
TOEIC® L&R TESTは今や公開テストだけで年間約75万人が受験し、団体特別受験制度(IP)も含めると175万人以上が受験する日本で最も有名な英語試験の一つです。そんなTOEICの平均スコアはどのくらいなのか気になったことはないでしょうか?この記事ではTOEICの平均スコアについて、高校生・大学生・社会人や職種・業種別に調べてみました。自分の現在位置の把握や、今後の目標スコア設定の参考にしていただければ幸いです。
1.TOEICの平均点とは
最初に、TOEICの受験者全体の平均スコアについて見てみましょう。なお、ここでご紹介する数値等は日本でTOEICを主催している一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が発表しているTOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024という資料およびIIBCのウェブサイトを参照しています。
1.1 TOEICの平均点の算出方法
IIBCのウェブサイトには「公式データ・資料」として直近2年分における各回のTOEICの平均スコアや分布が掲載されています。残念ながらどのようにして平均スコアが算出されているかなどの細かい情報までは記載がありませんが、このページを見れば必要な情報は入手可能です。また、同ページでは平均スコアについて以下のようなコメントがあります。
“TOEIC Programでは、各試験回のテスト問題や受験集団の違いが評価の基準に影響を及ぼさないよう、専門家による統計処理や採点管理を行っております。その結果、どのテスト問題、どの試験回を受験いただいても、一貫した評価基準にてスコアが算出されます。各試験回間の平均スコア・スコア分布に差異があるのは、各回の受験集団が異なることが主な理由です。”
【参考】https://www.iibc-global.org/toeic/official_data.html#anchor2
1.2 最新の平均点
気になる最新のTOEICテストの平均スコアは611.2点(2024年12月8日午後実施分)となっており、内訳はリーディングセクションが334.4点、リスニングセクションが276.8点です。また、“TOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024”には過去3年間の受験人数と平均スコアが記載されています。
過去3年間では610点前後が平均スコアとなっています。また、リスニングセクションの平均スコアは330点強、リーディングセクションの平均スコアは280点弱となっており、日本人受験者はリスニングセクションのほうがスコアが良いこともここから分かります。
【参考】https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/pdf/DAA.pdf
2.属性別のTOEIC平均点
次に、このデータをもう少し深堀りして学生・社会人や職種ごとの平均スコアを見ていきましょう。なお、特に断りのない限り、ここでは「公開テスト」の平均スコアを使用します。
2.1 高校生の平均点
“TOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024”によると、高校生のTOEIC平均スコアは510点となっています。公開テストのデータでは高校生の学年別の内訳はないのですが、IPテスト(団体特別受験制度)では高校1年生で407点、高校2年生で430点、高校3年生で440点と学年が上がるごとに着実に英語力がアップしていることが伺えます。
2.2 大学生の平均点
大学生のTOEIC平均スコアは596点で、高校生のときからさらに英語力が伸びているようです。
2.2.1 学年別平均点
学年別に見ると、
大学1年生:549点
大学2年生:580点
大学3年生:599点
大学4年生:611点
となっています。
大学3年生の受験者が最も多いため、大学生全体の平均スコアもそれに近い数値になっているのではないかと推測されます。
2.2.2 専攻別平均点
“TOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024”には大学の専攻別のデータも掲載されています。情報量が多いためすべてをお伝えはできませんが、最も平均スコアが高いのが「社会/法学系(国際、法律、政治、社会学)」の623点で、次いで「文系(教育、美術、言語、文学、音楽、心理学)」の611点という結果になっています。
2.3 社会人の平均点
続いて、社会人の平均スコアは639点となっており、学生時代から継続して英語力のアップに取り組んでいる人が多いのではないかという印象を受けます。
2.3.1 職種別平均点
職種ごとの平均スコアですが、最も高いのは「海外」部門で729点。次いで「教育」部門の706点、「法務」部門の692点といった順番になっています。やはり英語を日常的に使う部門では必要とされる英語力のレベルも高く、それがTOEICの平均スコアにも如実に表れているのでしょう。
2.3.2 業種別平均点
こちらは公開テストではなくIPテストのデータになりますが、業種別にも平均スコアのデータが出ています。それによると、最も平均スコアが高かったのは「マスメディア」で、平均スコアは642点。海外からのニュースを取り扱うためでしょうか。2位は「証券・保険」で629点。3位は「電気・ガス」と「学校」が同点で624点となっています。
3.TOEICスコアを上げるためのポイント
TOEICのスコアを上げるには、まず自分が全体の中でどのくらいの位置にいるのかを把握することが重要です。TOEICにはProficiency Scaleという指標があり、AからEまでの5つのレベルが設定されています。これをひとつの目安として、例えば今自分がレベルCなら、目標を一つ上のレベルBに設定し、段階的にアプローチするなどもお薦めです。
目標を設定したら、今度はそれをいつまでに達成するか、具体的な期限を設定しましょう。そこから逆算すると、いつまでに何をしなければいけないかという具体的なタスクに落とし込むことができるようになります。どうやって目標設定したらいいか分からなければ、語学学校や英語コーチなどのプロに相談するのも手です。
※TOEICのスコア別のレベル感や勉強法についてはTOEICの点数からわかるあなたの英語レベルは?スコア別の英語力の目安と対策法もご参照ください。
4.まとめ
さまざまな角度からTOEICの平均スコアをご紹介しました。ご自身のスコアと比べてどうでしたか?ぜひこの記事のデータを参考に、ご自身の学習計画を立ててみてくださいね。


