
「英語を話せるようになりたいけど、何から始めればいいかわからない」というのは、多くの英会話初心者に共通の悩みです。この記事では、英会話がまったくの初心者という方でも無理なく始められる勉強法や、挫折しないためのコツを解説します。
1. 英会話超初心者はまずこれから始めよう
1.1 会話文を聞く習慣を身につける
英語の基礎力を高めるには、まずリスニングから始めるのがおすすめです。学校では文字中心で学ぶことが多かったかもしれませんが、言語の基本は音です。音を聞き、その言語のリズムに慣れることが第一歩となります。初級者向けの教材を使って、会話文を繰り返し聞きましょう。スクリプト(訳文や解説)で意味を確認し、状況をイメージしながら音読します。お手本の音声をしっかりまねることが上達のコツです。
1.2 会話文で文法の基礎をやり直す
定型フレーズを覚えるだけでは、自由に話す力は身につきません。文法は覚えたフレーズを応用して話すための土台です。中学英語レベルの文法で十分ですので、テキストを使って基本をおさらいしましょう。ポイントは「口に出して音読する」こと。英文を頭で理解するだけでなく、口頭で正確に言えるまで繰り返すことが重要です。
1.3 日本人の先生のレッスンを受ける
英会話と聞くとネイティブの先生を想像しがちですが、超初心者には日本人の先生の方が安心です。ネイティブの先生の英語が聞き取れず、何度も聞き返すようなレッスンでは無駄が多くなりますし、自信をなくす原因にもなります。日本人の先生であれば、日本語でわかりやすく説明しながら、生徒には英語で発話させるというレッスンが可能です。ネイティブのレッスンは、ある程度英語に慣れてからでも遅くありません。
2. 英会話上達のために大切なこと
2.1 文字よりも音を優先
英語学習というと、単語や文法を重視しがちですが、実際に会話をする場面では「音」の感覚が何よりも重要です。特に日本の英語教育では、読み書きに偏った学習をしてきた人が多く、英語を文字で理解しようとするケースが少なくありません。しかし、英会話においては「聞く・話す」など音の理解が中心です。この二つのスキルは、文字をいくら眺めていても身につきません。そのため、学習を始めるときは、音声付きの教材を使って耳を慣らすことを意識しましょう。最初はゆっくりした初級者向けの音声で十分です。何度も聞いて、ものまね感覚で音読しましょう。
2.2 アウトプットを意識したインプット
英語を話すためには、覚えた知識を「自分の言葉」として使いこなせるようになる必要があります。つまり、「知っている」だけでなく、「使える」状態にすることが目標です。そのためには、インプットの段階からアウトプットを意識しておくことが欠かせません。たとえば、新しいフレーズを「自分ならどんな場面で使うか」とイメージしながら覚えたり、例文を自分自身の体験や状況に置き換えて練習したりすることが効果的です。
2.3 毎回のレッスンで少しずつ改善
英会話のレッスンを始めたばかりの頃は、思うように話せなかったり、先生の質問にうまく答えられなかったりして、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、それは誰もが通る通過点です。最初から完璧に話せる人はいませんし、間違えることこそが学びのきっかけになります。うまく言えなかった表現をメモしておき、次回のレッスンで再挑戦するなど、改善のサイクルを作っていくと上達が加速します。レッスンは受けっぱなしにせず、「試して、失敗して、直していく」場だと考えて活用しましょう。
3. 英会話に挫折しないためのコツ
3.1 SMARTな英会話のゴールを設定する
英会話を始める人の中には、「英語が話せるようになりたい」という漠然とした目標を掲げる人が少なくありません。しかし、このような抽象的な目標だと、達成の手ごたえが感じられず、途中で挫折してしまうリスクが高くなります。
そこでおすすめなのが、SMARTゴールの考え方です。これは以下の五つの要素で構成された、達成しやすい目標を立てるためのフレームワークです。
S:Specific(具体的)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成可能)
R:Realistic/Relevant(現実的・関連性がある)
T:Time-bound(期限がある)
たとえば、「英語が話せるようになる」ではなく、「3カ月後までに自己紹介を1分間英語で言えるようになる」や「来月の海外出張を1人で乗り切る」など、具体的で現実的な目標を立てると、行動に移しやすくなります。
3.2 自分の英会話力を定期的にチェック
英会話の学習は、成長が目に見えにくいのが難点です。TOEIC® L&R TESTのように点数で測れないため、「自分は本当に上達しているのか」と不安になることもあります。そうした不安を解消するためには、学習の成果を「見える化」する工夫が大切です。
まずは、自分が「できるようになったこと」をリストアップしてみましょう。たとえば、「電話を取り次ぐ英語が言えるようになった」や「注文のしかたがスムーズになった」といったことでも構いません。こうしたCan-doリストを作成することで、小さな成長に気づき、自信につながります。
また、レッスンの録音・録画をしておくことも効果的です。最初の頃と比べて、どのくらい話せるようになったのかを客観的に確認することができます。さらに、TOEIC® Speaking Testなどのスピーキングテストを定期的に受けると、数値でスピーキング力を確認できるので、客観的な指標として活用できます。
3.3 自分に合った学びを自分で見つける
英会話の教材やサービスは無数に存在し、どれを選べばよいのか迷うくらいです。やってみたものの、自分には合わずにやめてしまうということもあるでしょう。ですが、それは悪いことではなく、むしろ自分に合った学び方を見つけるプロセスです。学び方には人それぞれ相性があり、正解は一つではありません。
たとえば、「1対1のレッスンだと緊張してしまう」という人は、グループレッスンから始めてみるのも良い選択肢ですし、「単語やフレーズを覚えるのが苦手」という人は、ドラマや映画を使った学習の方が向いているかもしれません。試行錯誤を重ねて、最終的に長く続けられる学習スタイルを見つけましょう。
4. まとめ
英会話の学習は、最初の一歩がいちばん大変です。しかし、その一歩を踏み出せば、少しずつ英語への意識や向き合い方が変わっていきます。途中でつまずいても、学び方を変えても構いません。大切なのは、自分に合ったゴールと学習スタイルを見つけ、進歩を実感できる工夫をすることです。あせらず、楽しみながら、着実に前へ進みましょう。

