
勉強の他にもやることがたくさんあるだけに、英語学習はできれば効率良く進めたいものですよね。基本的に語学は時間がかかるものではありますが、やみくもに勉強を始めてしまっては不必要な回り道をしてしまうこともあります。この記事ではできるだけ短時間で英語力を上げたい中高大学生の皆さんに役立つ、効率の良い英語学習法をお伝えします。
1. 英語の勉強を始める前の準備
1.1 まずは目標を明確にする
英語の勉強を始める上で最も大切なことは、「いつまでに、どの程度の英語力を身に付けたいか」という具体的な目標を持つことです。これがないことにはどんな勉強をどのくらいやればいいのか見当もつきませんよね。例えば、大学受験であれば「英語の偏差値を1年で5上げたい」など、明確な目標をできれば紙に書き出すと思考も整理されるのでおすすめです。
1.2 自分に合った勉強法を理解する
準備段階で次に必要なことは、自分に合った勉強法を理解することです。例えば、英単語を覚えるとき、あなたはどうやって覚えていますか?ひたすら書く、という人もいれば、音源を聞いて耳から覚える、という人もいます。実際、こういう学習スタイルの違いはTESOL(第二言語としての英語教授法)の世界でも大事な観点として注目されています。自分がどういうときに勉強が進むのか、一度じっくり考えてみるとよいでしょう。
参考:The Learning Styles: Visual, Auditory, Kinaesthetic
1.3 英語の学習計画を立てる
こうしたことを踏まえて、目標を達成するための学習計画を立てましょう。計画を立てる段階ではあれもこれも…と欲張ってしまいがちですが、他の教科を勉強する時間も必要でしょうし、計画通りに物事が進むとは限りません。もし自分一人で計画を立てるのが難しければ、学校や塾の先生、あるいは英語コーチのようなプロに相談してみるのも有効です。
2. 効率の良い英語勉強法
2.1 単語の勉強法
英単語を覚えるのが得意な人もいれば苦手な人もいますよね。効率良く英単語を学習するためにはちょっとしたコツがあります。特におすすめしたいのが、目だけでなく耳も使って覚えること。もし通学時間中などに音源付きの英単語帳をパラパラ見ているだけだとしたら、次回からはその音源を聞いてみましょう。そうすることでより記憶の定着がよくなることがあります。また、単語をバラバラに覚えるのではなく、文章の中で覚えるのも有効です。
2.2 文法の勉強法
英文法は数学と同じように積み上げが大事。例えば、現在完了が分かっていない人はやはり過去完了や未来完了も理解が困難になります。なので、分からないことがあれば恥ずかしがらずに分かるところまで戻って復習しましょう。結果的にはそれが一番効率的な学習法です。その際にはあまり難しいことをやる必要はなく、学校で使った教科書レベルの文法事項を網羅したドリルのような問題集で何度も繰り返し練習するのが有効です。文法的に正しい文を何度も読んだり書いたりする練習を繰り返すことで、英文法の「型」が身につくので、問題と答えを覚えてしまうくらいのつもりで練習してみましょう。
2.3 リーディングを強化するには
リーディング力を高めるには、毎日少しずつ英文を読む習慣が大切です。自分のレベルに合った英語ニュースや物語を選び、知らない単語は前後の文脈から推測する力を養いましょう。今は中学生でも読めるように配慮されたニュース素材や、日本のマンガの英訳版などもあります。自分が「これなら毎日読んでも飽きない!」と思えるものを書店で探してみてはいかがでしょうか。
2.4 リスニングを強化するには
リスニングも中学生向けから大学生向けまで幅広い教材がありますし、YouTube動画なども数えきれないほど出ています。リーディング同様、まずは飽きないものを選びましょう。聞くときには短い音声を繰り返し聞き、聞き取れない部分を確認しながら学ぶことに集中します。慣れてきたら徐々に長いものを聞いていくのがおすすめです。英語の字幕を使って動画を見るのも、語彙と音のつながりを理解する助けになります。
2.5 ライティングを強化するには
英作文は、まず「正しい英文をとにかく真似ること」から始めましょう。良質な英文を書き写して構造や表現を学ぶことが、正確な英文を書く力につながります。日記や意見文などの短い文章を書く習慣を持ち、書いたものは先生やアプリ、あるいはAIなどで添削してもらうと効果的です。
2.6 スピーキングを強化するには
スピーキング力を伸ばすには、「完璧に話そう」とせず、とにかく口に出す練習を増やすことが大切です。別に相手がいなくても大丈夫。英語で独り言を言ったり、音読やシャドーイング(リスニングしながら、少し遅れて音源の真似をする練習)で口の筋肉を慣らしたりするのも立派なスピーキングの練習になります。
3. 効率が悪いNGな英語の勉強法
3.1 インプットだけに偏った勉強
英単語や文法の勉強、リスニングなどを参考書で勉強していると、明確な「正解」が用意されていることもあって「合っていた=分かった」という意識になりやすく、ついインプットばかりで満足しがちです。ですが、近年では英語を書いたり話したりするアウトプットの力が問われる試験が増えています。ですので、インプットばかりに偏らず、ライティングやスピーキングのようなアウトプットもバランスよく勉強しましょう。最初は思った通りに英語が出てこなくて歯がゆい思いをするかもしれませんが、大事なのは、「ミスを恐れず、自分で英語を外に出そうとする」こと。実際に使うことで、知識がしっかり定着し、理解も深まります。
3.2 まとめて勉強する
語学学習の重要なポイントは「覚えたことをいかに忘れないようにするか」です。そのため、毎日少しずつでもいいので英語に触れているほうが、ずっとサボっていた後に突然一気に何時間も勉強する…というムラのある勉強方法よりも結果的には効率が良いものです。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」という概念によると、人は1日経つと学習した内容の約66%を忘れ、1週間経つと約75%を忘れてしまうそうです。ですから、たまにまとめて勉強するよりは毎日少しずつでも復習して思い出すようにすると定着が良くなります。
4. まとめ
忙しい中高大学生のための英語の効率的な学習法をご紹介しました。正しい学習法で学べば、英語力は必ず向上します。目標をしっかり定め、そこに到達するために今日やるべきことをイメージしながら学習を進めましょう。


