
TOEIC® L&Rテストのリスニングセクションでは、制限時間内で情報を聞き取り、素早く解答する力が求められます。リスニング問題の形式に慣れることに加え、各パートでの時間の使い方を工夫することで、スコアアップの可能性が高まります。本記事では、各パートの概要とともに、効果的な時間配分や集中力を維持するためのコツをご紹介します。
1. TOEICリスニングパート別の問題内容
1.1 Part 1:写真描写問題(全6問)
リスニングセクションの最初に登場するのが写真描写問題です。写真を見て、描写として最も適切な文を4つの選択肢から1つ選びます。人物の写真では、その人の動作の描写がカギになります。物や風景の写真では、何がどのような状態にあるかに注目します。一部だけが正しい選択肢も出るため、文全体を通して正確かどうかを判断する必要があります。
1.2 Part 2:応答問題(全25問)
短い疑問文や平叙文に対して、3つの選択肢の中から適切な応答文を選ぶ形式です。問題用紙には何も印字されていないため、純粋な聴解力が試されるパートです。WH疑問文(What、Whenなど)を中心に、Yes/No疑問文、否定疑問文、付加疑問文、選択疑問文なども出題されます。話し手の意図を正しく理解することが重要です。
1.3 Part 3:会話問題(全39問)
2人または3人の会話を聞いて、それに関する3つの設問に答える形式です。問題用紙には3つの設問とそれぞれの選択肢4つが記載されています。会話の場面は、オフィス、店頭、公共施設内など多岐にわたります。設問タイプは、会話の場所や主な話題といった全体的な内奥に関するものと、話し手の行動や提案などの詳細に関するものに大きく分けることができます。
1.4 Part 4:説明文問題(全30問)
1人の話し手によるトーク(説明やアナウンスなど)を聞き、3つの設問に答える形式です。Part 3と同様に、問題用紙には設問と選択肢が印刷されています。トークのタイプは、留守番電話、施設案内、広告、放送、ツアーなどさまざまです。語彙レベルはPart 3よりやや高めですが、解き方の基本は同じです。
2. TOEICリスニングで有効な時間の使い方
2.1 先読みで事前に問題内容を把握
Part 3〜4では、会話やトークの音声が流れる前に、3つの設問文を読んでおくことが重要です。あらかじめ設問の内容を把握することで、聞き取るべきポイントを明確になり、解答を有利に進めることができます。たとえば、What problem does the woman mention?(女性はどんな問題について述べていますか)という設問があれば、女性の発話の中で問題に言及する部分に特に注意して聞くことができます。さらに、その次の設問がWhat will the man do next?(男性は次に何をしますか)であれば、何らかの問題が発生していて、それに対する対応策が話し合われるであろうという予測ができます。なお、選択肢の先読みは、時間に余裕があれば、ざっと目を通す程度で十分です。無理にすべてを先読みしようとすると、焦りや集中力の低下につながるおそれがあります。
2.2 わからない問題への対応方法
リスニングセクションでは、会話やトークの音声の後に短い解答時間が設けられています。Part 1〜2は5秒、Part 3〜4は8秒(グラフィック問題は12秒)です。その時間内に選択肢を選び、マークシートに記入しなければなりません。次の問題の音声が始まっているのに、まだ前の問題を考えていると、解答のテンポが乱れ、その後の問題でもミスが続いてしまう可能性があります。完璧に聞き取れなくても、聞き取れた情報をもとに最善の選択をして、すばやくマークすることが大切です。
2.3 集中力を維持するための工夫
約45分間続くリスニングセクションでは、集中力の維持が1つの課題です。最初から最後までずっと集中し続けるのは難しいため、適度にリラックスする時間を意識的に取り入れることが必要です。そのためには、試験本番までに模試を解いて、各パートのペース配分や一息つけるタイミングをつかんでおくと効果的です。こうした時間感覚が身につくだけでも、スコアが向上することがあります。
また、会話やトークの内容をイメージし、登場人物になったつもりで聞くことで、自然と集中しやすくなります。Part 3〜4では設問の先読みが重要ですが、問題セットの合間には数秒だけでも意識的に集中力を緩め、次に備えることも大切です。
3. まとめ
TOEICリスニングは、英語の聞き取り力に加えて、時間配分や集中力の管理もスコアに大きく影響します。各パートの特徴を理解し、設問の先読みやテンポよく解答する練習を積み重ねることが、スコアアップにつながります。試験本番を意識した実践的なトレーニングを通じて、より効率的にテスト対策を進めていきましょう。


