
TOEIC® L&R TESTの受験を考えている人の中には、スクールに通うべきかどうか迷っている方もいるでしょう。そもそもTOEICがどんなテストなのかよく知らず、独学で本当に結果を出せるのか、不安に思うこともあるかもしれません。
結論から言うと、TOEICは独学でもスコアアップが可能です。実際、日々の学習を地道に積み重ね、高得点を達成した学習者も多くいます。
この記事では、独学を選ぶ人に向けて、そのメリット・デメリットを整理し、効果的な準備と勉強法のポイントをご紹介します。
1. TOEIC独学のメリットとデメリット
1.1 独学のメリット
TOEICを独学するメリットとしては、スクールなどに通う場合に比べ、費用を抑えられることが挙げられます。また、自分の都合の良い時間やペースで学習を進めることができ、苦手な分野に集中して取り組めるのも大きな利点です。教材やツールを自由に選べることもメリットとして挙げられます。
1.2 独学のデメリット
独学にはいくつかのデメリットもあります。まず、試験や教材に関する最新情報が手に入りにくく、効果的な学習法や参考書の選び方に迷うことがあります。また、学習中に生じた疑問をすぐに解決してくれる講師がいないため、「この方法で本当にスコアが伸びるのか」と不安を感じやすいのも独学の難しさです。
さらに、学習の成果や進捗を客観的に判断してくれる人がいないため、モチベーションを保ち続けるのが難しく、挫折につながることもあります。スケジュール管理や学習のペース配分もすべて自分で行わなければならないため、計画性と自己管理が求められます。
2. TOEIC独学のための準備
2.1 目標スコアの設定
まずは、「いつまでに、どのスコアを取得したいのか」を明確にし、目標を立てましょう。ゴールが先の時期にある場合は、3か月後などの中間目標も設定すると、中だるみを防ぎ、継続しやすくなります。TOEICの初めての受験では何点を目指すべきか?目標点数と勉強法を徹底解説!も参考にしてみてください。
2.2 学習時間の確保
独学では、決まった時間に受けるレッスンがない分、自分で学習時間をコントロールすることが非常に重要です。自分の生活スタイルに合わせて、学習の時間を日々のルーチンに組み込みましょう。 たとえば、学習時間を「長めに集中できる時間」と「スキマ時間」の2種類に分けて考えると効率的です。朝の出勤・通学前、帰宅後、週末などにはまとまった時間を確保し、問題演習や長文の精読をするなど、じっくりと学習に取り組みましょう。一方、通勤・通学中や昼休みなどのスキマ時間には、単語演習などの短時間でできるタスクを用意しておくと、効果的です。
2.3 いつまでに何をするかの学習スケジュール作成
学習時間を確保したら、次は学習内容の計画を立てましょう。
まずは、使用するテキストを準備します。数多くあるTOEIC関連書籍の中から選ぶのは迷いがちですが、本番形式の問題が収録された最新の公式問題集は必須です。必要に応じて、単語学習用のアプリや文法書も揃えておくとよいでしょう。
たとえば「模試1回分を1か月かけて徹底的に学習する」などのように、期限付きの目標を設定し、週ごとに取り組む分量を決めるなど、具体的なスケジュールを組みましょう。そうすることで、自分の生活リズムに合った無理のない学習計画が立てやすくなります。
また、試験の申し込み時期にも注意が必要です。公開テストの場合、申し込みの締め切りは試験日の約40日前。デジタル公式認定書の発行は試験の約19日後、紙の認定書は到着までに1か月ほどかかるため、スコアが必要な時期から逆算し、スケジュールに十分な余裕を持って計画を立てましょう。
3. 独学でできる効果的なTOEIC勉強法
3.1 基本的な単語と文法の習得
TOEICではスピーディな解答が求められるため、英文をすばやく理解するために必要な、基本的な単語力と文法力を身につけておくことが大切です。
TOEICの語彙はビジネスを中心とした限られた分野に集中しています。効果的に学ぶためには、TOEICに特化した単語本を使うか、または問題集から自分で単語リストを作るのもよい方法です。隙間時間を活用し、たとえば1日30語ほどの例文を音読するなど、完璧に覚えることを目指すより、何度も触れて英語の音と意味に慣れることを重視しましょう。
また、文法については、中学レベルの英文法を中心に復習することが効果的です。特に語順、文型、動詞の時制や能動態・受動態といった基本的なルールは、TOEICのPart 5・6の文法問題を解くうえで欠かせません。TOEICに特化した文法問題集を活用して、段階的に力をつけていきましょう。上級者は、正解の理由を自分で説明できるレベルを目指すと、より実力が安定します。
3.2 リスニング対策
リスニング対策としては、速い英語音声に慣れるために、練習で使用した音声を使ったシャドーイングが効果的です。シャドーイングとは、音声を流しながら、それに続いて影のように真似をして発話する練習方法です。
独学の場合、講師から発音のフィードバックを受けることができないため、自分の声を録音し、モデル音声と聞き比べながら修正していくことが上達への近道となります。
自己分析の際は、モデル音声のイントネーションやリズムに加え、単語と単語のつながりによる音の変化(たとえば “in an hour” が「イナナウワ」のように聞こえる箇所)を再現できているかを意識しましょう。
3.3 リーディング対策
リーディングセクションのPart 7(読解問題)は、人によって理解にかかる時間に差が出やすいパートです。自分の理解度に合わせて読み直したり、訳を確認したりしながら進めるには、自分のペースで学習できる独学が特に適しています。
学習にあたっては、「本文を精読して英語の表現に慣れる練習」と、「設問のヒントを探して答える実戦練習」を分けて取り組むと効果的です。
初級者の場合は、まず辞書や和訳を参考にしながら本文の意味を丁寧に読み取り、何度も音読して英語の語順や表現に慣れていきましょう。その後、設問の英文の意味をしっかり確認し、解説を参考にしながら、選択肢ごとの正誤の理由を理解するようにします。
高スコアを目指す方は、はじめから和訳や解説に頼らず、自力で問題に取り組むことが大切です。与えられた情報だけを手がかりに解答する練習を重ねることで、実戦力に加え、粘り強さや集中力も養われます。
4. まとめ
TOEICは出題に特徴があるため、しっかりと対策を立てて練習を重ねれば、独学でも十分に結果を出すことが期待できるテストです。学習スケジュールを立てて学習時間を確保し、自分のスキルに応じた対策を着実に進めていきましょう。


