
ビジネス英語にとどまらず、今や英語力を図るテストの代名詞ともいえるTOEIC® L&R テスト。就職活動や自己啓発のために一度は受験したことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、何点取れたら自分の英語力がどれくらいの位置にあるのかよくわからない…という声も聞きます。この記事では、TOEIC® L&R テストのスコアやその意味するところについてご紹介するとともに、目指したいスコアや、それに向けた学習法もお伝えします。
1. TOEICの配点と平均スコア
すでにご存じの方も多いと思いますが、改めてTOEIC® L&R テストの配点や平均スコアといった基本的なデータをおさらいしてみましょう。
1.1 リスニングとリーディングの配点
TOEIC® L&R テストはリスニングとリーディングの2セクションで構成され、それぞれ100問ずつ、計200問のテストです。リスニング、リーディングともに5~495点のスコアで算出され、満点は990点となります。試験時間は合計で約2時間です。
なお、よく知られているように、TOEICは1問ごとにスコアが設定されているわけではなく、正解数と問題の難易度などによって統計的にスコアが算出される仕組みとなっています。
1.2 近年の平均スコアの推移
それでは次に、気になるTOEIC® L&R テストの平均スコアを見てみましょう。日本でTOEICを主催している一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が発表しているTOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024という資料によると、2021年から2023年の過去3年間で平均スコアはほぼ安定しており、610点前後となっています。
2. TOEICスコア別の英語力目安
TOEIC® L&R テストにはProficiency Scaleという指標があり、大きく分けて以下のとおり5つのレベルが設定されています。
2.1 220点未満:(レベルE)コミュニケーションができるまでに至っていない
英語の基礎力に不安があるレベルなので、もしこのレンジであればいったんTOEIC® L&R テストを離れて、中学生レベルの英語からじっくりやり直したほうがよいでしょう。
2.2 220〜470点:(レベルD)通常会話で最低限のコミュニケーションができる
TOEIC® L&R テストでまず突破したいのがこのレベル。あと少しで初級者を卒業できるので、苦手分野を集中的につぶしていきましょう。
2.3 470〜730点:(レベルC)日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
先ほどご紹介したTOEIC® L&R テストの平均スコアは610点前後なので、このProficiency Scaleに照らしてみるとちょうど真ん中あたりということになりますね。
2.4 730〜860点:(レベルB)どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
多くの企業が海外駐在員に最低限のスコアとして求めるのがこのレベルです。ここまでくればTOEIC® L&R テストの中級者を脱したと言えるでしょう。
2.5 860点以上:(レベルA)Non-nativeとして十分なコミュニケーションができる
「自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる」とされており、いわゆる「英語ができる人」として認知されるレベルと考えてよいでしょう。
3. TOEICで目指したいタイプ別のスコアはどれくらい?
それでは、今度は就職活動や転職などでどのくらいのスコアを目指せばいいのかを見ていきましょう。
3.1 大学生や新入社員が目指すべきスコア
就職活動でTOEIC® L&R テストを使うのであれば、少なくとも大学生の平均スコアは超えたいものです。先ほどのデータによれば、大学生の平均スコアは596点です。また、内定者の平均スコア(IPテスト)が617点なので、少なくともこれを超えることを意識するとよいでしょう。
3.2 就職・転職活動における目指すべきスコア
就職や転職活動になると、求められるスコアも上がってきます。もちろん、高ければ高いに越したことはないのですが、一般的には先ほどのProficiency ScaleのB(730点~860点)以上のレベルがあればよいでしょう。
3.3 業界別のTOEICスコアの目安
どの業界に行くとどれくらいのスコアが必要なのか?という点も気になりますよね。これも先ほどの“TOEIC® Program DATA AND ANALYSIS 2024”にデータがまとめられており、例えば建設業なら465点、精密機器なら516点などといったように業界別のスコアが出ています。ちなみに、最も平均スコアが高かったのはマスメディアで、平均スコアは642点。海外からのニュースを取り扱うためでしょうか。もちろん、業界だけではなく、そこでどんな仕事をするのかによっても必要なスコアが大きく変わってきますので、あくまで一つの指標として捉えてください。
4. TOEICスコアアップのための具体的な学習法
今度はスコアアップについて。巷ではいろいろな学習法があって迷ってしまいますが、まずは落ち着いて自分に合ったものを探しましょう。その中でも王道と言えるものを2点ご紹介します。
4.1 効果的な勉強方法
TOEIC® L&R テストにはリスニングで4つ、リーディングで3つのパートがあります。勉強方法のコツとしては、まず点数の取りやすいパートから集中的に攻略していくこと。例えば、リスニングであれば唯一選択肢が3つしかないPart2、リーディングであれば文法・語彙問題だけのPart5に特化して勉強すると効果的です。どこかのパートが得点源になれば、自信もついてくるのでなおよいですね。
4.2 模試や過去問の活用法
TOEIC® L&R テストの本番をいきなり受験するとお金もかかりますし、もし実力が出し切れないとガッカリしてしまいますよね。なので、おすすめはその前に一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のサイトや市販の問題集に載っている模試を受けること。そうすることで時間配分もわかるようになりますし、どこができてどこができなかったのかをデータで分析できます。その情報をもとに、公式問題集やその他市販の単語帳・問題集を使って練習していくと本番でよりよいスコアが出せるようになります。
5. まとめ
TOEIC® L&R テストのスコアと英語力の目安、スコアアップについて基本的な内容をご紹介しました。皆さんのゴール設定やスコア獲得の参考になれば幸いです。


