
TOEIC® L&R TESTのPart 6は、リーディングセクションの中で最も対策が難しいとも言われるパートです。穴埋め形式の問題なので一見シンプルに見えますが、実際には語彙・文法の確かな知識と、高い読解力が求められます。
この記事では、Part 6の問題形式や効果的な解き方、勉強法について詳しく解説します。
1. Part 6とは?
Part 6は、TOEICのリーディングセクション2番目のパートです。4つの空所を含む文書が4つ出題され、パート合計の問題数は16問です。短文穴埋めのPart 5と、長文読解のPart 7の要素を兼ね備えており、文法・語彙だけでなく文脈を把握する力も求められるので、難易度が高いパートといえます。
2. Part 6の問題形式
2.1 語句を選ぶ問題
各文書に付属する4つの問題のうち3問は、空所に適切な語句を選ぶタイプです。これには文法知識を問う問題と語彙力を問う問題の2種類があります。これらの中には、空所のある文だけを読んでも解けず、前後の文脈を踏まえて解くタイプの、いわゆる「文脈型問題」が存在します。
2.2 文を選ぶ問題
各文書の4つの問題のうち1問は、空所に適切な文を選ぶ問題です。この問題では、前後の文とのつながりや、文書や段落の意味的なまとまりを理解する力が問われます。
また、4つの選択肢がすべて文なので、選択肢を読むだけでも時間がかかります。これらの理由から、文を選ぶ問題は、中上級者向けの問題だといえます。
3. Part 6を解くための基本テクニックとコツ
3.1 通し読みをする
Part 6では、空所の直前・直後だけを読んで解こうとしても、正解にたどり着けないことが多々あります。例えば、動詞の時制に関する問題なら、一見すると部分的に読めば解けそうですが、実際には前後の文脈がカギになります。
ただし、Part 6の文書はPart 7のものよりも短い傾向にあるため、全体を通して読むことはそれほど負担にはなりません。文意をとらえながら丁寧に読み進めましょう。
3.2 文と文のつながりに注目する
Part 6に毎回のように出題される典型的な設問に、代名詞や接続副詞に関するものがあります。これらを解くためには、文と文の論理的なつながりを理解する必要があります。代名詞が何を指しているのか、接続副詞がどのような関係性を示しているのか、といったポイントに注目し、前後の文のつながりを読み解きましょう。
3.3 意味的なまとまりをとらえる
中には、文と文のつながりだけでは解けず、段落や文書全体の主題や要点を把握しなければならない問題もあります。
こうした問題には、部分的な読解だけで解こうとする人にとって魅力的な誤答が用意されています。正解するためには、文書全体のテーマや書き手の意図、読み手に関する示唆などを把握することが求められます。
4. Part 6の効果的な勉強法
4.1 要約する練習をする
文書を読んだ後、その内容を自分の言葉で簡潔に要約する練習をしましょう。慣れないうちは、5W1Hを意識すると要約しやすくなります。
例えば、フィットネスクラブの会費改定についてのお知らせの文書であれば、Who:Koda Fitness Clubが、What:会費を値上げする、How much:12ドル、When:6月から、というような形で情報を抽出し、それらを文にまとめてみましょう。
4.2 論理関係をメモする
長文内の文の順序には意味があり、論理的なつながりが存在します。先ほどのフィットネスクラブからのお知らせの例であれば、会費改定の案内の後に、値上げの背景や理由を説明する文が続くことがあります。
このような流れを把握するために、「情報提示」→「理由」といったように、各文の役割をメモしておくと理解が深まります。
4.3 代名詞の指示対象を確認する
文中に代名詞が登場したら、それが何を指しているのかを明確にする習慣をつけましょう。多くの場合は、直前の文に含まれる名詞が指示対象になりますが、文脈が続く中で、さらに前の内容を指すこともあります。
また、Part 6ではyouやweといった代名詞も出題ポイントになることが多いので、文書の読み手(you)や書き手(we)が誰なのかを文脈から推測することも重要です。
5. まとめ
Part 6はTOEIC上級者でも悩むような問題も出題されるパートであり、簡単には攻略できません。しかし、ここで問われるのは、文構造や論理関係、文脈からの推測といった読解の本質にかかわるスキルです。
そのため、丁寧に学習を重ねることで、精度の高い読解力を身につけることが可能です。
一方で、試験本番では難問に時間をかけすぎないよう注意が必要です。時間配分を意識し、解ける問題から確実に正答を狙うことが大切です。


