
TOEIC® L&R TESTのPart 5(短文穴埋め問題)では、前置詞に関する問題が必ず数問出題されます。選択肢に前置詞が並んでいると、一見シンプルな問題に見えますが、正解を選ぶためには前置詞の意味や使い方を正確に理解している必要があります。この記事では、**TOEICによく出る前置詞問題の典型的な出題パターンと、それぞれに合った解き方を解説します。
1. TOEIC頻出の前置詞一覧
1.1 基本的な前置詞
中学校で学ぶような基本的な前置詞もTOEICに出題されます。しかし、**基本的であればあるほど、TOEICの対策書には載っていないので、基本が抜けている人にとっては対策が難しくもあります。以下はそういった基本的な前置詞と、それらの主だった用法をご紹介します。
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in(〜の中に、〜の中で)
領域:in a box(箱の中に)
時間:in July(7月に)、in the afternoon(午後に)
範囲:in our industry(私たちの業界で) -
on(〜の上に、〜に、〜に関して)
接触:on the table(テーブルの上に)
曜日・日付:on Monday(月曜日に)、on April 1(4月1日に)
話題:a book on history(歴史についての本) -
at(〜に、〜で)
地点:at the station(駅で)
時刻:at 2 P.M.(午後2時に)
活動:at work(勤務中で) -
to(〜へ、〜に)
方向・到達点:go to school(学校へ行く)
対象:give it to her(それを彼女にあげる) -
for(〜のために、〜の間)
目的・利益:This gift is for you.(これはあなたへのプレゼントです。)
時間・距離:for two weeks(2週間) -
by(〜によって、〜までに)
手段・方法:by car(車で)
期限:by Friday(金曜日までに) -
with(〜と一緒に、〜を使って)
同伴:with my friend(友達と一緒に)
道具:cut with a knife(ナイフで切る)
1.2 ややハイレベルな前置詞
基本的な前置詞に比べると出現頻度は低いですが、TOEICに出やすいややハイレベルな前置詞をリストアップします。TOEICハイスコアを目指す人は押さえておきたい語句です。
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owing to(〜のせいで)
原因:owing to bad weather(悪天候のため) -
beyond(〜を越えて)
範囲:beyond the city limits(市の境界を越えて) -
beneath(〜の下に)
位置:beneath a tree(木の下に) -
as of(〜の時点で)
時点:as of May 5(5月5日現在で) -
regardless of(〜にかかわらず)
無関係:regardless of age(年齢にかかわらず)
1.3 よく混同される前置詞
TOEICには、前置詞とそれに似た形の語句の使い分けについて問う問題も出ます。以下に、よく混同される語句とそれぞれの使い方をまとめます。
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because ofとbecause
①because of 【前置詞】(〜のため)
because of the rain(雨のため)
②because 【接続詞】(なぜなら)
because it was raining(雨が降っていたから) -
instead ofとinstead
①instead of 【前置詞】(〜の代わりに)
instead of driving(車を運転する代わりに)
②instead 【副詞】(その代わりに)
She took a train instead.(彼女は代わりに電車に乗った。) -
due toとdue
①due to 【前置詞】(〜のせいで)
due to a system error(システムエラーのせいで)
②due 【形容詞】(期限が来て)
The report is due tomorrow.(その報告書は明日が提出期限だ。)
2. TOEIC Part 5の前置詞問題の解き方
2.1 選択肢を素早く把握する
TOEIC Part 5の問題は、前置詞問題であるかどうかにかかわらず、まず選択肢に目を通しましょう。選択肢がすべて前置詞であれば、前置詞の使い分けに関する問題だと分かります。一方、選択肢に接続詞や副詞などが混ざっていれば、品詞の違いにも注意が必要です。この段階では、問題文を読む前に「どんな知識が求められているか」を見極めることが重要です。
2.2 問題文に目を通す
選択肢から問題のタイプを把握したら、問題文に移ります。選択肢に前置詞のみが並んでいる問題では、空所の直前と直後に着目します。一方、選択肢に前置詞以外の品詞が含まれる問題では、文全体の構造を把握し、空所に当てはまる品詞を見極めることが重要です。
2.3 空所前後との組み合わせか文の構造で選ぶ
選択肢がすべて前置詞の問題では、空所直後の名詞との意味的な適合性か、または空所直前の語句と合わせてセットフレーズになるものがあるかで選びます。選択肢に前置詞以外の品詞が含まれている問題では、空所の後ろが名詞(句)か主語+動詞を伴う節になっているかどうかが大きな手がかりです。前者であれば空所には前置詞、後者であれば接続詞が適切です。
3.前置詞のよくある出題パターン
3.1 前置詞単体の意味で解く問題
選択肢がすべて前置詞で構成されているタイプの問題は、空所直後の名詞(句)との組み合わせが解答の手がかりになっていることがあります。たとえば、空所の直後にthe storm(嵐)という名詞句があり、選択肢にbecause of(〜が原因で)があれば、それは正解の候補になります。正解の候補が選べたら、実際にその前置詞を空所に補って、文全体の意味が自然かどうかを確認してから解答するようにしましょう。
3.2 前置詞を伴った表現の知識で解く問題
前置詞を含むセットフレーズに関する知識を問うタイプの問題では、空所直前の語句との組み合わせが解答の手がかりになります。たとえば、空所の直前にapplyがあり、選択肢にforが含まれていれば、apply for(〜に申し込む)という表現が成り立つため、その選択肢は正解の候補となります。さらに、空所の直後にthe position(その職)が続いていれば、「その職に応募する」という意味が完成するため、正解として確定できるでしょう。
3.3 意味的なつながりで解く問題
空所前後の語句と文法的にも意味的にも合う前置詞が選択肢の中に複数ある場合は、文全体の意味から判断して解答しましょう。たとえば、空所の直後にthe storm(嵐)という語句があり、選択肢にbecause of(〜が原因で)とdespite(〜にもかかわらず)の両方が含まれている場合、どちらも文法的に正しく、フレーズとしても自然に見えます。こうした場合は、文全体に目を通し、前後の意味のつながりを確認する必要があります。たとえば、文の前半にThe festival was held as planned(フェスティバルは予定どおりに開催された)という表現があれば、「嵐にもかかわらず開催された」という解釈が自然なため、despiteが正解になります。
4. まとめ
TOEIC Part 5の前置詞問題には、前置詞そのものの意味、空所前後の語句との組み合わせ、さらに文全体の意味を読み取る力が求められる問題が含まれます。そうした出題パターンに応じた解き方を身につけることで、前置詞問題をより効率的かつ正確に解けるようになります。また、前置詞のさまざまな用法を習得するには、前置詞に意識を向けながら、多くの英文に触れることが大切です。長文を読む際には、「この部分が空所だったら、自分は正解を選べるか」と考える習慣を持ちましょう。


