
ある程度英語力に自信がある人でも、いざTOEIC® L&R TESTのリーディングパートを解いてみると、意外と長文が読めなくて苦戦することがあります。初心者だとなおさら、「あの分量をちゃんと読んで解答できるようになるのか?」と不安に感じてしまいますよね。この記事ではTOEICの長文を読めない原因とその対策法を解説します。
1. TOEICで長文が読めない主な原因
1.1 文法や語彙が不足している
TOEICで長文を読めない原因のうち、最もよくあるのが基礎的な語彙・文法知識の不足です。初心者から超上級者まで様々な受験者を想定しているTOEICでは、幅広いレベルの知識が問われるため、どこかに抜けがあるとそれが如実にスコアに反映されてしまいます。初心者であればまずは中学校レベルの単語・文法をしっかりマスターしましょう。そこから徐々に高校レベルの知識を蓄積していくのがベストです。特に文法は体系的に学んでいかないとなかなか身につかないので、焦らずじっくり勉強していくのが結果的には早道です。
1.2 英文を読む習慣がない・量が足りない
日本語と構造の異なる英語の長文は、ある程度読み慣れていないとどうしても読解に時間がかかってしまいます。多少英語を勉強した人でもTOEICのリーディングが解き終わらないのはこれが原因かもしれません。この点に関しては、まずは練習あるのみですので、毎日少しずつ英語の文章を読む習慣を身につけましょう。TOEICの公式問題集を活用しての練習でもよいですし、少しレベルが高いな、と感じるようであれば、易しめの英語で書かれたノンネイティブ向けのニュース記事などを読んでみてもいいでしょう。まずは自分があまりストレスを感じずに読めるものを使って、英文の構造に慣れていくことが重要です。
1.3 繰り返し戻って読んでいる
英文はある程度読めるはずなのに、どうしても時間内に読み切れない…という方にありがちなのが、英文を繰り返し戻って読んでいるというケース。TOEICは問題文も含めて一切日本語を介在させない試験になっているので、英語を丁寧に和訳する必要はありません。むしろ、「英語を英語のまま理解して解答する」ことが問われる試験になっていると言ってもいいでしょう。英語をそのまま理解するためには「情報を文頭から処理する」クセをつけることがおすすめ。このとき、きれいな日本語にすることは考えず、「誰が」「どうした」「何を」といったようにパーツで理解するのがコツです。こうした練習を積むことで読解スピードが向上していきます。
1.4 問題文と選択肢を理解していない
きちんと読んだはずなのになぜかスコアが伸びない、という人は「問題文と選択肢の読み飛ばし・読み間違いによる理解不足」を疑ってみましょう。これは初心者だけではなく、TOEICの受験経験が増えてきて慣れが出てきた人でも陥りがちなミスです。例えば、メールの読解で固有名詞や日付などの情報を取り違えたりしていませんか?あるいは、メールの送信者、受信者を逆に捉えたりしていないでしょうか?そのようなちょっとした理解のミスがリーディングセクションでは致命傷になりえます。選択肢も要注意。「正しいもの」を選ぶのか、「正しくないもの」を選ぶのかなど、時間がない中ではありますが、一瞬立ち止まって確認する習慣をつけましょう。
1.5 時間配分のミス
初心者から上級者まで、すべての受験者に起こりがちなのが「時間配分のミス」。気になる問題に時間をかけすぎて最後まで長文を読み切れなかったという経験、身に覚えがないでしょうか?満点を目指すのでない限り、その1問がスコアに深刻な影響を及ぼすことはほぼありません。ときには「捨てる勇気」を持って前に進むこともTOEICでは必要です。また、普段の練習で自分の読解スピードをある程度把握しておくことも重要。それによって、長文を読むのにどのくらいの時間を確保しておけばいいか分かるようになります。特に本番が近くなってきたら時間を測って問題演習を繰り返すことがおすすめです。
2. TOEICで長文が読めない人によく起きること
2.1 時間内に全て解答できない
TOEICの長文問題では、制限時間内にすべての設問に答えるのが難しいという声が多く聞かれます。特にPart 7では複数の文書を読んでから設問に答える問題もあり、じっくり読んでしまうと時間が足りなくなります。その結果、最後の10問以上が塗り絵(適当にマーク)になってしまうことも。これは読解スピードだけでなく、設問の先読みやスキャニング(特定の情報を素早く見つける読み方)などの技術が足りていないことが原因かもしれません。TOEICは時間との勝負でもあるので、読解力に加えて時間配分の戦略が不可欠です。
2.2 本文や設問の内容を覚えていられない
英文を読んでも内容が今一つ頭に入ってこない、読み終わった頃には何を読んだか忘れてしまっている…。これはTOEIC受験者の「あるある」です。特に設問を後から読もうとすると、再度本文を読み返す必要があり、時間のロスに直結します。原因としては、語彙不足や構文理解の甘さにより、文章の意味を処理しきれていないことが考えられます。また、集中力の維持が難しいのも一因です。
2.3 文章を丁寧に読もうとしてしまっている
TOEICでは、すべての文を丁寧に読む必要はありませんが、学校英語の影響で「全文をしっかり理解しなければ」と考えてしまう人は少なくありません。これも「TOEIC長文が読めない人あるある」です。一文一文に時間をかけすぎて、全体の流れや設問に答えるための情報を拾い損ねることがあります。TOEICの長文問題は、細部よりも情報の取捨選択が重要です。大事なのは、すばやく文章全体の構造をつかみ、必要な情報を効率よく抜き出すスキルを身につけることです。
3. TOEICの長文問題の解き方とコツ
3.1 長文問題の形式を把握する
TOEICは問題形式が決まっている試験なので、事前にしっかり、どのパートでどんなことが問われるのかを覚えておくと、その分時間の節約にもなりますし、スムーズに流れに乗ることができます。また、出題される英文もメールの抜粋や広告、新聞記事などの頻出パターンがあるので、こうした文章に慣れておくことがコツです。
3.2 設問を先読みする
長文読解の中でも特に情報量の多いダブルパッセージ(2つの文章を読んで解答する問題)やトリプルパッセージ(3つの文章を読んで解答する問題)では、先に設問を確認してから本文に目を通す「設問先読み」の習慣を身につけると、効率よく読み進められます。例えば、文章に出てくる固有名詞や数字が問題になっている場合は、そこに注意して読めばいいのだな、と見当がつき、読解に強弱をつけることができるのでおすすめのテクニックです。特に、文章を読み終わったころには何の話だかよく分からなくなっている…、というお悩みをお持ちの方は一度試してみるとよいでしょう。
3.3 文章を前から訳していく
Part 7の長文は、英文を後ろから日本語に訳す「返り読み」をしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。読解スピードを上げるにはできるだけ読み返しをせず、英文を頭から順に理解するようにしましょう。また、ダブルパッセージやトリプルパッセージでは設問を先読みすることで読解そのものにかける時間を節約し、じっくり考える必要のある問題に時間を費やせるようにすると正答率も上がるはずです。
4. 長文を読むために効果的な勉強法
4.1 毎日長文を読むことを習慣にする
読解力を伸ばす一番の近道は、何と言っても「毎日英語の長文を読む」ことです。最初は難しく感じるかもしれませんが、短めのものから始めて、徐々にボリュームを増やしていくと負担なく続けられます。できればTOEIC形式の文章に触れることが理想的ですが、興味のある英語ニュースサイトやコラムを読むのも有効です。1日5分でよいので、毎日英語を読む習慣をつけることで、読解スピードと集中力が自然と養われ、試験本番でも読み切れる力が身についていきます。
4.2 アプリなどのサービスを利用してみる
最近では、TOEIC対策に特化した英語学習アプリやオンライン教材が豊富にあります。たとえば、「スタディサプリENGLISH」では、実践的な長文問題に日々触れることができ、音声付きでリスニング対策も同時に行えます。アプリのメリットは、通勤時間やスキマ時間に手軽に学習できること。解説付きで復習もしやすく、繰り返し学ぶことで定着率も高まります。
4.3 模擬テストをやってみる
本番に近い環境で模擬テストを行うのも非常に効果的です。TOEICは時間との勝負でもあるため、制限時間を意識して長文問題を読み、設問に答える練習をしておくことで、本番の焦りを軽減できます。可能であれば本番の直前には2時間を確保し、本番と同様の環境で模試を行うのがベストです。間違えた問題は必ず見直し、「なぜ読みきれなかったのか」「どこで時間を使いすぎたのか」を分析して対策を練ることで、長文を読む力は着実についていきます。
5. まとめ
レベルによって長文読解ができない原因は様々です。この記事でご紹介した方法を組み合わせ、自分に合ったペースで継続することが成功への近道です。読解力がつくとTOEIC全体のスコアにも大きく影響しますし、何より「英語が読めるようになった!」という喜びが味わえるはず。地道な努力を惜しまず、楽しみながら学習を進めていきましょう。


