
皆さんは、TOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)を難しいテストだと感じますか?もしそうだとしたら、難しく感じさせる要素は何なのでしょうか?この記事では、TOEICの難易度を決める要素に加えて、スコア別の取得難易度と勉強法をお伝えします。
1.TOEICの難易度について
1.1 TOEICの難易度はどのように決まるのか?
まず前提として、TOEICは受験する回によって難易度になるべく差が出ないようにテスト問題が作られています。また、TOEICは英語力に関係なく皆同じテストを受験するため、テスト問題は難易度が低いものから高いものまでバランスよく含まれているのが特徴です。
これらを踏まえ、TOEICの難易度を決める要素として「語彙」「文法」「話すスピード」「会話・文章のトピック」「文章の量」「文書の種類」「設問の種類」の7つが考えられます。それぞれの説明は省きますが、TOEICの難易度はこれらの要素の組み合わせで決まると考えられます。
2.TOEICのスコア別難易度はどれくらい?
2.1 400点未満:小学~中学中級レベル
語彙と文法は中学までに習う内容の知識が必要です。リスニングとリーディングは平易な短い会話・文章を理解できる力が求められます。取得難易度は「最も低い」です。
2.2 400~500点:高校初級~中級レベル
語彙と文法は中学までに習う内容+αの知識が必要です。リスニングとリーディングは短い会話・文章を理解できる力が求められます。取得難易度は「低」です。
2.3 500~600点:高校中級レベル
語彙はTOEICに出題されるreliableやexhibitionなどの単語の知識、文法はPart 5で品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)、態、代名詞の格、主述の一致の問題をスラスラ解ける力が必要です。リスニングとリーディングは長い会話・文章の内容を部分的に理解できる力が求められます。取得難易度は「低~中」です。
2.4 600~700点:高校中級~上級レベル
語彙はTOEICに出題されるvalidやcopierなどの単語の知識、文法はPart 5で修飾、構文、比較の問題をスラスラ解ける力が必要です。リスニングとリーディングは、長い会話・文章であっても平易であれば内容をある程度理解できる力が求められます。取得難易度は「中」です。
2.5 700~800点:高校上級レベル
語彙はTOEICに出題されるupcomingやpatronなどの単語の知識、文法はPart 5で前置詞vs接続詞、関係詞、Part 6で時制の問題をスラスラ解ける力が必要です。リスニングとリーディングは、長い会話・文章であっても平易であれば内容を完璧に理解できる力が求められます。取得難易度は「中~高」です。
2.6 800~900点:高校上級~大学中級レベル
語彙はTOEICに出題されるexclusiveやperiodicalなどの単語の知識、文法はPart 5で準動詞(不定詞、分詞、動名詞)、分詞構文、仮定法、Part 6で接続副詞の問題をスラスラ解ける力が必要です。
リスニングは、難しいトピックの会話であっても、会話のスピードが速くても、ある程度内容を理解できる力が求められます。リーディングは、難しいトピックの文章であっても、速読してある程度内容を理解できる力が求められます。取得難易度は「高」です。
2.7 900点以上:大学中級~社会人上級レベル
語彙は、TOEICに出題されるculinaryやsnagなどの単語の知識に加えて、言い換えや語法の深い知識が求められます。文法は、全ての項目を熟知し、文構造が複雑であっても素早く正確に文意を理解できる力が必要です。
リスニングは、難しいトピックの会話であっても、会話のスピードが速くても、しっかりと内容を理解できる力が求められます。リーディングは、難しいトピックの文章であっても、速読して内容をしっかり理解できる力が求められます。取得難易度は「最も高い」です。
3.TOEICスコア別の勉強法
3.1 400点未満:基礎的な単語・文法の強化がカギ
中学までに習う単語と文法を重点的に学ぶ(復習する)ことが大事です。その上で、リスニングセクションはPart 1とPart 2を中心に、リーディングセクションはPart 5を中心に問題演習を行い、TOEICに出題される「易」レベルの問題を1問でも多く解けるようにすることが大事です。
3.2 500点:TOEIC特有の形式に慣れることがカギ
500点を取るためには、高校英語の基礎知識に加えて、TOEICの問題形式に慣れるなどの基本的なテスト対策が必要です。全パートの問題を一通り解いて形式に慣れ、TOEICに出題される「易」レベルの問題を確実に正解できるようにすることが大事です。
3.3 600点:TOEICの問題形式に特化した演習がカギ
600点を取るためには、高校英語の知識に加えて、TOEIC対策用の単語本やパート別の問題集、公式問題集を活用したテスト対策が必要です。全パートバランスよく問題演習を行い、TOEICに出題される「並」レベルの問題を1問でも多く解けるようにすることが大事です。
3.4 700点:苦手パートの克服がカギ
700点を取るためには、高校英語のしっかりとした知識に加えて、TOEIC対策用の単語本やパート別の問題集、公式問題集、模試を活用した実践的なテスト対策が必要です。特に苦手なパートにフォーカスした問題演習を行い、TOEICに出題される「並」レベルの問題を確実に正解することが大事です。
3.5 800点:リスニング力と読解力の強化がカギ
800点を取るためには、少し難しめの模試やパート別の問題集を活用した問題演習が必要です。特に、リスニングセクションはPart 3とPart 4を中心に問題演習を行い、設問・選択肢の先読みや会話・トークを聞きながら同時に解答するスキルを磨くことが大事です。また、リーディングセクションはPart 7を中心に問題演習を行い、読解力を強化することが大事です。TOEICに出題される「並」レベルの問題に加え、「やや難」レベルの問題を1問でも多く解けるようにすることが大事です。
3.6 900点:難問対策を含めた特訓がカギ
900点以上を取るためには、少し難しめの模試やパート別の問題集を活用した大量の問題演習に加えて、ハイスコアを取得するための特訓が必要です。TOEIC特有の言い換え表現のストックを増やし、ハイレベルの単語をできるだけ覚えて語彙を増やすことが大事です。Part 5の文法問題をひたすら解き、どんな角度で文法が問われても正解を選べるようにトレーニングを積みましょう。
リスニング対策として、スピードの速い会話に慣れ、国籍が異なるナレーターの発音やイントネーションを聞き分けて内容を理解できるように訓練する必要があります。リーディング対策として、模試や問題集でPart 7の文章を読む際は、平均180~200 wpm(1分間に180~200語)のスピードで速読できるように特訓しましょう。全パートを通して、TOEICに出題される「やや難」レベルの問題に加え、「難」レベルの問題を1問でも多く解けるようにすることが大事です。
4.まとめ
TOEICの難易度を決める要素には、「語彙」「文法」「話すスピード」「会話・文章のトピック」「文章の量」「文書の種類」「設問の種類」の7つがあり、TOEICの難易度はこれらの要素の組み合わせで決まると考えられます。目標スコア取得のためには、この記事で紹介したスコアレンジ毎の取得難易度と勉強法も参考にしながら学習を継続することが大事です。


