
リズムよくポンポンと英語を話すためには、よく使うフレーズを自分の頭の中にストックしておくことが非常に有効です。また、英語のフレーズ暗記はスピーキングだけでなく、リーディング、ライティング、リスニングにも相乗効果があるので必ず学習に取り入れるべきメニューだと言えるでしょう。この記事では英会話フレーズの効率的な覚え方や代表的なフレーズをご紹介します。
1. 英会話フレーズの暗記をするメリット
1.1 英会話がスムーズになる
英会話の基本的なフレーズを覚えておくと、会話のテンポがよくなり、スムーズに会話できるようになるのがメリットです。第二言語習得理論のひとつである「自動化モデル」によると、語彙やフレーズといった「明示的知識」を学び、それらを意識的に練習することによって考えなくても口から出てくるようになる(=自動化される)とされています。英会話フレーズの暗記は、まず「知識(明示的知識)」を身につける段階にあたりますが、これを繰り返し口に出して使うことで自動化が進み、スムーズに使えるようになります。とっさの場面でも自然に言葉が出るようになるのは、この自動化が進んだからこそ。暗記したフレーズは、会話の瞬発力を支える「反射神経」のような役割を果たすとも言えるでしょう。
1.2 自然な会話ができるようになる
次に、英会話フレーズの暗記は自然な英語表現を使った会話の助けにもなります。ネイティブが使う自然な表現や決まり文句は、状況に応じて無意識に使われています。自動化モデルでは、「正しい使い方を知っていても、練習しなければ実際の場面で使えない」とされており、自然な会話を目指すには、そのようなフレーズを繰り返し使って身体にしみこませる練習が必要です。例えば、“Sounds good.(いいね。)” “I’ll get back to you.(後ほど連絡します。)”のような表現を覚え、会話練習で何度も使うことで、使う場面が来たときに反射的に言えるようになります。こうした反復練習を通じて、会話もより自然でこなれた印象に近づいていきます。
1.3自信を持って話せるようになる
英語を口から出すことに対する緊張や不安の多くは、「何を言えばいいか分からない」「自分の英語が正しいのか不安」といった心理状態から来ています。実際、そういった思いを持っている人は多いのではないでしょうか。自動化モデルにおいては、知識が十分に自動化されることで処理の負荷が下がり、話すことに対する心理的抵抗が減っていくと考えられています。つまり、あらかじめフレーズを覚えて繰り返し練習しておくことは、実際の会話で迷わず反応できる準備になり、それが安心感や自信につながります。一度でも「覚えたフレーズが使えた」「言っていることがちゃんと通じた」という経験ができれば、それが次の会話への大きな後押しにもなります。
2. 英会話フレーズの効果的な暗記方法
2.1 フレーズ集を活用する
英会話フレーズの暗記には例文が豊富に載っている参考書を使うのが効果的です。テーマ別やレベル別に様々なフレーズ集が売られていますので、まずは自分の目的に合ったものを1冊選び、それをすべて覚えるくらいのつもりで使い込みましょう。また、自分で参考書やそれ以外の教材などから気になったフレーズを書き抜いて、自分だけのオリジナル英会話フレーズ集を作るのも非常に効果的です。なお、語彙やフレーズの暗記を効率化するための様々な方法も英語の勉強は付箋(ポストイット)を使って効果的に!使い方や勉強法を解説!や英語の効率が良い勉強法は?短期間で英語力を上げたい中学生・高校生・大学生必見!でご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
2.2 音読する
英会話フレーズを暗記する上でおすすめなのが例文の音読。会話のためには発音やイントネーションといった音声に関わる部分を正確に覚えておくことが必須です。そのためには例文をすべて自分で口に出して読んでみましょう。ほとんどのフレーズ集にはネイティブスピーカーによる音源が付いているので、完全にコピーするつもりで真似してみてください。この練習も英語の「自動化」に役立つだけでなく、リスニング力も同時に鍛えられるので一石二鳥です。
2.3 覚えたフレーズを実際に使ってみる
最後の仕上げとして、実際に英語で会話する機会を見つけて、覚えたフレーズを積極的に使ってみましょう。ここで言い淀みなくフレーズが出てくるか、発音やイントネーションも含めて正確に発話できているかなどをチェックします。最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、誰もが通る道なのであまり気にすることなく、気楽に練習してみましょう。そのうち少しずつ効果が出てくるので、続けていればきっと成長を感じられますよ。
3. 覚えておくと便利な英会話フレーズ集
3.1 挨拶や相づち槌のフレーズ
How’s it going?
(調子はどう?)
That makes sense.
(なるほどね/言ってることはわかるよ。)
I see.
(なるほど/そうなんですね。)
You bet.
(もちろん/いいですよ。)
3.2 海外旅行での便利フレーズ
Where is the nearest subway station?
(一番近い地下鉄の駅はどこですか?)
I would like this one, please.
(これをお願いします。)
Do you take credit cards?
(クレジットカードは使えますか?)
Can I have it to go?
(持ち帰りでお願いします。)
3.3 ビジネスシーンで使えるフレーズ
Let’s touch base later.
(またあとで連絡を取りましょう。)
I will get back to you on that.
(その件については後ほど連絡します。)
That is a great point.
(いい指摘ですね。)
Let’s take this offline.
(この件は会議後に話しましょう。)
※特にオンライン会議で使うことが多い表現です。
4. まとめ
頭の中にたくさんフレーズをストックしておくことは英会話力アップに効果的です。様々なシチュエーションを想定して、それらに関連した表現を暗記しておけば、いざというときにスムーズに口から英語が出てきます。覚えたものは時々使ってみると、より自分のものになりますので、積極的に練習してみましょう。


