
国際化が進むにつれて、ビジネス英語のニーズが高まっていると言われます。しかし、実際にビジネスレベルで英語を使えるかと聞かれて、胸を張って「できます!」と言える人は少ないのではないでしょうか。この記事では、いわゆる「ビジネス英語」の定義やレベルに加え、ビジネス英語を効率的に学習するためのポイントを解説します。仕事で英語を使う人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.ビジネスレベルの英語力とは?
日々の業務で英語を使う人にとって、ビジネスレベルの英語が使えたら便利ですよね。 ところで、よく耳にする「ビジネス英語」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
1.1 ビジネス英語の定義
実は、「ビジネス英語」には明確な定義はありません。この言葉は、「仕事で使う英語」という広い意味で使われていることがほとんどです。もちろん、ひとくちに「仕事」と言っても、業界によって使う単語や表現は異なります。ですので、もし「ビジネス英語をマスターしたい!」とお考えであれば、まずはご自身の業界に必要な英語について考えてみるのがいいでしょう。
1.2 日常会話英語との違い
「ビジネス英語」に明確な定義がないとお伝えしましたが、ビジネスシーンで用いられる英語は日常会話とは違う部分もあります。例えば、友人や家族とのカジュアルな会話で使う表現は、仕事のクライアントや上司との会話では使わないことがほとんどです。具体的には、
- 書き言葉では、短縮形 (isn’t, didn’tなど)を極力使わない
- フォーマルな単語を使う(例:“but”の代わりに“however”を使う、など)
- 丁寧な表現を使う(例:“I want”の代わりに“I would like to”や“Could I ~?”を使う、など)といった違いがあります。
2. ビジネス英語の基準レベル
それでは、ビジネス英語の基準となる英語力はどの程度なのでしょうか?定性的・定量的に見ていきましょう。
2.1 一般的なビジネス英語のレベル
一般的に、ビジネスで英語を使えるレベルというのは、自分の業務を円滑に進められる程度の英語力と考えておけばいいでしょう。例えば、会議のファシリテーションやプレゼンテーションが業務に含まれるのであれば、それらを英語で遂行できることが求められる水準と考えられます。つまり、「今自分が日本語で行っている仕事を英語でもできるか?」と考えてみるのがポイントです。
2.2 TOEICスコアによる基準
上記の説明は定性的なものですが、ビジネス英語のスキルを測定するTOEICスコアだとどのくらいが基準になるでしょうか。TOEICの平均点はいくつ?高校生・大学生・社会人別のスコアを解説でも解説していますが、日本人のTOEIC平均点は610点程度です。この数値はTOEICスコアと英語力の目安を示したProficiency Scaleという指標に照らすと真ん中のレベルCの、さらに真ん中あたりに位置しています。レベルCは「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」とありますので、こうした点からも、ここがひとつのベンチマークと言えるでしょう。
更に、TOEIC730点以上のレベルB、860点以上のレベルAに到達すれば、それだけ英語での業務もより支障なく行えるようになっていきます。
3. ビジネス英語を効率的に習得する方法
ビジネス英語を効率的にマスターするにはどのように勉強すればよいのでしょうか。これにはいくつかポイントがあります。
3.1 専門的な教材で勉強する
ビジネス英語を身につけるには、それに特化した教材で学習を進めるのが効果的です。ビジネスシーンで使われる英語には汎用性の高いものが多く、その中から最低限のフレーズを覚えるだけでも、さまざまな場面ですぐに使用できます。まずは基本的な表現を一通りマスターし、その後に自分の業種や職務内容に関連する内容を学習すると効率的です。
3.2 日常のビジネスシーンでの実践
ビジネス特化の教材でインプットをしたら、実際の業務でアウトプットしてみましょう。ネイティブスピーカーとの会議やメールのやりとりなどがあれば絶好のチャンスです。学んだ表現を現実のシチュエーションで使うことで、相手のリアルな反応が得られますし、その過程で新たな単語やフレーズを習得することもできて一石二鳥です。
3.3 ツールやアプリの活用
最後に、ビジネス英語をマスターするためにはAIやアプリなどのツールを活用することをおすすめします。ChatGPTは英語でメールを書いたりするのに便利ですし、DeepLのような翻訳・校正支援ツールを使えば一瞬で自分の英語が正しいかチェックできます。その他にも、英語の会議の文字起こしや要約を支援してくれるツールなどもありますので、これらを駆使して英語学習をスピードアップしましょう。
ただし、AIやアプリに頼りすぎるのは危険。特に日本語は英語と違い、主語や目的語が省略されていることが多く、日本語をそのままAIに英訳させても、全く意図が異なる文になってしまうこともあります。大事な案件では英語が堪能な人や、ネイティブスピーカーの意見を聞くことなども重要です。そのやりとり自体もいいビジネス英語の練習になります。
4. まとめ
「ビジネス英語」という言葉に唯一の定義は存在しませんが、「あなたにとってのビジネス英語」なら定義できるはず。国際社会で自分のスキルを100%生かすために、まずは自分にとって必要な英語をしっかり見定めることから始めましょう。この記事で紹介した学習法も参考に、皆さんのような優れたビジネススキルを持った日本人が海外でも活躍できることを願っています。


