
TOEIC® L&Rテストは、ビジネスシーンでの英語コミュニケーション力を測るテストです。就職活動を見据えて、TOEIC受験を考えている方も多いと思います。実際、就職活動では、TOEICスコアはどのような意味を持つのでしょうか。
この記事では、就職面接でTOEICスコアについて聞かれた際の面接官の意図や、その答え方のポイントについて解説します。
1. TOEICに面接はある?
TOEICテスト自体には面接はありません。TOEIC® L&R TESTはリスニングとリーディングのみで構成されており、TOEIC® S&W TESTSのスピーキングテストも、ヘッドセットを使って機械音声の指示に従って話す形式のため、面接官と直接対話することはありません。
2. 企業が面接でTOEICについて聞くのはなぜ?
2.1 グローバル要員となりうる英語力の確認のため
グローバル部門など、英語を業務で使用する部署がある場合や、将来的に海外駐在員として活躍できる人材を求めている場合、現在の英語力が配属の参考にされることがあります。TOEICはビジネス英語に特化したテストであるため、国際的な場面で活躍できるかどうかを判断する手がかりになるのです。
2.2 教育プログラムのクラス分けの参考にするため
採用後に英語教育プログラムを設けている企業も少なくありません。初級者向けにはTOEICスコアの取得を目標とするコース、中上級者向けには既にある英語力を生かした会話やプレゼンテーションのコースなど、レベルに応じた内容が用意されている場合もあります。
こうした研修をより効果的に行うために、面接時にTOEICスコアを確認し、応募者の英語力を把握することがあります。
2.3 学習に対する姿勢・取り組み方を知るため
配属や研修とは直接関係なく、応募者の英語や英語学習に対する姿勢を知る手がかりとして、TOEICの受験歴やスコアについて尋ねることもあります。TOEICはある程度の準備が求められるテストであるため、どのように計画を立て、時間を管理しながら受験に取り組んだのかを知ることは、応募者の努力の仕方や主体性を知るうえで有益な情報となります。
3. TOEICの目安スコア
3.1 大学生のTOEICスコアの目安
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会のデータによると、2023年度の学生の平均スコアは589点でした。社会人の平均スコアは639点で、特に海外部門では平均729点とさらに高くなっています。
就職活動を見据えるなら、まずは大学生の平均を上回る600点程度は取得しておきたいところです。これは、基本的な文法を理解し、ある程度長めの英文でも要点を把握できる英語力といえるでしょう。
また、グローバル関連の仕事を視野に入れている場合は、730点以上を目指したいところです。これは、専門分野において多少複雑な内容でも理解できる英語力の目安となります。
3.2 企業がTOEICスコアを重視する理由
数ある英語試験の中で、企業がTOEICスコアを重視するのは、このテストが、ビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を客観的に測定できる点にあります。
そのため、採用後の配属や業務内容を判断する材料として活用されることも少なくありません。
また、高得点を取るためには計画的な学習と準備が必要なため、目標に向かってタスクに取り組む姿勢を評価する手がかりにもなります。
4. 企業に面接でTOEICのスコアや英語力について聞かれたら?
4.1 TOEICを受けた理由
面接でTOEICスコアについて尋ねられたときは、受験しようと思った理由を添えて答えてみましょう。
数ある英語試験の中からTOEICを選んだ理由や、スコアをどのように活用したいと考えているかなどを話すことで、単なる点数以上に、目的意識や学習姿勢をアピールすることができます。
4.2 どのように勉強を進めたか
TOEICの受験は、PDCAサイクル[Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)]を回しながらプロジェクトを進めていくようなものです。どのように学習計画を立てたのか、どんな教材を使い、模試で弱点を洗い出し、それに対してどのような対策を講じたのか――そうした一連の学習プロセスを自分の経験として伝えることができます。
4.3 将来のビジョン
たとえ目標スコアに届いていなくても、将来のビジョンをもって今後どのようにスコアを伸ばしていくつもりなのかを伝えてみましょう。また、英語を使ってどのような仕事に取り組みたいのかについても話すとよいでしょう。こうした内容を伝えることで、学習に対する前向きな姿勢や粘り強さを印象づけることができます。
5. まとめ
就職面接でTOEICスコアについて尋ねられたとき、見られているのは英語力だけではありません。学習への取り組み方や、目標に向かう姿勢そのものが評価の対象となることも多いのです。
謙虚な気持ちを忘れずに、しかし自信をもって臨みましょう。


