
この記事では「一念発起したけれど英語学習って取りあえずどうずればいいの?」という方向けにゼロベースから突っ込んだところまで簡潔にお話しています。筆者の英語学習歴はかなり長い(現在進行形)のですが、自分が今初学者として英語を勉強し始めるとしたら何を選ぶだろうか、と想像をしながら書きました。是非参考になさってください。
1. 英語学習を始める前にやっておくべきこと
1.1 自分の英語レベルを確認する
英語学習を思い立ったらまずは自宅や勤務地の近くにある英語学校をなるべく多く訪ねてトライアルやレベルチェックを受けさせてもらいましょう。遠慮なく何校でも訪問してみることをお勧めします。
世の中にはどのようなサービスがあって、自分の英語レベルはどのくらいなのかを客観的に知るには一番良い方法だと思います。もちろんアプリなどで代用できることもありますが、一度は足を運んでみても良いのではないでしょうか。
1.2 英語学習のために捻出できる時間を計算する
現実的なことをはっきり言えば、どんなにやる気があっても勉強時間を捻出できなければ学習は進みません。また、一般に語学学習は一日1時間1年やるよりも一日3時間3か月集中的にやるほうが効率が良いかもしれません。理想的には一日3時間365日、1年で1000時間捻出し、2年間頑張ればかなりの上達が見込めるでしょう。
何か新しいスキルや知識を手に入れるには、それまで何か他の事に費やしていた時間をしばらくの期間諦めることも必要です。学習を始める前に、自分がどれくらいの時間を捻出できるかを現実的に考えてみると良いでしょう。
1.3 学習者としての自分の特徴を理解する
今までに自己学習での成功体験がある人は独学スタイルを選んでも成功する確率が高いかもしれませんが、自己学習での成功体験が無い、または少ない人は、始めは英語学校に通ったり、個人の先生のレッスンを取るなどして正しい学習方法を学ぶと良いでしょう。
特に音声を使う学習は正しい知識を持って学習を進めるのとそうでないのとでは大きな違いが出ます。
2. 初心者はどうやって英語を勉強する?
2.1 日本語と英語の違いを知る
これから心機一転、英語を始めようという方は、まず「英語と日本語の違い」を明確に理解しておくと効率的に学習を進められるでしょう。
例えば英語とフランス語は語順がとても似ているので、フランス人は英語の単語をフランス語の語順で並べるだけである程度正確に英語を作れてしまいます。
また、英語とフランス語では語源を同じくする語彙も多いので、単語学習でも理解しやすい場合があります。
では日本語と英語はどうかというと、日本語は英語からとても遠く、語順も違えば単語も違い、発音も全く違うので正直大変です。しかしこの「違う」ということを強く意識して勉強することをお勧めします。「違うからこそ音は徹底的に真似をする」「語順が違うからこそ口からスラスラ出て来るまで練習する」ということです。ここが甘いと日本語っぽい英語になってしまいがちです。
2.2 文法書を選ぶ
学習方法に関係なくまず本屋さんに行って自分の机に常備する文法書を1冊選んで買いましょう。これはここから始まる学習の旅の間大変お世話になる本なので、是非大きい書店に足を運んで自分の目で選びましょう。
文法書は端から読んで勉強するためではなく、分からないことを確認したり、知りたいことを調べたりなど、辞書のように毎日使う本です。ですから自分にとって①解説が分かりやすい、②例文に興味が持てる、例文が使いやすそう、③巻末の索引が引きやすい、などの点に注目して「長くお付き合いする友人」だと思って自分の気にいったものを選んでください。
2.3 単語本を選ぶ
自分のレベルに合った単語本を選んで下さい。また、目的がTOEIC® L&R TESTや資格試験であれば該当するものを選んで下さい。
その際、各単語に例文とその音声が付いているものを選びましょう。単語を覚える際には最初に正しい音声で覚えることと、それが使われている文と一緒に学べることが大事です。
2.4 ディクテーション力を鍛える
英語の上達方法、という話になると、4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)のどれからやれば良いか、など優先順位を気にする傾向がありますが、全部同時にやるのが最も効果的です。
そのためにディクテーションという方法を試してみましょう。例えば上記2.3で選んだ単語本を使う場合を以下に簡単に紹介します。
①本を買ってきたらまず音声をダウンロードする(本の内容はまだ見ない)
②音声を聞く→聞いた音を口でリピートする(何回でも)→ノートに書きだす
③②の作業をある程度まとめて(5単語なり10単語なり、5文なり10文なり)やったら本を開き、ここで初めて文字で確認する
④間違っていたところを見直し、間違った理由を考えてみる(必要ならば文法書で確認する)
⑤本を見ながら音声を確認する(聞いたら音声を止めて自分の口でリピートする)
⑥例文を口でスラスラ言えるようになるまで練習する
このやり方なら、正しい音声のインプット、文字と音の一致、語順の確認など、語学の4技能全ての学習に必要なトレーニングをすることができます。上級者になるとこの作業を海外のPodcastなどの音源を使ってできるようになります。
3. 英語学習の習慣化
3.1 毎日少しずつ学ぶ?
より多くの時間勉強したほうが良いに決まっているので、少しずつと言わずに是非たくさん学習できるように習慣化していきましょう。そのためには「今日は何をやろうかな」と考えるところから始めずに済むように、ある程度決まった時間帯に決まった学習をすることをお勧めします。
朝の出勤前に15分だけディクテーションする、移動時間はひたすら耳から音を聞く、ランチタイムの最後の10分で単語学習、帰宅後は2時間机に向かっての学習など、ご自分でスケジュールを組むと良いでしょう。
3.2 学習記録をつける?
学習の記録をどうするかは個人によると思います。記録をつけたほうが励みになる、振り返りがしやすい、という人はつけると良いでしょう。手書きでも、エクセルなどでの管理でも、カレンダーへの記入でも構いません。学習記録までつけるのは面倒だという人は、敢えてつけなくてもノートやテキストへの書き込みがすでに記録になっていると思います。学習の初期段階では不要な負担は避け、学習を継続することに専念しましょう。
3.3 モチベーションを維持する方法
モチベーションの維持についてはアカデミックの世界でも未だ決定的な方法は見つかっていません。誰にでも効くモチベーション維持の方法が見つけられたらノーベル賞かもしれませんね。ですから現時点では、「なるべく自分のご機嫌を取りながら学習を継続する」ことを各個人が工夫していくしかないでしょう。
ただ、同じ目的を持つ人のグループに入り、お互いを励まし合える環境を作ることができれば、一人でくじけそうな時も勇気をもらえそうですね。
筆者は自己学習に疲れた時は3か月ほど語学学校に通って新しい空気に触れ、また辞めて1年ほど独学する、ということを繰り返していた時期もありました。皆さんがご自分にとって良い方法を見つけられますように。
4. まとめ
学習方法については100人いたら100人の異なるアプローチがあり、その人に有効であればどれも良い学習方法です。この記事では学習方法にたどり着くその前段階からのお話をしました。
何かを習得するということはその習得方法に秀でる、ということでもあります。心の中に灯った学習への意欲の炎は時に大きく、時に消えそうにもなりますが、とにかくその火を絶やさずに燃やし続けていけば必ず先へと道を照らしてくれるでしょう。ご一緒に頑張って参りましょう!


