
皆さんは、どのようにTOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)の読解問題(Part 7)対策をされていますか?この記事では、Part 7の対策方法について学習者が押さえておくべきポイントをわかりやすくお伝えします。
1. TOEIC読解問題(Part 7)の概要とは?
1.1 問題数と構成
Part 7は、シングルパッセージ(1つの文書)、ダブルパッセージ(2つの文書)、トリプルパッセージ(3つの文書)から成る15の問題セットで構成されており、問題数は全部で54問あります。パッセージ毎の問題セット数と問題数は以下の通りです。
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シングルパッセージ
問題セット数:10
問題数:29 -
ダブルパッセージ
問題セット数:2
問題数:10 -
トリプルパッセージ
問題セット数:3
問題数:15 -
合計
問題セット数:15
問題数:54
2. TOEICの読解問題の解き方・コツ
2.1 シングルパッセージの解き方
シングルパッセージは基本的に以下の手順で解きます。
2.1.1. 設問数と文書タイプを確認する
これから解く問題セットの設問数と文書タイプ(「3. 文書タイプ別攻略法」参照)を確認します。
2.1.2. 文書のレイアウトを確認する
文書を俯瞰で眺めて、段落構成、表の有無、箇条書きの有無、1文挿入問題の空欄の有無などを確認します。
2.1.3. 設問を先読みする
本文を読み始める前に設問の内容を確認します。先に設問をチェックして、本文から読み取るべきポイントを押さえることが大事です。設問内容を全て覚えようとしても覚えきれないので、先読みする設問は最初の1~2問にとどめます。この時点では選択肢は確認しません。
2.1.4. 本文を読む
先読みした設問を頭に入れながら本文を速読します。正解の根拠となる記述が登場したら、その内容や記載されていた箇所をしっかりと記憶します。
2.1.5. 選択肢を確認する
選択肢を順番にチェックし、ステップ4で記憶または確認した正解の根拠となる記述を別の表現で言い換えている選択肢を選びます。
2.1.6. 解答する
解答欄にマークします。
※この流れを残りの設問でも繰り返します。
2.2 ダブルパッセージ/トリプルパッセージの解き方
シングルパッセージの解き方と基本的には同じですが、ダブルパッセージ/トリプルパッセージでは、複数の文書間で情報を結び付けて答える「クロスリファレンス問題」が出題されます。
1つの文書に記載されている情報だけでは正解を判断できないと思ったら、解答を一旦保留して残りの文書を読み進め、文書間で情報を紐づけて判断するようにしましょう。「クロスリファレンス問題」はダブルパッセージでは1~2問、トリプルパッセージでは2~3問出題されます。
3. 文書タイプ別攻略法
3.1 チャット(text-message chain/online chat discussion)
チャットでは、「やり取りが行われている理由」、「やり取りをしている人たちの職業」、「やり取りの内容」の3点を意識しながら読み進めると設問に解答しやすくなります。また、チャットには書き込みの意図を問う「意図問題」が出題されるため、文脈を捉えながら読み進めることが重要です。
3.2 Eメール(e-mail)
Part 7で最も多く登場する文書です。誰が誰に対してどのような目的でEメールを出しているのかを意識しながら読むことが大事です。本文を読み始める前に、必ずヘッダー情報(送信先、送信元、件名、送信日など)と署名(メールの最後に書かれている、送信者の氏名、役職、会社名など)をチェックするようにしましょう。
3.3 記事(article)
ビジネスに関するニュース(出来事)を報じる記事は、冒頭からストーリーを追うように読み進めることが大事です。Eメールと違ってフォーマルな文章であるため、記事には少し難しめの単語や表現が登場します。知らない単語や表現に遭遇したら、文脈から意味を推測するように心がけましょう。
3.4 ウェブページ(Web page)
主に会社やお店の商品・サービスを紹介するウェブページで注目したいポイントはタブです。例えば、選択されているのが「Products」タブだったとしても、他に「Testimonials」タブがあれば、そこには会社やお店の商品を利用したお客様の声(推薦コメント)が掲載されていると推測できます。ウェブページでは、選択されているタブだけでなく、選択されていないタブにも意識を向けるようにしましょう。
3.5 広告(advertisement)
TOEICに登場する2大広告は「商品・サービス広告」と「求人広告」です。「商品・サービス広告」では、広告されている商品・サービスとその特長、割引などの情報の読み取りを意識するようにしましょう。一方、「求人広告」は、募集している職種、応募条件、応募書類、応募先、応募期限などの情報の読み取りを意識しながら読み進めます。
3.6 手紙(letter)
手紙はEメールよりもフォーマルな依頼やお知らせ(講演依頼や採用通知、契約に関する確認など)が多く、その分少し堅い表現が使われる傾向があります。
Eメール同様、宛先と署名をチェックしてから本文を読み始めるようにして、誰が誰に対してどのような目的で手紙を出しているのかを意識しながら読むことが大事です。
3.7 お知らせ(notice) お知らせでは、「お知らせの対象(誰向けか)」、「お知らせの掲載場所(どこで見かけるか)」、「お知らせの内容(何を伝えているのか)」の3点を意識しながら読み進めると設問に解答しやすくなります。
4. TOEIC Part7のスコアアップのための具体的な対策
4.1. 文法力の強化
公式問題集や模試でPart 5の問題を解き、自分がどの文法項目を理解できていないかを分析しましょう。その後、文法項目別に学べるPart 5の問題集を活用して、苦手な文法問題を重点的に解くことが大事です。
4.2. 語彙力の強化
公式問題集や模試、TOEIC対策用の単語本を活用してTOEICに頻出する単語や表現を1日10~20語を目安に覚えましょう。一定期間後に復習を促すアラートが出る機能が付いているアプリに覚えたい単語を登録し、隙間時間で復習するのがおすすめです。
4.3. 読解力の強化
公式問題集や模試でPart 7の問題を解いて答え合わせをした後、読んでいて意味がわからなかった箇所を読み直し、内容を完全に理解しましょう。この時、知らなかった単語や文法をしっかりと覚えることが大切です。その後、期間を空けて再度その文章を読み、内容が完全に理解できることを確認しましょう。
4.4. 試験力の強化
リーディング力を高めるためには、効率的な解答方法について学ぶことも大事です。特にPart 7は、解法を知っていると効率的よく設問に解答していくことができるため、解法の説明が充実している模試や問題集の活用をおすすめします。また、リーディングセクションでは、解き進めていくペースも重要です。問題演習の際は必ず時間を測りながら解くようにしましょう。
5. まとめ
TOEICの読解問題(Part 7)対策をするためには、Part 7の問題構成を理解し、文書タイプ別に意識すべきポイントを押さえた上で、問題演習を通じて効率のよい解き方を体得することが大事です。また、Part 7のスコアアップには、文法力、語彙力、読解力、試験力の強化が欠かせません。


