
将来の進学や就職、昇進に備えて、早めにTOEIC® L&R TESTの準備を始めておくことは非常に重要です。いきなり目標スコアを取れるとは限らないため、計画的な学習が必要になるからです。
それでは、初めてTOEICを受験する場合、何点を目標に設定すれば、準備を進めやすいのでしょうか?
この記事では、初回受験におすすめの目標スコアと、そのための勉強法について詳しく解説します。
1. TOEICを初めて受ける受験者の目標スコア
1.1 中学生・高校生の目標TOEIC® L&R TESTスコア
TOEICはビジネス英語のスキルを測るテストですが、中学生や高校生が受験するケースも増えています。学校の成績評価に使われたり、高校・大学受験で一定のスコアを提出すれば英語試験が免除されたりする場合もあるためです。
必要とされるスコアは学校によって異なりますが、初めて受験する場合は、まずは400点を目標にするのが現実的でしょう。400点は、日常的な場面で使われるごく基本的で直接的な語彙や表現を聞いて理解できるレベルを示します。英語学習のスタート地点として、十分な達成感を得られるスコアです。
なお、TOEIC400点がまだ難しいと感じる場合は、TOEIC Bridge®のシンプルな問題に取り組み、文法や語彙の基礎を固めるのも良い方法です。TOEICと形式が似ているため、橋渡しとして効果的なテストです。
TOEIC Bridge🄬に関する記事はTOEIC Bridgeとは?TOEICに換算するとどれくらい?TOEICとの違いやメリットを徹底解説!を参照ください。
1.2 大学生の目標スコア
大学では、TOEICのスコアが授業の単位取得や進級の条件になることがあります。また、就職活動でもスコアが有利に働くことが多いため、大学生は就職活動が本格化する前に、早めに準備を始めることをおすすめします。
就職活動の際には700点以上を取得していると有利とされていますが、まずは平均点に近い600点を最初の目標に設定するのが現実的です。600点は、基本的な文法を習得し、ある程度長い英文でも要点を理解できる英語力の目安となります。
1.3 社会人の目標スコア
グローバル化の進展により、昇進や海外駐在の条件としてTOEICスコアが求められるケースが増えています。これまで受験の機会がなかった方の中にも、「そろそろ受けてみようかな」と考える方が多いのではないでしょうか。
必要とされるスコアは企業や職種によって異なりますが、海外駐在で英語を使って業務を行うには、最終的に800点程度を目標にするのが望ましいでしょう。とはいえ、最初から高得点を狙うのは負担が大きいため、まずは700点を目標スコアに設定することをおすすめします。このスコアは、複雑な文法や語彙を含む英文でも、自分の専門分野に関する内容であれば詳細まで理解できるレベルとされています。
2. 目指すべきスコア別の勉強法
2.1 400点を目指すための勉強法
2.1.1 基本単語をしっかり覚える
TOEICによく出る重要語のうち、まずは頻出の1,500語をしっかり覚えることが大切です。この語彙力があれば、シンプルな英文の内容をある程度推測し、理解することができるようになります。
TOEIC目標点数別に単語が並んだ単語帳を活用し、毎日コツコツと基本単語を覚えていきましょう。スキマ時間を使って繰り返し学習することが、記憶の定着に効果的です。
2.1.2 文法の基礎固めをする
TOEICで400点を目指すうえで、基本的な文法の知識は不可欠です。文型、品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞など)、動詞の時制など、中学レベルの文法事項をしっかり理解することが求められます。
そのためには、TOEICに特化した基礎文法問題集やPart 5(短文穴埋め)対策の問題集を使って演習を重ねると効果的です。また、理解が不十分な分野があれば、中学英文法の参考書を活用しましょう。
2.1.3 リスニング力を鍛える
単語や文法を理解していても、「読めばわかるのに、聞くとわからない」という状態ではもったいないですよね。まずは、聞き取れる単語を増やすためのトレーニングを行いましょう。
Part 1のような短い英文を使って、ディクテーション(書き取り)や、シャドーイング(音声を真似して繰り返す練習)を取り入れるのがおすすめです。こうした練習を通して、英語特有の音のつながりやリズムに耳を慣らすことが、リスニング力アップの近道です。
2.2 600点を目指すための勉強法
2.2.1 さらに単語力を伸ばす
TOEICで600点を目指すには、見た瞬間に意味がわかる単語をおよそ5,000語知っていることが必要だと言われています。単語帳を使って語彙を増やすのはもちろん、公式問題集を解きながら知らない単語をピックアップし、自分専用の単語帳にまとめていくと、実践的な語彙力が身につきます。
また、単語学習用アプリを活用するのも効果的です。これまでと同様に、スキマ時間を使って反復学習し、定着を図っていきましょう。
2.2.2 公式問題集を通しで解く
600点以上を目指すレベルでは、文法や語彙などの局所的なトレーニングに加えて、公式問題集を1冊通して解く練習を取り入れることが重要です。
TOEICテストは、2時間で200問を解く試験です。じっくり解いていると時間切れになり、本来解けるはずの問題までたどり着けないリスクがあります。
そのためにも、普段の学習では、公式問題集の模試を解いたあとにしっかりと復習を行い、次に本番と同じ制限時間内で解く練習をしておきましょう。時間配分や試験全体の流れを体験しておくことが、当日のパフォーマンス向上につながります。
2.3 700点を目指すための勉強法
2.3.1 単語と文法知識の精度を上げる
単語については、1つの意味だけでなく、同義語や微妙なニュアンスの違い、使い方の違いなども理解しておく必要があります。そのためには、英英辞典を使って意味や用法を確認する学習もおすすめです。
また、このレベルでは文法問題を勘で解くのではなく、明確な知識をもとに正解を選べることが求められます。Part 5やPart 6の文法問題を解いた後は、自分で正解の理由を説明してみる「セルフ解説」の練習を取り入れましょう。そうすることで、理解が曖昧な部分があぶり出され、効率的に弱点を克服できます。
2.3.2 長めの素材を使ってリスニング力を向上
リスニング練習では、ディクテーションやシャドーイングを、短文だけでなく、語数の多いPart 3やPart 4を使って行うことをおすすめします。大量の英文が速く流れる本番のテストでも聞き取れる「耳」を鍛えることが目的です。
また、選択肢を素早く読み、瞬時に意味を理解する力も求められます。どの選択肢も読んだ瞬間に意味がわかるレベルまで語彙力を高めておきましょう。
2.3.3 読解力を強化する
Part 7の読解問題では、本文の英文を正確に理解することが大切です。日本語訳を参考にしながら、内容を100%理解できているか、丁寧に確認しましょう。知らない単語があればその都度確認し、文構造や文の流れを意識しながら精読してください。
その後は、意識して速く黙読する練習を行い、読解スピードを徐々に上げていきましょう。しばらく時間をおいてから、再び同じ文書を読み返し、完全に理解できているかをチェックすると、定着度の確認にもなります。
3. 受験に向けた事前準備
TOEICは一度の受験で目標スコアに届くとは限りません。そのため、できるだけ早めに準備を始めることをおすすめします。
まずは受験日を決め、公式問題集を1冊用意しましょう。さらに、自分のレベルに合った教材も揃えて、毎日少しずつでも学習に集中する時間を確保することが大切です。スキマ時間には、手軽に使える学習アプリを活用するのも効果的です。
また、週末など比較的まとまった時間が取れるときには、問題演習や模試形式の学習に取り組むと良いでしょう。
4. まとめ
この記事では、目指すべきTOEICスコアと効果的な勉強法についてご紹介しました。スコアが必要になってから慌てて勉強を始めるのではなく、できるだけ早めに準備を始め、目標スコアに向けて継続的に学習を進めていくことが大切です。
日々の積み重ねが、目標達成につながります。コツコツと取り組んでいきましょう!


