
皆さんはTOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)400点の英語力や、400点を取得するための勉強法についてどのくらい知っていますか?この記事ではTOEIC 400点について学習者が押さえておくべき情報をわかりやすくお伝えします。
1.TOEIC400点のレベルはどれくらい?
1.1 400点は日常的な場面で限定的なやりとりができる
TOEIC 400点は、日常的な場面で限定的なやりとりができるレベルと言えます。ゆっくりとであれば聞いたり読んだりすることができますが、知っている単語や表現が限られているため、相手の意見や主張を十分に理解することはできません。また、ゆっくりとであれば話したり書いたりすることができますが、自分の意見を相手に十分に伝えることはできません。
1.2 TOEIC400点は英検何級に相当する?
TOEIC 400点は英検3級~準2級レベルに相当します。英検3級~準2級は高校初級~中級程度の英語力で、日常的な話題について会話や文章の内容を理解・表現できる力が求められるのに対し、TOEIC 400点はビジネスに関する日常的なやり取り(会話やメールなど)において、内容を部分的に理解できる力が求められます。
2.TOEIC400点を取得するための勉強法
2.1 必要な勉強時間
個人差はありますが、仮に現在中学卒業程度の英語力(英検3級合格程度)を持っているとして、そこから400点を取得するためには、約50~100時間程度の学習が必要と考えられます。これはTOEICにフォーカスした学習を毎週100分行った場合に、約半年~1年かかる計算になります。
2.2 単語学習の重要性
400点を取得するためには、TOEICに登場する基本単語約1,000~1,500語をしっかりと覚えることが大事です。基本単語の意味がわかれば、会話や文書の内容をある程度理解することができます。逆に、基本単語を知らなければ内容を理解することも推測することも難しくなるため、400点の取得は望めません。
2.3 文法の基礎を固める
基本単語を覚えたとしても、文法がわからなければ文構造を把握したり文意を正しく理解したりすることができません。400点を取得するためには、まず、文型、品詞(名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、助動詞、前置詞、接続詞など)、時制(現在・過去・未来)、主述の一致といった基礎的な文法事項を重点的に学ぶ(復習する)ことが大事です。その上で、問題演習を通じてTOEICに出題される易しい文法問題を確実に解けるようにすることが重要です。
2.4 リスニング力を鍛える方法
400点を取得するためには、聞き取れる音(単語)を増やすためのトレーニングを行う必要があります。具体的には、英語の音やリズムに慣れながら英語を聞き取る耳(英語耳)の素地を作るのに役立つディクテーション(音声を聞きながら発言内容を一言一句書き取る練習)とシャドーイング(音声を後から追いかけるように音読する練習)がおすすめです。
3.TOEIC400点から次の目標へ
3.1 次に目指すべきTOEICスコアとは?
TOEIC400点を取得したら、次に目指すべきスコアは500点です。500点を取得したら、次は600点を目指しましょう。このように、目標スコアは100点ずつ上げていくのがよいです。目標スコアが高過ぎるとなかなか達成できず、モチベーションの維持が難しくなるので注意しましょう。
3.2 スコアアップのための具体的な勉強法
400点から 500点、600点へとスコアを伸ばしていくためには、語彙力・文法力をさらに強化するとともに、問題演習を通じてリスニング力とリーディング力をバランスよく伸ばしていくことが大事です。以下に、それぞれ具体的な学習方法を紹介します。
3.2.1. 語彙力の強化
公式教材やTOEIC対策用の単語本を活用してTOEICに頻出する単語や表現を1日10~20語を目安に覚えましょう。例えば、一定期間後に復習を促すアラートが出る機能が付いたアプリに覚えたい単語を登録し、隙間時間に復習するなどの方法がおすすめです。
3.2.2. 文法力の強化
まず、公式教材でPart 5の問題を解き、自分がどの文法項目を理解できていないかを分析します。その後、文法項目別に学べるPart 5の問題集を活用し、苦手な文法問題を重点的に解いて理解を深めることが大事です。例えば、関係代名詞や関係副詞が苦手な場合は、関係詞の問題を徹底的に解きましょう。解説を読んでも理解できない場合は文法書を参照することも大事です。
3.2.3. リスニング力の強化
公式教材や模試でリスニングセクションの問題を解いた後、ディクテーション(音声を聞きながら発言内容を一言一句書き取る練習)とシャドーイング(音声を後から追いかけるように音読する練習)を行いましょう。ディクテーションは、Part 2の短いやり取りを書き取ることから始め、慣れてきたらPart 3やPart 4の会話・トークの書き取りに挑戦しましょう。1回で全てを書き取るのは難しいので、音声は繰り返し流してもゆっくり再生しても構いません。
シャドーイングも同様に、Part 2以降の素材を使い、初めはスクリプトを見ながら、慣れてきたら何も見ずに行うとよいでしょう。また、ディクテーション、シャドーイングを終えた会話やトークの音声を、期間を空けて何も見ずに繰り返し聞くことも大切です。以前聞き取れなかった箇所が聞き取れるようになっていることを確認することでリスニング力の向上を実感できます。
3.2.4. リーディング力の強化
公式教材や模試でPart 7の問題をたくさん解くことも大切ですが、答え合わせをした後に、読んでいて意味が理解できなかった箇所を、日本語訳も参考にしながら100%理解するまで読み直すと読解力の向上に繋がります。その際、知らなかった単語や文法があればしっかりと覚えます。期間を空けて再度その文章を読み、内容が完全に理解できるかを確認する作業も忘れずに行いましょう。
3.2.5. 試験力の強化
スコアを上げていくためには、TOEICによく出題されるトピックや出題パターン、設問に効率よく解答していくためのタイムマネジメントの方法などについて学ぶことも大事です。問題の解答・解説だけが掲載されている教材ではなく、スコアアップに役立つ情報が充実している模試や問題集を活用して知識を身に付け、本番の試験で実践できるようにトレーニングを積むことが大事です。
4.まとめ
TOEIC 400点は、ビジネスに関する日常的なやり取り(会話やメールなど)において、内容を部分的に理解することができる英語力があることを示します。400点を取得し、さらにその後のスコアアップに繋げていくためには、基礎となる語彙力と文法力を身に付け、リスニング力とリーディング力をバランスよく伸ばしていくことが大切です。


