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ディクテーションとは?ディクテーションのやり方と効果を解説!

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英語のリスニング力を高める学習法として知られる「ディクテーション」。英語を聞いたまま書き取るトレーニングです。名前は聞いたことがあっても、「やり方がよくわからず手が出せない」という人もいるかもしれません。
この記事では、ディクテーションの具体的な進め方と、学習効果を高めるコツをご紹介します。

1. ディクテーションとは?

ディクテーションとは、​音声を聞いて、そのまま文字として書き取る練習法​です。英語学習において、初級者から上級者まで幅広く取り入れられているトレーニング方法の一つです。

2. ディクテーションのメリット

2.1 自分の強みと弱みを可視化できる

実際に書き取ってみると、自分が「聞き取れている部分」と「聞き取れていない部分」があることに気づきます。
たとえば、意味は理解できているのに、はっきり発音されていない単語が正確には聞き取れていなかったということもあります。ディクテーションは、自分の​リスニングの“強み”と“弱み”を客観的に把握する​ための出発点となり、今後の対策に役立ちます。

2.2 英語の音声ルールを習得し、リスニング力を向上させる

ディクテーションの後にスクリプトを確認すると、「知っている単語なのに、全く聞き取れていなかった」ということがよくあります。これは、単語同士がつながることで音が変化したり(音の連結・脱落など)、意味の上で重要でない単語が弱く発音されたりすることが一因です。

こうした英語の​「音声変化のルール」​に気づき、繰り返し体験することで、その​パターンが自然と身につき、リスニング力の向上​につながります。さらに、自分が​話すときの英語も、より自然な音やリズムに近づいていく​ことが期待できます。

2.3 文法、単語の習得につながる

ディクテーションでは、音声に集中して繰り返し聞くことで、英語が記憶に残りやすくなります。さらに、ある程度まとまった文を書き取ろうとすることで、​英語表現を意味のかたまりとして意識​するようになります。

その結果、文法構造が自然に身につき、単語もコロケーション(よく使われる語の組み合わせ)と一緒に、「使えるかたまり」として習得できるのです。

3. ディクテーションの正しいやり方

3.1 ステップ1: 音声素材を用意する

まずは、音声素材を準備するところから始めましょう。​音声と英語のスクリプトが両方そろっているものを選ぶ​のが基本です。可能であれば日本語訳もあると安心ですが、なければ翻訳サイトなどのサービスを活用するのも一つの方法です。

3.2 ステップ2: 一度通して聞く

書き取りに入る前に、まずは音声を一度通して聞きましょう。音声はゆっくり再生せず、通常の速度のままで行います。細かく止めずに全体を通して聞くことで、​文の流れや背景がつかみやすく​なり、内容を意味のあるかたまりとして捉えやすくなります。
このようにあらかじめ​全体像を把握しておくこと​で、その後の細かい聞き取りの際にも、トップダウン(全体の意味を先に把握して聞き取りをサポートする方法)的に予測しやすくなり、理解が深まります。

3.3 ステップ3: 聞き取りやすい音から書き取る

いよいよ書き取りのステップです。音声は1文ずつ再生し、まずは聞き終えたあとに、頭に残っている単語を書き出しましょう。最初から1語ずつ正確に書こうとするのではなく、​「聞き取りやすかった単語」から書くこと​がポイントです。何度か聞き返し、他の単語も書き込んでいきます。

こうした聞き取りやすい単語の多くは「内容語」と呼ばれ、その文の中で重要な意味を担うキーワードになります。実際の英会話でも、​内容語を中心に意味をつかんでいく​ことが多いため、この練習は理解力の強化にもつながります。
どうしても単語がわからない場合は、ローマ字などで「聞こえたまま」をメモしておきましょう。あとでスクリプトと照らし合わせたときに、自分の聞こえ方と実際の音を比較できる手がかりになります。

3.4 ステップ4: スクリプトを見て答え合わせ・添削

次に、英語スクリプトを見ながら、自分が書き取った内容と照らし合わせて答え合わせをします。色の違うペンを使って正しい単語や表現を書き加えていきましょう。そうすることで、どこが聞き取れていて、どこが聞き取れていなかったのかを視覚的に確認することができます。意味がわからなかった単語があれば、このタイミングで調べておきましょう。

3.5 ステップ5: 仕上げに再度音声を聞く

内容が理解できたら、仕上げとして​もう一度音声を聞き、文字情報と音声をしっかり結びつけましょう​。そのあとでスクリプトを隠し、音声だけを聞いてみて、英文がしっかり英語として聞き取れるかを確認します。

4. 聞き取れなかった理由とその対処法

4.1 単語を知らない

知らない単語は、そもそも音として聞き取ることができません。 対策としては、知らなかった単語をまとめて単語帳を作ったり、語彙力強化のための単語集などを活用して多くの単語に触れたりすることが大切です。

4.2 発音が理解できなかった

知っている単語でも、​「自分の思い込んでいる音」と「実際の音声」との間にギャップがある​と、聞き取るのが難しくなります。 このギャップを埋めるには、​実際の音声を聞いたうえでの音読練習がおすすめ​です。実際に声に出して読むことで、自分の中にある「英語の音のイメージ」を実際の発音に近づけることができます。

4.3 単語が連なるときの音の変化が聞き取れない

英語では、​単語同士がつながると、音が変化する​ことがあります。たとえば、“don't you” は 「ドント・ユー」ではなく、「ドンチュー」のように聞こえる場合があります。
このような音の変化(音の連結・脱落)のパターンを知らないと、知っている単語でさえも聞き取れません。
対策としては、ディクテーションを繰り返す中で気づきを得ること、また、音声変化を解説してくれる教材や動画を使って耳を慣らしていくことが効果的です。

4.4 スピードについていけない

ゆっくり話される英語は聞き取れるのに、スピードが上がると急にわからなくなる――そんな場合は、前述のような英語の​音声変化のパターンが、まだ聞き取りスキルとして定着していない​ことが一因と考えられます。また、聞こえた音を理解するまでに時間がかかり、処理が追いつかず、次々と流れてくる英語についていけなくなるというケースもあります。

対策としては、少し長めの音声を使って、ある程度まとまった英語を書き取る練習を取り入れることが有効です。意味のかたまりで理解する練習を重ねることで、脳内での処理スピードが上がり、速い英語にも対応しやすくなります。

5. ディクテーションを効果的に行うためのコツ

5.1 レベルに合った素材を選ぶ

音声素材を選ぶときは、自分のレベルに合った英語テキストを選びましょう。上級者であれば、ニュース素材などを使ってもかまいません。初級レベルの方は、短めで比較的やさしいものを選ぶのがポイントです。​まったく理解できないものよりも、「なんとなく意味がわかる」くらいの内容​が適しています。

ディクテーションは、​継続することで少しずつスキルが上がっていく学習法​です。無理なく続けられるよう、興味のある内容の素材を選ぶことも大切です。

5.2 アウトプット練習を取り入れる

英語の音に慣れるためには、インプットだけでなく、​実際に声に出すアウトプット練習​を取り入れることも効果的です。たとえば、正解のスクリプトを確認したあとにシャドーイングを行ったりする方法があります。自分の口で再現してみることで、その音がしっかりと定着し、自分のものになっていきます。

5.3 時間をおいてもう一度聞いてみる

1週間ほど経ったら、同じ音声をもう一度聞き直して、内容が理解できるかどうかを確認してみましょう。おそらく、以前よりも明らかに聞こえ方が変わっていて、リスニング力が向上していることを実感できるはずです。
中には、忘れてしまった単語もあるかもしれませんが、そこは復習して音と意味をインプットし直すことで、記憶に定着しやすくなります。

6. まとめ

ディクテーションは、英語のレベルを問わず、どんな学習者にも効果的な学習法です。練習を重ねることで、英語の音に慣れていき、リスニング力の向上につながることが期待できます。無理なく続けられる方法で、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。

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執筆・監修

Q-Leap株式会社

Q-Leapは2014年創業のビジネス英語研修・研修コンサルティング・金融翻訳サービスなどを提供する会社。現社長愛場吉子と前社長浅場眞紀子が「日本のビジネスパーソンの英語力向上」をミッションに掲げてスタートした。以来、エクゼクティブ向けのプライベートレッスン、企業研修、大手インターネットサービス事業会社の社内公用語英語化のスピーキング研修提供、リクルートスタディサプリ制作への参画に加え、書籍の執筆・出版など多くの英語関連事業に携わってきた。またQ-Leapの専任講師、パートナー講師は、TESOL(英語教授法)修士を含めバイリンガルの経験豊富な人材で構成される。
主な書籍:「シーンで学ぶビジネス英語の基本」(アスク出版)、「話す英語」(アルク出版)、「話せる英語ドリル300文」(アルク)等多数。

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