
友達とのSNSでのやり取りから契約書まで、日常生活で何かを「読む」ことは必須のスキルです。しかし、英語のリーディングとなると自信がない…という人は多いのではないでしょうか。この記事では、英語のリーディング力をつけるためのコツや効果的な勉強法をお伝えします。
1.英語のリーディング力はなぜ大切?
日本語と同様に、英語でも文章を正しく読んで理解できることは非常に重要です。一例として、調査サービス会社のw3techsが出しているデータによると、インターネット上にあるコンテンツのうち英語が使われているものはほぼ半分の49.3%を占めています。対して、日本語のコンテンツはわずか5.1%。単純に考えると、英語が読めなければ世界の情報の半分にアクセスできなくなってしまうわけです。
今はGoogle翻訳やDeepLといった翻訳ツールがあるから自分は英語ができなくても大丈夫、という声もありますが、ではそうしたツールが使えない状況だったらどうするのでしょうか?また、そういったツールにも誤りがあることもあります。もちろん、翻訳ツールを使うこと自体を否定するものではありませんが、英語のリーディングはスキルとして身につけておいて損はないでしょう。
2.英語リーディングの基礎知識
英語のリーディング力を上げるために必要な基礎知識として知っておいていただきたいのが以下の2点です。
2.1 必要な単語力と文法力
まずは英単語と文法。結局はこれに尽きるといっても過言ではないでしょう。昔からずっと言われ続けていることなのでちょっとうんざりしてしまうかもしれませんね。
ですが、この2つがないことには「読む」という行為が成り立ちません。時間はかかりますが、やればやっただけ成果が出るところなので少しずつ継続しましょう。
2.2 読解スピードを意識する
もうひとつ大切なのが、英語をある程度の速さで読めること。いくら正しく内容を理解できても、1ページ読むのに1時間かかるのは実践的ではないですし、何より苦痛ですよね。英語を読む速さの指標にWPM (Words Per Minute)というものがあります。これは1分間に読める単語の数を表したもので、ネイティブスピーカーは一般的に200-300WPMで読めると言われています。ノンネイティブである我々は、まずその半分の100WPMくらいを目安にするとよいでしょう。
3.効果的な英語リーディングの勉強法
次に、英語のリーディング力向上のための勉強法にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。
3.1 精読と多読の使い分け
リーディングには「精読」と「多読」という2種類の方法があります。
「精読」は文法や構造を意識しながら、英文を正確に理解することを目的とした読み方です。単語の意味や文の構造を理解しながらゆっくり読み進めることで、難しい英文でも正確に意味を把握できるようになります。
一方、「多読」は自分が理解できるレベルの簡単な文章を大量に読んでいくという方法です。英語を読むことへの抵抗が減り、英語の語順のまま理解することに慣れて読むスピードが速くなっていきます。大雑把に言うと、自分の読める英文のレベルを上げるのが精読、先ほどご紹介したWPMを上げるのが多読、ということになります。
3.2 音読の利点と効果
英語を読む練習をする際には、声に出して音読するのもおすすめです。そうすることで発音やイントネーションを確認でき、スピーキング力の強化にもつながります。また、言えない(発音できない)単語は正しく読めていない可能性が高いので、文章のどこが分かっていないのかを把握するのにも役立ちます。
3.3 速読のテクニックを知る
速読というと1分間に何ページも読むイメージがありますが、ここでの速読は**「スキミング(Skimming)」や「スキャニング(Scanning)」という、必要な情報を素早く探し出すテクニックのこと。前者は「文章の要点をつかんで概要を把握する」ことを指し、後者は「文章の中から特定の情報やキーワードを拾い読みする」ことを言います。こうした練習もしておくとリーディングが楽になるでしょう。
4.英語リーディング力向上のコツ
普段の勉強で英語のリーディング力を効率よく高めるためにはいくつかポイントがあります。
4.1 興味のあるテーマを選ぶ
まず大切なのは、自分が興味のあるテーマを選ぶこと。リーディングは地道な作業なので、退屈な教材だとすぐに飽きてしまいます。幸い、今はほぼどんな分野でも英語で書かれたものを見つけることができますし、大きな書店であれば英語の書籍も多数置いています。「勉強」という意識を捨てて、好きなジャンルから始めることで、無理なく続けられるでしょう。
4.2 自分のレベルに合った文章を読む
自分が今ある程度楽に読めるものを選ぶことも英語リーディング力を高める上では大事です。目安としては、1ページに知らない単語が10個以内の教材を選びましょう。また、小説のように話が複雑なものや、学術論文のように専門用語が多いものは、最初は避けた方が無難です。
4.3 英文の構造に注目する
英語の文章にはある程度決まった構造があり、それを意識して読むのもリーディング力向上に有効です。日本語の文章では「起・承・転・結」という4段構成が好まれますが、英語では「序論(Introduction)・本論(Body)・結論(Conclusion)」という3段構成が主流。
また、英語の場合は段落の中もこの構造が保たれ、最初にトピックセンテンス(段落の概要・トピックを伝える文)、次にサポーティングセンテンス(トピックの例や説明をする文)、最後にコンクルーディングセンテンス(段落の結論)という形になっていることが多いです。こうした構造を知っておくと、どこに何が書かれているかを把握しやすくなり、読解スピードも向上します。
4.4 文脈から単語を推測する
英語を読んでいると必ずどこかで知らない単語に遭遇します。その場合、辞書を引いて意味を調べるのも大事ですが、時々は自分で文脈から意味を推測する練習もしてみましょう。そうすることで英単語が記憶に定着しやすくなり、文章の理解度を高めることもできます。
4.5 学んだことをアウトプットする
最後に、リーディングを通じて知ったこと、覚えたことなどを自分の言葉でアウトプットするのも効果的な練習になります。おすすめは読んだ文章を一定の語数で要約すること。実際、2024年度から英検のライティングでも要約問題が出題されるようになっており、その対策にもなるので一石二鳥です。
5.まとめ
英語のリーディング力は情報収集のための有益なスキルです。この記事でご紹介した勉強法を参考に、英語で直接さまざまな情報を得られるよう、リーディング力を高めていきましょう。


