
TOEIC® L&R TESTが「聞く・読む」といった受動的なスキルを測定するのに対し、TOEIC® S&W TESTSは「話す・書く」といった能動的なスキルを評価するテストです。ビジネスの現場での英語運用力を示す指標として、近年受験する人が増えています。この記事では、TOEIC® S&W TESTSの概要と効果的な学習法をご紹介します。
1.TOEIC® S&W TESTSとは?
1.1 TOEIC® S&W TESTSの基本情報
TOEIC® S&W TESTSは、コンピューターを使って受験する「話す・書く」スキルに特化した英語能力テストです。英語の基礎力だけでなく、実際に英語でどれだけスムーズにコミュニケーションが取れるかを測るのに適しています。このテストは、米国ETSによって開発されました。受験料は10,450円(税込)で、通常の申込期間を過ぎて追加申込期間に入ると13,200円(税込)となります。
※2025年6月時点の料金
1.2TOEIC® S&W TESTSのスコアと難易度
スピーキングとライティングはそれぞれ0〜200点(10点刻み)で評価され、合計で400点満点です。スピーキングではスコアとは別に、発音(Pronunciation)およびイントネーションとアクセント(Intonation and Stress)について、HIGH/MEDIUM/LOWの3段階で評価されます。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)やTOEIC® L&R TESTのスコアとの対応は以下の通りです。
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CEFR:C1
- TOEIC® L&R TEST:945
- TOEIC® S&W TESTS:360
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CEFR:B2
- TOEIC® L&R TEST:785
- TOEIC® S&W TESTS:310
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CEFR:B1
- TOEIC® L&R TEST:550
- TOEIC® S&W TESTS:240
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CEFR:A2
- TOEIC® L&R TEST:225
- TOEIC® S&W TESTS:160
出典:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表
2. TOEIC® S&W TESTSのテスト形式
2.1 スピーキングテストの概要
2.1.1 問題形式と出題内容
スピーキングテストは計11問で、試験時間は約20分です。テストは以下の5つの問題形式で構成されています。画面に表示された英文を音読する問題から始まり、最後は与えられたテーマについて自分の意見を述べる問題へと進みます。テストが進むにつれて、内容も徐々に難しくなっていきます。
- 音読問題(問題数:2、解答時間:各問45秒、概要:短い英文を音読)
- 写真描写問題(問題数:2、解答時間:各問30秒、概要:写真の内容を描写)
- 応答問題(問題数:3、解答時間:各問各問15秒/30秒、概要:身近な内容の質問に応答)
- 資料問題(問題数3:、解答時間:各問15秒/30秒、概要:文書を参照して応答)
- 意見問題(問題数:1、解答時間:60秒、概要:自分の意見と理由を陳述)
2.2 ライティングテストの概要
2.2.1 問題形式と出題内容
ライティングテストは計8問で、試験時間は約60分です。テストは以下の3つの問題形式で構成されています。写真を描写する問題から始まり、メール作成、そしてエッセイライティングへと段階的に発展していきます。
- 写真描写問題(問題数:5、解答時間:5問で8分、概要:与えられた語句を使って写真を描写)
- メール問題(問題数:2、解答時間:各問10分、概要:メールへの返信を作成)
- 意見問題(問題数:1、解答時間:30分、概要:自分の意見と理由を記述)
3. TOEIC® S&W TESTS スピーキングのおすすめ勉強法
3.1 TOEICリスニング教材でインプット
まずは、正確で自然な英文を「音読」する練習から始めましょう。素材としては、TOEICリスニングの問題集がおすすめです。リスニング問題集には、短いやりとりから長めのナレーションまで、自然な会話や説明文が多数掲載されており、それらを音読素材として活用することで、豊富なインプットが可能になります。音声をゆっくり再生し、発音やイントネーション、リズムを丁寧に真似するところから始めてください。
3.2 フィードバックを活用した発話練習
英会話レッスンの受講やAIツールの活用を通して、自分の発話に対するフィードバックをもらいながら練習しましょう。一人で練習することも可能ですが、フィードバックがないと改善点に気づきにくいため、客観的なアドバイスを取り入れることが重要です。
3.3 模試で試験形式に慣れる
仕上げとして、TOEIC® S&W TESTS用の模試を使い、本番に近い条件で練習しましょう。準備時間や解答時間を厳密に守り、可能であれば先生やAIからのフィードバックを受けると効果的です。自分で練習する場合は、録音して客観的に聞き直すことで、新たな気づきが得られます。
4. TOEIC® S&W TESTS ライティングのおすすめ勉強法
4.1 TOEICリーディング教材でインプット
書く力をつけるためには、文法と語彙の基礎力が不可欠です。TOEICリーディングの問題集には基礎力を上げるために必要な知識が網羅されており、積極的に活用することをおすすめします。ただし、読むことと書くことは別物。リーディング教材の中で「これくらいは自分で使えないといけない」、「こんな表現を自分でも書けるようになりたい」と思う文を選び、実際に自分のライティングに活かせるよう、重点的にマスターしましょう。
4.2 添削を通じた英作文練習
先生やAIに添削してもらいながら、英作文を繰り返し練習しましょう。模範解答には難度の高い表現が使われていることもありますが、それを無理に使う必要はありません。中学・高校レベルの表現で十分なので、それらを文法的に正確に使いこなすことを目指しましょう。
4.3 模試で実践力を養う
ライティングでも、模試を活用した実戦形式の練習が効果的です。特に意見問題では、30分以内に300語以上のエッセイを構成する力が求められるため、スピードと質の両立が重要なポイントになります。英文エッセイの基本構成は必ずマスターしておかなくてはならない知識なので、 TOEIC® S&W TESTSの公式問題集などで確認し、試験で使えるようにしておくことが重要です。日頃から、すぐに使える表現をどれだけストックできているかを意識しながら学習し、不足している部分を着実に補っていきましょう。
5. まとめ
TOEIC® S&W TESTSは、使える英語力をダイレクトに測定できる優れた指標です。インプットとアウトプットのバランスを意識しながら学習を進め、実際のテスト形式での練習を重ねることで、着実にスコアを伸ばすことができます。自分に合った方法で継続的にトレーニングを行い、自信を持ってテストに挑みましょう。

