
「英語を本気で勉強しよう」と思ったその瞬間が、最もやる気に満ちたタイミングです。それ以降もモチベーションを長く保ち、成果につなげるためには、正しい準備と学習法が不可欠です。この記事では、英語学習にしっかり取り組みたい人に最適な目標設定やスキル別の学習法について解説します。
1. 英語を本気で学ぶための準備
1.1 目標設定が大事
英語学習へのモチベーションを維持するためには、「海外で働きたい」や「個人旅行で海外に行きたい」といった大きな目標に加え、より具体的な目標を設定することが重要です。たとえば、TOEIC® L&R TESTのスコアや資格試験の級などは、学習の成果を明確にできるため、数値目標として非常に有効です。また、「英語の会議で報告ができるようになる」や「海外のホテルでコンシェルジュに質問する」といった具体的な行動を目標として掲げてもよいでしょう。
1.2 マイルストーンの重要性
英語習得は長期的な取り組みです。そのため、途中で進捗を確認できるマイルストーン(中間目標)を持つことが大切です。TOEIC® L&R TESTやTOEIC® S&W TESTSを定期的に受験すれば、自分の成長をスコアで実感できます。英会話スクールを利用している場合は、カリキュラムの進級制度もマイルストーンとして活用できます。
1.3 どういう英語学習の進め方をするか
アプリやオンライン英会話など、英語学習に利用できるツールは多様化しています。しかし、どれを使っても共通しているのは、週に1回まとめて学習するよりも、毎日少しずつ取り組む方が習得効率が高いという点です。そのため、毎日の学習が習慣化しやすい学習方法が自分にとっての最適解です。また、自分のレベルが上がるにつれて、最適なツールや学習法は変わっていきます。常に「今の自分には少し難しい」と感じるレベルに取り組むことで、継続的な成長が期待できます。
2. 目標達成するための英語学習に必要な時間と期間
日本の学校教育で学ぶ英語の総時間は約1,100時間とされています。しかし、CEFRの上級レベル(C1)に到達するには約2,600〜3,000時間、さらに熟達レベル(C2)には3,700〜4,400時間の学習が必要と言われています。つまり、英語上級者になるためには、学校教育に加えて、1,500〜3,300時間程度の追加学習が必要になるということです。目標達成に向けては、この必要な学習時間から逆算し、現実的な計画を立てましょう。なお、C1はTOEIC® L&R TESTで945点以上、TOEFL iBT®で95点以上、IELTSで7.0以上が目安とされています。
参考:坂田浩,福田スティーブ.「日本人の英語学習時間について:これまでの学習時間とこれから求められる学習時間」.徳島大学国際センター紀要
3. 目的別の英語学習の方針
3.1 TOEIC® L&R TESTで高得点を狙いたい
就職・転職において英語力をアピールする手段として、TOEIC® L&R TESTは非常に有効です。ただし、単なる暗記だけでは上級レベルのスコアには到達しません。ナチュラルスピードに近い音声を聞く力や、短時間で大量の英文を読む力など、実践的なスキルも磨く必要があります。短期的なスコアアップだけでなく、「使える英語」の獲得を目指したバランスのよい学習を心がけましょう。
3.2 ビジネスで英語を使えるようになりたい
ビジネスの現場では、例文集に載っている定型表現もある程度はそのまま使えますが、実際のやり取りでは、状況に応じて自分の言葉で英文を組み立てる力が求められます。こうした対応力を養うには、文法と発音といった基本スキルをしっかり固めることが大切です。また、ネイティブ特有の慣用表現よりも、英語が母語でない相手にも伝わりやすいグローバル・スタンダードな英語を目指しましょう。
3.3 海外旅行で英語を話せるようになりたい
ホテルのチェックインやショッピングといった基本的な場面であれば、定型表現でも十分に対応できます。しかし、現地の人と交流したり、予期せぬトラブルに対応したりするには、より柔軟な表現力が必要です。そのためには、日頃の学習に時事や異文化に関するトピックも取り入れ、話題の幅を広げることが効果的です。オンライン英会話などを活用し、こうしたテーマについて積極的に話してみましょう。
4. おすすめの英語勉強法
4.1 基本的な文法と単語の習得のために
文法に不安がある場合は、まず中学・高校レベルの教材を手に取りましょう。苦手意識がある方は、独学にこだわらず、短期間でも講師から教わることも検討してみてください。苦手な分野を自己流で学ぼうとして挫折するよりも、プロのサポートを受けることで効率よく理解が進みます。語彙については、単語帳での暗記だけでなく、多読・多聴を通じて自然に身につけるのも効果的です。意味とあわせて実際の使い方も学べるため、記憶の定着にもつながります。
4.2 リスニング力の向上のために
リスニング力を伸ばすためには、まず十分な学習量を確保することが不可欠です。特に初中級のうちは、ニュースやドラマといった生の英語よりも、スクリプト付きの英語学習教材がおすすめです。音声をまねして音読することで、自分の中にある間違った音のイメージを正しい音で上書きしていくのがリスニング力を高めるためのコツです。
4.3 スピーキング力の向上のために
スピーキング力を伸ばすためにも、やはり話す練習の量が欠かせません。そして、英会話を練習する際は、会話のテンポを保つことを優先しましょう。しかし、よくあるのが「言いたいことは頭に浮かんでいるのに、英語が出てこない」という場面です。そんなときは、まず言いたい内容をシンプルな日本語に置き換え、それを英語にして口に出すイメージを持つとよいでしょう。慣れてきたら、新しく学んだフレーズを取り入れ、徐々に表現の幅を広げていきましょう。
4.4 リーディング力の向上のために
高いリーディング力というと速読をイメージする人が多いのですが、まずは正確に読むことを意識しましょう。文書全体のテーマと構成を把握しながら、丁寧に読み進めることが大切です。リーディングの練習では、細部まで正確に読む精読と、おおまかな意味をつかむ多読の両方をバランスよく取り入れましょう。多読の際は、わからない単語があっても文脈から意味を推測する習慣をつけ、辞書の使用は必要最小限にとどめるのが効果的です。
4.5 ライティング力の向上のために
ライティングも、まずはシンプルでいいので、正確な英語を書くことから始めましょう。AIに添削してもらう場合は、資格試験やTOEIC® L&R TESTなどを指定して「○級レベルで」「○点レベルで」など具体的にレベルを指定することで、自分でも再現しやすい英文が得られます。基本的な表現が自在に使えるようになったら、リーディングやリスニングで新たに学んだ語句を積極的に取り入れ、表現の幅を広げていきましょう。「読む」と「書く」を結びつけると、学びの質がどんどん向上していきます。
5. まとめ
本気で英語を勉強することを決意したら、あとはその決意を日々の行動につなげていくだけです。目的を明確にし、自分に合った方法を選び、毎日少しずつ上達を実感しながら学習を積み重ねていくことが成功への鍵となります。どんなに遠い目標でも、正しい方向に一歩ずつ進んでいけば、必ず近づいていけます。焦らず、自分のペースで、今日から一歩を踏み出しましょう。


