
英語を勉強していて誰もが一度は思うのが「なんでこんなに英語が聞き取れないんだろう?」ということ。初心者だけではなく、かなり学習が進んでTOEIC® L&R TESTで800点台や900点台を取れる上級者であってもそのような悩みは尽きないものです。ですが、英語が聞き取れないことにはいくつか共通した理由があるもの。ここではそうした英語を聞き取れないというお悩みを解決すべく、理由の深堀りと解決のためのアプローチをご紹介します。
1. 英語が聞き取れない理由とは?
1.1 語彙力が足りない
リスニングを妨げている大きな要因の一つは語彙力の不足。知らない単語はどうがんばっても聞き取れませんし、音が分かったとしても意味が分からないですよね。ですので、まずは自分が知っている単語の数を増やしていく必要があります。単語を覚える際にはその単語の発音やアクセントもセットで覚えるのがコツ。そうすることで実際に出てきたときに頭の中で素早く処理することができます。
1.2 文法が理解できていない
リスニングの練習をしていて、「スクリプトを見たら全部知っている単語だったのに、結局何を言っているのか分からなかった」という経験はないでしょうか?この理由のひとつは英文法の理解不足によるものです。単語をたくさん知っていても、文法が理解できていないとセンテンスの意味が分からないですよね。単語のインプットと同時に、基礎的な文法知識に抜けや漏れがないかきちんと確認する時間を設けましょう。具体的には、中学校3年間で習う文法について基本的なことが全部分かっているか、参考書などで復習してみることが効果的です。
1.3 発音とアクセントなど音の変化の理解ができていない
英単語も覚えた、文法も総復習した、でもやっぱりリスニングになると急に分からなくなる…というお悩みを抱えている方は、英語の「音の変化」についていけていない可能性が高いです。英語には前後の音がつながったり、一部の音が抜け落ちたりする音声変化が存在します。そうした音の変化を知らないままリスニングを漫然と続けていてもなかなか上達しません。そのような音の変化に関する基本的なパターンが網羅されている参考書も多く出版されていますので、一度手にとってみてはいかがでしょうか。
2. TOEICにも使えるリスニング力アップ法
2.1 単語力を強化するための学習法
2.1.1 単語帳やフラッシュカードを用いた語彙学習
単語力アップの王道は英単語帳やフラッシュカードを用いた暗記による語彙学習です。とはいえ、単純な暗記は得意な人と苦手な人がいますよね。まずは自分がどういうスタイルで暗記するのが得意なのか一度じっくり考えてみましょう。声に出して読むと覚えやすいのか、それともひたすらノートに書き取るほうがいいのかなど、自分のスタイルに沿った暗記を行うことで効率がグッと良くなります。単語帳を選ぶ際も、自分のスタイルが活かせるものを選ぶと良いでしょう。例えば、英単語を耳で覚えたい人には音声素材が充実しているものを選ぶのが最適です。
2.1.2 多読
単語を機械的に暗記するのがどうも苦手…という方や、日本語と英語をただ対応させていくだけではつまらない…と感じる方には多読がおすすめです。多読は「自分が8割から9割程度理解できるものをたくさん読む」という学習方法ですが、これを行っていくうちに分からない単語の意味を推測する能力が身についてきます。また、大量のインプットを行ううちに基本的な英文法やフレーズなども自然と自分のものになるので、耳で聞いたときにも処理できるスピードが変わってきます。
2.2 文法力を身につけるための具体的なアプローチ
2.2.1 文法書やオンライン教材の活用
英文法の力を身につけるためには、体系的に学ぶことができる教材を探してそれを根気よくやり続けることが大事です。書店に行くとレベル別に様々な文法書がありますし、最近ではオンライン上でも有益なコンテンツが増えてきました。文法を復習するときには「ちょっと簡単すぎかな?」と思うくらいのレベルから復習するのがベター。その方がモチベーションを落とさずに継続しやすいですし、どの辺から理解できていないのかを見逃さずに済みます。理解があやふやなところが分かったら、時間をかけてゆっくりと解説を読み、問題練習を繰り返して自分のものにしていきましょう。
2.2.2 短文暗記
英文法をマスターするもう一つの方法が、短い例文を暗記するというアプローチ。自分の頭の中に「文法的に正しい英文」のストックをたくさん持っておくことで、問題を見たときにその形と照らし合わせて正解を導き出せるというメリットがあります。この方法は特に暗記が得意な方や文法書の長い説明を読むのが面倒という方におすすめです。その上で上記のような体系的理解とセットにするとより学習効果が高くなります。
2.3 発音を正しく理解するための練習方法
2.3.1 シャドーイング
リスニング力を高めるために最も効果的なトレーニングの一つが「シャドーイング」です。これは、英語音声を聞きながら、1~2語遅れて同じように発音していく練習法です。聞いた音を即座に口に出すことで、耳と口、そして脳の連携が強化され、音の処理スピードが格段に向上します。特に英語のリズムやイントネーションを身につけるのに効果を発揮します。最初は難しく感じるかもしれませんが、スクリプトを見ながら音読し、慣れてきたらスクリプトを見ずにやるなどステップアップしていくと良いでしょう。内容が理解しやすいスクリプト付きの音声を使うのがおすすめです。
2.3.2 音声変化の理解
ネイティブの英語が聞き取りにくい最大の理由の一つが、音声変化です。例えば、“want to”が“wanna”、“going to”が“gonna”のように変化するほか、単語同士がつながって発音されたり、脱落したりする現象もよく起こります。学校で学んだ単語の発音だけでは通用しないことが多いため、こうした音声変化のパターンを知ることがリスニング向上の鍵になります。音声変化に焦点を当てた学習教材や動画を活用して、聞こえたままを再現してみる練習が効果的です。また、自分の耳が慣れてくると、「速すぎる」と感じていた英語も、実はシンプルな言葉の連なりだと気づけるようになります。
2.3.3 オンライン英会話でネイティブ講師と会話
実際の会話を通してリスニング力を鍛えたいなら、オンライン英会話は非常に効果的です。特にネイティブ講師と話すことで、生の英語のスピードやイントネーション、表現の選び方に触れることができます。リスニング教材では聞けないような、自然な言い回しや文化的な背景も学べるのが大きなメリットです。初めのうちは聞き取れないことも多いかもしれませんが、会話の中で何度も同じ表現に触れるうちに、徐々に耳が慣れていきます。聞き取れなかった部分を丁寧に確認し、講師に再度ゆっくり話してもらうのも良い練習になります。
3. まとめ
英語が聞き取れないという問題には必ず分析可能な原因が潜んでいます。その原因を特定し、それを克服するためのトレーニングを継続すればリスニング力は必ずアップします。この記事でご紹介したことを参考に、自分が抱えている問題点を洗い出して対策を打ちましょう。


