
企業での昇進・昇格の要件や、就職活動でのアピール材料として有効なTOEIC® L&R TESTスコア。「期限が迫っているので、一日でも早くスコアを上げたい!」と思っていないでしょうか?もちろん、今日始めて明日結果が出るものではありませんが、しっかりスケジュールを立てて計画的に勉強すればスコアは上がります。この記事では、最短でTOEICスコアアップを目指す方向けに、スケジュールの立て方と勉強内容をご説明します。
1. TOEIC対策では勉強スケジュールを立てることが大切
1.1 勉強スケジュールを立てるメリット
スケジュールを立てて勉強すると何がよいのでしょうか?メリットとしては「やるべきことが明確になる」という点が挙げられます。例えば現在TOEICで650点のスコアを持っている人が、100点アップの750点を目指すとします。別の記事でもご紹介していますが、TOEICスコアを100点上げるにはおよそ200~325時間程度かかると考えられます。こうした数字を念頭において、何ヶ月で目標を達成したいか、そのためには1日にどのくらい勉強すればよいか、ということがクリアになります。
もう一つ、スケジュールを立てることには「勉強のリズムが生まれる」というメリットがあります。「ある日は3時間勉強して、その次の日は何もしない。で、思いついたようにまた3日後に5時間勉強する…」というのは学習スタイルでは、効率が悪く、長続きもしにくいでしょう。「毎日この時間に勉強する」と決めておくことで、行き当たりばったりにならず自然と机に向かう習慣ができます。
1.2 よいスケジュールとは?
スケジュールの立て方にもコツがあります。よいスケジュールにはいくつかポイントがありますが、まずは「余裕を持ったスケジュールを立てる」ことが重要です。つい張り切ってあれもこれもと詰め込んでしまいがちですが、100%計画通りに行くとは限りません。そうなったときに慌てないよう、少しスケジュールには余裕を持たせましょう。
また、よいスケジュールには必ず「進捗の振り返りをする時間」が含まれています。「思ったよりも理解が進んでいないな…」とか「リスニングの練習はもっとしっかりやったほうがいいかも…」と、自らを振り返って計画を修正できるよう、定期的に学習の進捗状況を確認できる時間を意識的に設けることで、より学習効率がアップします。
2. まずは目標スコアを設定
2.1 具体的な目標設定の方法
TOEICのスコアアップを目指す場合に考えたいのが「自分はどのくらいの期間で何点くらいアップさせたいのか?」という点。これまで一度もTOEICを受けたことがない人がいきなり満点を目指すのは明らかに現実感がないですよね。自分の英語力を客観的に把握した上で、無理のない目標を設定するのが挫折しないためのコツです。また、高い目標を設定する場合にはいくつか中間のマイルストーンを決めておくといいでしょう。例えば、現在TOEICスコアが600点くらいの人が900点オーバーを目指すのであれば、「3ヶ月で700点、半年で800点、1年以内に900点」というように、階段を一歩一歩上るような感じで目標設定すると達成感も得られるのでおすすめです。
2.2 目指すスコア別の必要勉強時間
次に、目指すスコア別の大まかな勉強時間の目安をお伝えします。なお、ここで示している必要勉強時間については、こちらの記事に詳しく解説しておりますので併せてご一読いただければ幸いです。
【スコアごとの大まかな必要勉強時間】
500点から600点を目指す:225時間前後
600点から700点を目指す:225時間前後
700点から800点を目指す:250時間前後
800点から900点を目指す:300時間前後
3.TOEICの効果的な勉強スケジュール
3.1 3ヶ月で600点を目指す場合のスケジュール
ここからは具体的な例として、「TOEICスコア500点程度の人が、3ヶ月で600点を目指す」というケースを想定し、3ヶ月の間でどのような勉強をしていけばよいかをシミュレーションしてみましょう。前述のとおり、TOEICスコア500点から600点を目指すには225時間程度かかると考えられます。3ヶ月で均等に割ると1ヶ月あたり75時間、1日あたり2.5時間となります。平日と休日で確保できる時間に差があるでしょうから、例えば平日に1時間~1.5時間、休日に4時間~5時間程度を目安にスケジュールを組むのが現実的でしょう。
3.1.1 1ヶ月目の勉強内容
1ヶ月目の学習で欠かせないのは今の英語力の総点検と、基本的な文法事項の総復習です。TOEICで500点台のスコアの方は、中学校レベルの文法事項に抜けがあったり、理解があやふやなまま先に進んでしまったりしていることが多いと考えられます。そのため、いきなりTOEICの問題集に取り組むのではなく、まずは参考書などを使い英文法のおさらいをして、基礎を固めましょう。文法の理解が進むにつれてリスニング力も上がっていくはずですが、耳を慣らすという意味ではPart 1(写真描写問題)や Part 2(応答問題)の短い文章を聞き取る練習を最初から組み込んでおいてもよいでしょう。これらのパートではそれほど複雑な構文が出てくることはないので、TOEICのリスニングセクションのスピードや頻出表現に慣れる意味でトレーニングすることをおすすめします。
3.1.2 2ヶ月目の勉強内容
基礎的な文法事項の復習が終わったら、公式問題集などを使ってリーディングセクションの練習も本格的に導入していきます。特にPart 5(短文穴埋め問題)とPart 6(長文穴埋め問題)は、1ヶ月目に習得した文法知識を活用できる場面が多く、得点源にしやすいパートです。まずは問題形式に慣れることを重視し、解答時間を気にせずじっくりと1問ずつ取り組みましょう。解いた後は必ず解説を読み、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかを丁寧に確認することが重要です。また、Part 3(会話問題)やPart 4(説明文問題)のリスニングにも挑戦し始める時期です。長めの英文を聞き取るためには「先読み」と「キーワードを聞き取る力」が鍵になります。音声を聞くだけでなく、スクリプトを見ながら音読やシャドーイングを取り入れ、語順や表現に慣れていくと、リスニングセクション全体の理解度も向上していきます。
3.1.3 3ヶ月目の勉強内容
3ヶ月目には時間配分を含めた実践的な学習の割合を高めていきましょう。具体的には、Part 5の文法問題を10分以内に解いてみる、Part 7(読解問題)のうち、1つの文書を読んで解答する問題は5~6分で解いてみるなど、時間制限を設けたトレーニングをおすすめします。限られた時間の中で正解数を増やすためにはどの問題を確実に取り、どの問題は捨てる、といった見極めをする練習もしておくとスコアアップに直結します。
4. まとめ
TOEICのスコアアップには明確な目標から逆算してスケジュールを立てることが大切です。また、いつどんなことを勉強するか、ということもきちんと計画に落とし込んで実行するようにしましょう。この記事があなたのTOEICスコアアップのお役に立てば幸いです。


