
会社や学校などで受けられるTOEIC® IPテスト。便利なので受けたことがあるという方も多いのではないでしょうか。ところでこのIPテストのスコア、履歴書に書いてよいものなのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えしつつ、TOEICスコアを履歴書に書く際のポイントや注意点も併せてご紹介します!
1.履歴書に書けるTOEICスコアの目安
1.1 何点から書くべきか?
そもそも、TOEICスコアを何点くらいとれば履歴書に書いていいのでしょうか?実は、TOEICスコア●点以上でないと履歴書に書いてはいけない!という決まりはありません。なので、特に気にしなくても大丈夫。当然、スコアが高ければアピール材料になるので、良い結果が出た場合は忘れずに記載しておきたいところです。
一方、TOEICを受験したことはあるけれど、スコアが今一つで書きたくないな…と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、そもそもTOEICを受験したということは「英語を勉強する姿勢がある」ということでもあります。
ですので、今のスコアがどうかというよりも、これからどういう風にスコアを高めていくかという前向きな姿勢をアピールするための手段として、あえて記載するのもいいかもしれません。
下記の記事も参考にしてみてください。
TOEICは資格ではない?履歴書に書くにはどれくらいのスコアから?
1.2 スコアの有効期限はある?
基本的に、TOEICには2年間というスコアの有効期限が設定されています。これは、英語力がその間に変化する可能性が高いからです。当然、勉強していればそれなりに英語力は上がるはずですし、逆もしかりですよね。
実際、TOEICテスト開発元のETS(Educational Testing Service)は、できるだけ最新のスコアを参照(利用)することを推奨しています。
ただ、どの時点のスコアまでを採用するかについてはあなたが履歴書を提出する先の判断によりますので、「いつまでのスコアが有効ですか?」と事前に確認するほうがよいでしょう。
2.TOEICスコアの記載方法
TOEICスコアを履歴書に記載するには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここではそのポイントをいくつかご紹介します。
2.1 IPテストと公開テストの違い
まず押さえておきたいのが、TOEICには誰でも受験可能な「公開テスト」と、企業や学校などの団体が実施する「IP(Institute Program)テスト」の2種類があること。IPテストは団体の会場で行われるので、受験会場を指定される公開テストと違い、慣れ親しんだ環境で受験できるのがメリット。
また、受験料も公開テストより安く、4,230円(税込)となっています。なお、IPテスト、公開テストのいずれを受験したとしても、TOEICスコアとしての評価基準・信頼性は同じなので、基本的にどちらを履歴書に書いても問題ありません。
2.2 証明書の有無について
IPテストでひとつ気を付けたいのが「証明書の有無」について。公開テストでは受験後に「デジタル公式認定証」が発行され、希望者には紙でも公式認定証が郵送されます。
一方、IPテストの場合、発行されるのはあくまで「スコアレポート」であって、公式認定証でないことに注意が必要です。企業によっては公式認定証の提出をもってスコアを認定するというところもあるので、履歴書にIPテストのスコアを記載する際は、事前に企業の募集要項などを確認しておきましょう。
2.3 正しい記載方法とは?
2.3.1 「資格・免許」欄への記載
TOEICは資格試験ではありません。
ですが、慣例としてはTOEICスコアを履歴書の「資格・免許」欄に記載するのが一般的です。記載するときにはスコアの他、取得年月も併せて記載しておくとよいでしょう。
なお、スコアはリスニングセクション・リーディングセクションを併せた合計を記載するのが一般的です。
また、「TOEIC」と言うと一般的には「TOEIC® Listening & Reading Test」を指しますが、TOEIC® Programには「TOEIC® Speaking & Writing Tests」「TOEIC® Speaking Test」「TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests」「TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests」という他のテストもあります。
誤解を避けるため、「TOEIC® Listening & Reading Test」や「TOEIC® L&R TEST」など、どのテストのことかわかるように名称を書くようにしましょう。
2.3.2 IPテストのスコアを記載する際の注意点
TOEIC IPテストのスコアを履歴書に記載する際には、念のため「IPテスト」と明記しておくことをおすすめします。
上記のとおり、公開テストでもIPテストでもスコアの信頼性に変わりはありませんが、IPテストでは公式認定証が発行されないので、後々その点で行き違いがないように、最初からきちんと区別しておくほうがよいでしょう。
3. TOEICスコアを履歴書に書くメリット
3.1 英語力の客観的証明
TOEICは合否でなくスコアで評価される試験で、そのスコアは受験者の英語力の客観的な証明として幅広く使われています。採用時だけでなく、昇進や昇格の判断材料としても使われているので、履歴書にスコアを書いておくことで自分の英語力を共通のものさしで示すことができます。
3.2 キャリアアップのチャンス
TOEICスコアを履歴書に記載することで、新たなポジションや職種への扉が開く可能性もあります。実際、多くの企業人事担当者がTOEIC Programのスコアを昇進や異動などの参考にしており、TOEICを主催する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施した「TOEIC Tests キャリア調査」(2022年)によると、企業の人事・採用担当者約9割の人事担当者が、TOEIC® L&R TEST受験が「強みになる」と回答しているそうです。
3.3 グローバル企業へのアピール
特に外資系企業や国際的にビジネスを行うグローバル企業では、応募者のTOEICスコアを選考基準の一つとして重視することも多く、スコアを履歴書に記載することは、そうした企業へのアピールとなるでしょう。
ただし、期待される水準は比較的高めであることも事実です。一例として、IIBCがまとめているTOEIC® Program DATA and ANALYSIS 2024という資料によると、TOEIC® Listening & Reading Test(IPテスト)の企業・団体データで、職種別の平均スコアが海外部門は689点となっています。目安として、700点を超えるスコアをお持ちであればアピール材料になると考えられます。
4. まとめ
TOEICスコアは、英語力の証明として、就職・転職、昇進・昇格などで活用できます。IPテストと公開テストの違いを理解した上で履歴書に記載し、自己アピールに役立てましょう。


