勉強法
「受験英語が苦手だった」、「受験せずに大学進学したので基礎がない」という大学生は、TOEIC® L&Rテストを活用することで英語の基礎が身につけられます。教材はアプリや動画など、自分に合ったものでOKです。毎日少しずつ勉強する習慣を作りましょう。自己学習する場合は、得意な分野から始めることでモチベーションを保ちやすくなり、継続につながるのでおすすめです。
4.2 社会人向けの勉強法
社会人にとっては、仕事で使える英語力を身につけることが最終目標です。TOEIC® L&Rテストを利用して、スコアと同時にビジネス英語スキルも身につけましょう。アウトプット(話す・書く)を意識して取り組むことは、知識の定着にもつながります。すべてを覚え込もうとせず、自分にとって必要な表現が使えるようになることをゴールにしましょう。
5. まとめ
TOEIC® L&Rテストは、ビジネスパーソンが国際的に活動するために必要な英語スキルを凝縮した、信頼できるテストです。それだけに、付け焼き刃のテスト対策だけではスコアアップは期待できません。テスト対策を通じて、ビジネス英語の基礎をしっかりと身につけることを意識していれば、スコアは自ずとついてきます。


