
TOEIC® L&Rテストは、ビジネス英語のコミュニケーション能力を測るテストです。英語力を重視する企業では、昇進や海外赴任の条件としてTOEICのスコアが求められることがあり、就職活動でも、英語力を証明する手段として多くの学生が受験しています。
初めて受験する場合、どのように準備を始めればよいのでしょうか?この記事ではおすすめの教材や勉強法などについて詳しく解説していきます。
1.TOEICを受ける前に自分の今の英語レベルを確認しよう
1.1 今の英語レベルを知るには?
TOEIC受験を決めたら、まず本番に近い模試を解いて自分のレベルを把握しましょう。模試を通して、現在の英語力やTOEIC特有の問題量、時間配分を知ることができます。さらに、今後取り組むべき課題が明確になり、効率的な対策が立てやすくなります。
2.TOEICスコアの目標設定と学習計画の立て方
2.1 TOEIC目標スコアの具体化
次に目標スコアを設定しましょう。TOEIC受験者の平均スコアは約600点なので、英語力をアピールするにはそれ以上のスコアが必要です。また、海外赴任では900点以上を条件とする企業もあります。就職や昇給・昇進、また海外赴任などのタイミングで求められるスコアがある場合は、それを目標とすることができます。
具体的な目標スコアを設定することで、学習のモチベーションを維持しやすくなり、計画的な対策が可能になります。
2.2 受験日を決めて学習スケジュールを作成
スコアが必要な時期から逆算して、早めに受験日を設定しましょう。2か月程度の準備期間があると安心です。また、試験後に結果が発表されるまで数週間かかるため、その期間も考慮しておきましょう。
習慣づけるためにも、学習時間は毎日確保することをおすすめします。忙しい平日でも隙間時間を有効活用しましょう。隙間時間には「単語練習」や「音声を聞く」、昼休みには「文法問題を解く」、休日のまとまった時間には「長文を精読する」といったように、事前に学習内容を決めておくと効果的です。
2.3 必要な勉強時間を知ろう
現在のスコアにもよりますが、TOEICのスコアを100点上げるためには、およそ220時間の学習時間が必要だと言われています。特に高スコア帯では、さらに多くの学習時間が求められる傾向があります。
平日は通勤・通学時間などの隙間時間を活用し、毎日合計1時間半以上、休日には最低でも3時間以上を確保するのが理想的です。
3.おすすめのTOEIC勉強方法と教材
3.1 効率的な勉強法
3.1.1 リスニング勉強法
TOEIC公式問題集に収録されているリスニングセクションの音声は、本番テストでも使用される公式ナレーターによるものです。そのため、リスニングの勉強には公式問題集の音声を活用することをおすすめします。
問題を解いたあとは、必ずシャドーイング(音声を聞きながら声に出して繰り返す)や、ディクテーション(音声を聞いて書き取る)といった練習を取り入れ、本番テストの音とスピードに慣れましょう。具体的な練習方法については、英語のリスニング力を上げる勉強法!コツを掴んで英語を聞き取れるようになろうを参照してください。
そして、意外に大事なのが、選択肢の精読練習。すばやく設問と選択肢を理解する力を養います。また、復習の仕上げとして、まとまった時間を使い、リスニングセクションを一気に全問解き直すことも取り入れてみてください。
リスニングに苦手意識がある方は、Part 1やPart 2の短い文から始めると負担が少なくなります。毎日練習を続ければ、徐々に聞こえ方が変わってくるのを実感できるはずです。
3.1.2 リーディング勉強法
リーディングセクションの攻略法は、パートごとに対策が異なります。詳しくはTOEICのリーディング対策法をパート別に解説!おすすめの勉強法やコツも紹介!
をご覧いただき、効率的な解き方を確認してください。
日々の学習では、どのパートでも復習に十分な時間をかけることが大切です。穴埋め問題では、正解文を何度も音読しましょう。特に頻出するコロケーション(たとえば place an order のような自然な単語の組み合わせ)は、音読を通してインプットすることが効果的です。
長文読解問題のPart 7の準備は、早い段階から取り組むことが重要です。長文に慣れることで読むスピードが向上します。曖昧な理解をそのままにせず、和訳で意味を確認し、設問の正誤の根拠を丁寧に見直しましょう。TOEICでは似たようなトピックや設問が繰り返し出題される傾向があるため、出題形式に慣れることもポイントです。
3.1.3 語彙と文法の基礎固め
TOEIC各パートには効率的な攻略法がいくつかあります。しかし、それらを十分に活用するためには、語彙力と文法力の基礎がしっかり備わっていることが不可欠です。
語彙力を上げるためには、単語帳や単語アプリを活用しましょう。音声に合わせて何度も音読することで、反復学習による記憶の定着を図ります。
問題を解いた際に出てきた知らない単語は、ハイライトして何度も目にするようにすると効果的です。また、設問や選択肢に登場する単語は、本文中の単語よりも優先して覚えてください。これらの単語は繰り返し出題されることが多いため、スコア向上に役立ちます。
文法力を上げるためには、まず中学レベルの文法がしっかり理解できているか確認しましょう。もし理解が不十分であれば、中学用の文法問題集を解いて基礎を固めます。基礎が整ったら、Part 5やPart 6対策のために、TOEIC用の文法問題集を活用することをおすすめします。
3.2 教材の選び方
3.2.1 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
TOEIC公式問題集は、本番のテストと難易度やトピックがほぼ同じであるため、実際の試験対策として最適です。最新の公式問題集を1冊用意することをおすすめします。
3.2.2 おすすめ参考書
公式問題集とは別に、自分の目標スコアに合った対策書を用意しましょう。これらの対策書には、公式問題集には載っていない「解答の秘訣」や「時間配分のコツ」、さらには「どの問題を優先して解くべきか」など、限られた時間で英語力を最大限に発揮するためのノウハウが詰まっています。
最近では、スマートフォンで手軽に学習を進められるアプリも登場しています。隙間時間に取り組みやすく、時間を有効に活用できます。
公式問題集や参考書を1冊手に入れたら、それを繰り返し徹底的に使い込むことが重要です。無理に暗記しようと意識する必要はありません。同じフレーズや問題を何度も読んでいるうちに、自然と記憶に定着します。
4.モチベーションを維持するためのヒント
学習は、毎日続けることで確実に力になります。習慣づけるために、学習記録をつけてみましょう。アプリを活用したり、カレンダーに学習したことを書き込んだりするのも効果的です。筆者自身は、エクセルでカレンダーを作り、毎日の課題を達成したらセルに色を塗る方法で学習内容や進捗を管理しています。セルが空白のままだと気になるため、結果的に毎日続けることに成功しています。
また、上達度が目に見える形で確認できると、モチベーションを維持しやすくなります。同じ問題を繰り返し解き、解くのにかかった時間や本文を黙読できた時間を記録してみましょう。読解スピードが徐々に速くなっていくのを実感できるはずです。
5.まとめ
TOEICは問題の種類が多く、それぞれに計画的な準備が必要なテストです。モチベーションを維持しながら、毎日の練習を通じて英語力を着実にスキルアップさせていきましょう。 継続は力なり!皆さんが本番で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、ご健闘をお祈りいたします。


