
TOEIC® L&Rテストを攻略するには、まずテスト形式と出題傾向を理解することが不可欠です。この記事では、これからテスト対策の勉強を始める方や、初めて受験する方のために、TOEIC® L&Rテストの7つのパートの問題形式と傾向を詳しく解説します。
1.TOEIC® L&Rテスト問題形式の基本
1.1 TOEIC® L&Rテスト試験の構成
TOEIC® L&Rテストは、リスニングセクション100問(約45分)、リーディングセクション100問(75分)で構成される一斉マークシート方式の試験です。テスト結果は、各セクション5〜495点、合計10〜990点のスコアで表示されます。 なお、一部の企業や団体、学校ではオンライン版のIPテストも実施されていますが、この記事ではペーパーベースのテストを前提に解説します。
リスニングセクション 100問、約45分
- Part 1 写真描写問題(6問)
- Part 2 応答問題(25問)
- Part 3 会話問題(39問)
- Part 4 説明文問題(30問)
リーディングセクション 100問、75分
- Part 5 短文穴埋め問題(30問)
- Part 6 長文穴埋め問題(16問)
- Part 7 読解問題(54問) うちわけ 1つの文書(29問) 2つの文書(10問) 3つの文書(15問)
2.リスニングセクションの問題形式とは?
2.1 Part 1: 写真描写問題
1枚の写真について、4つの説明文が音声で流れます。その中から写真の描写として最も適切なものを選びます。人物が写っている写真と風景のみの写真の両方が出題され、動作や状態を表す動詞や、写っている物を指す名詞などの知識が解答のカギになります。
2.2 Part 2: 応答問題
1つの疑問文または平叙文と、それに対する3つの応答文が流れ、最も適切なものを選びます。直接的な応答だけでなく、間接的な応答が正解となる問題も10問程度出題されます。間接的な応答を伴う問題では、話し手の意図や会話の目的を理解することが求められます。
2.3 Part 3: 会話問題
1つの会話を聞き、その内容に関する3つの問題に答えます。問題冊子には設問文と4つの選択肢が印刷されているため、会話の音声が流れる前にそれらに目を通しておくことが可能です。会話は通常2人の話し手によるものですが、3人の話し手によるものが2つ含まれます。
設問の中には、会話中のある発言の目的や暗示されている意味を問う意図問題が2問、会話の内容に加えて図表の読み取りも必要なグラフィック問題が3問含まれます。
2.4 Part 4: 説明文問題
1人の話し手による説明文を聞き、その内容に関する3つの問題に答えます。Part 3と同様、設問文と4つの選択肢は問題冊子に印刷されており、音声が流れる前にそれらに目を通しておくことが可能です。
設問には、パート全体で意図問題が3問、グラフィック問題が2問含まれています。説明文のタイプは、電話メッセージや公共施設でのアナウンス、テレビやラジオの番組、ポッドキャスト、ツアーの案内、会議、研修会などがあります。
3.リーディングセクションの問題形式とは?
3.1 Part 5: 短文穴埋め問題
短い文に含まれる空所に最も適切な語句を4つの選択肢から選ぶ形式です。30問のうち半分程度は文法に関する問題で、残りの半分が語彙の知識を問う問題です。
よく出題される文法事項は、品詞や動詞の形、代名詞、接続語句、関係詞、比較などです。1問平均20秒程度で解いていけば時間内に全問解答できるので、テンポよく先に進むことが要求されます。
3.2 Part 6: 長文穴埋め問題
1つの長文に含まれる4つの空所に最も適切な語句や文を4つの選択肢から選ぶ形式です。1セット4問の中の1問は、選択肢が文になっています。空所を含む文を読むだけで解ける問題と、周辺の文も読んで文脈を考慮する必要がある問題の両方が出題されます。
後者のタイプの問題では、長文の全体的なトピックや文と文のつながりの理解が出題ポイントになります。代名詞や接続副詞はそういった問題を解く手がかりになりやすいので要注目です。語句を選ぶ問題は1問あたり平均30秒、文を選ぶ問題は1問あたり平均1分が完走ペースです。
3.3 Part 7: 読解問題
メールや記事、テキストチャットなどの長文を読み、その内容理解を問う2〜5問の4択問題に答える形式です。1つの文書(シングルパッセージ)は10文書・29問出題され、2つの文書(ダブルパッセージ)は2セット・10問、3つの文書(トリプルパッセージ)は3セット・15問です。
シングルパッセージには、テキストチャットが2文書含まれ、それらには意図問題(文書中の表現の目的や暗示された意味について問う問題)が1問ずつ付属します。シングルパッセージには、位置選択問題(挿入文を入れるのにふさわしい箇所を文書中の4つの空所から選ぶ問題)も2問含まれます。
ダブルパッセージの各セットには、2文書参照型問題(2つの文書に分散された情報を関連付けて解く問題)が1〜2問含まれています。
トリプルパッセージの各セットにも、そのタイプの問題が2問含まれています。2文書参照型問題は、設問文や選択肢を起点にして関連する情報を文書中から探すという解き方では時間を浪費してしまいます。すべての問題を解きにいくのであれば、文書を通し読みしてから問題を解く方が速く解答できるでしょう。解答時間の目安は1設問につき1分(5問付きの文書なら、5分で文書を読んで5問解く)で、ダブルパッセージならそれにプラス1分、トリプルパッセージならプラス2分です。
4.まとめ
TOEIC® L&Rテストには明確な出題傾向があるので、それを理解した上で受験することで、持っている英語力がスコアに反映させやすくなります。しかし、テスト攻略法ばかりを追い求めていては、それ以上のスコアアップは難しくなります。英文の意味がさっと理解でき、必要があれば自分の発話にも活用できるレベルにまで知識とスキルを定着させることが重要です。また、難しい単語にこだわるよりも、TOEICリスニングレベルのシンプルな英文を、意味を理解しながら繰り返し音読することがスコアアップに有効です。


