
皆さんはTOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)で700点を取得する難易度やメリット、勉強法についてどのくらい知っていますか?この記事ではTOEIC 700点について学習者が押さえておくべき情報をわかりやすくお伝えします。
1.TOEIC 700点の英語レベルとは?
1.1 TOEIC 700点の英検との比較
TOEIC 700点は英検2級レベルに相当します。英検2級は高校卒業程度の英語力で、社会生活に必要な英語を理解して使用できる力が求められるのに対し、TOEIC 700点ではビジネスに関する日常的な英語のやり取り(会話やメールなど)を理解して対応できる力が求められます。
1.2 大学生・社会人にとっての目標スコア
大学生であれば就職活動で英語力をアピールできる700点が、社会人であれば昇進・転職・海外出張・海外赴任などの目的に応じて700点~900点が目標スコアの目安になります。
2.TOEIC 700点を取得するメリット
2.1 就職活動や転職活動でのアピールポイント
TOEIC 700点はビジネス英語の基礎があることを証明し、海外と取引のある企業や英語を使用する職場での適性をアピールできます。就職活動や転職活動の際、履歴書にTOEIC 700点の記載があると、採用担当者はその候補者に良い印象を抱く可能性が高いです。
2.2 昇進・昇給のチャンスを広げる
700点を取得すると、能力のある人材として評価され、英語を活用して会社に貢献できることを示せるため、昇進や昇給のチャンスが広がります。
2.3 海外勤務などキャリアアップのチャンスが広がる
700点を取得することで、英文メールや英文資料の理解が可能であるとみなされ、海外プロジェクトのメンバーの一人として選ばれる可能性が高まります。そのプロジェクトで経験を積み、自身の英語力にさらに磨きをかけることで、将来的に海外勤務や外資系企業への転職といったキャリアアップのチャンスが広がります。
3.TOEIC 700点に必要な勉強時間
3.1 700点獲得に必要な学習時間の目安
個人差はありますが、仮に現在600点(TOEIC公開テストの平均的なTOEICスコア)を持っているとして、そこから700点を取得するためには、指導経験上約50~100時間程度の学習が必要となります。これはTOEICにフォーカスした学習を毎週100分行った場合に、約半年~1年かかる計算になります。
3.2 効率的な学習スケジュール
700点を目指すためには、3か月を1サイクルとして次のように学習を進めると効果的です。
1か月目:文法・語彙の強化
公式問題集やPart 5・6対策用の問題集を活用し、文法と語彙を強化します。単語は1日10~20語を目安に覚えましょう。
2か月目:パート別の問題演習
パート別にリスニングとリーディングの問題演習を行い、出題形式に慣れます。間違えた問題は徹底的に復習し、自分の弱点の把握と克服に努めましょう。
3か月目:模試の実施
模試を最低でも2回分は解き、本番のテスト時間と出題量に慣れます。特にリーディングセクションでは、解答ペースを意識しながら解くタイムマネジメントを心掛けましょう。ここでも間違えた問題は徹底的に復習します。
4.TOEIC 700点を突破するための勉強法
4.1 リスニングの勉強法
700点を取得するためのリスニングの勉強法を以下に4つ紹介します。本番のTOEICと同じナレーターの音声が収録されている公式問題集(なるべく最新のもの)を使うとより効果的です。
4.1.1. ディクテーション
音声を聞きながら、発言内容を一言一句書き取るトレーニングです。ディクテーションを行うことによって、細かい音を正しく聞き取る力が身に付きます。最初はPart 2の短いやり取りを書き取ることから始めて、慣れてきたらPart 3・4の会話やトークの書き取りに挑戦しましょう。
4.1.2. シャドーイング
音声を後から追いかけるように音読するトレーニングです。最初はスクリプトを見ながら行い、慣れてきたら何も見ずに行います。シャドーイングによって、英語の発音やリズム、イントネーションに慣れることができます。少し長めの会話・トークが素材のPart 3・4でシャドーイングを行うとより効果的です。
4.1.3. 期間を空けた反復リスニング
ディクテーションやシャドーイングを終えた音声を、期間を空けて繰り返し聞き、以前聞き取れなかった箇所が聞き取れるようになっていることを確認します。期間を空けた反復リスニングによって、リスニング力の向上を実感することができます。
4.1.4. 口語表現を覚える
口語表現を覚えると、会話の理解度が上がります。例えばWhy don’t you~?(~したらどうですか)や、That will do.(それで構いません)、That works.(それでうまくいきます/大丈夫です)といった表現がTOEICに頻出します。
4.2 リーディングの勉強法
700点を取得するためのリーディングの勉強法を以下に4つご紹介します。公式問題集(なるべく最新のもの)や、解法や解説が充実した模試・問題集を使うとより効果的です。
4.2.1. 文法力を強化する
公式問題集や模試でPart 5を解き、自分がどの文法項目を理解できていないか分析します。その後、Part 5の問題集を活用して、苦手な文法問題を重点的に解くことが大事です。例えば、関係代名詞や関係副詞が苦手な場合は、関係詞の問題を徹底的に解いて苦手を克服しましょう。
4.2.2.語彙力を強化する
問題集や模試、TOEIC対策用の単語本でTOEICに頻出する単語や表現を1日10~20語を目安に覚えます。アプリを活用して隙間時間で学習するのがおすすめです。
4.2.3.読解力を強化する
Part 7の問題を解いて答え合わせをした後、読んでいて意味が理解できなかった箇所を、日本語訳も参考にしながら100%理解できるまで再読しましょう。この時、知らなかった単語や文法があればしっかりと覚えます。その後、期間を空けて再度その文章を読み、内容が完全に理解できるか確認しましょう。
4.24.試験力を強化する
リーディング力を高めるためには、効率的な解法について学ぶことも大事です。解法の記載が充実している模試や問題集の活用をおすすめします。また、リーディングセクションではタイムマネジメントが重要ですので、問題演習の際は必ず時間を測りながら解くようにしましょう。
4.3 文法の勉強法
Part 5の文法問題を解いた後、まずは何も見ずに、問題の解き方、選んだ選択肢が正解になる理由、他の選択肢が不正解になる理由を自分で自分に解説(セルフ解説)してみましょう。その後、記載されている解説を読み、自分の認識や理解が正しいかどうか確認します。セルフ解説で浮き彫りになった「理解が不十分な文法項目」を重点的に復習して、弱点の克服に繋げましょう。
4.4 語彙力の向上
語彙力を向上させるためには、積極的に辞書を引く(オンライン辞書で検索する)習慣を身に付けることも大事です。特に、英英辞典は単語が持つ細かいニュアンスや用法を教えてくれるのでおすすめです。
5.まとめ
TOEIC 700点はビジネス英語の基礎があることを証明し、就職・昇進・転職などのチャンスを広げます。700点を取得するためには計画的かつ継続的に学習を積み重ね、リスニング力とリーディング力をバランスよく伸ばしていくことが大事です。


