
英語のコミュニケーション能力を測るTOEIC® L&Rテスト。限られた時間内で効率的に問題を解いて、自分の英語力を最大限に発揮することが求められます。この記事では、攻略法をパートごとに解説し、スコアアップに繋がるコツをお伝えします。
1.TOEIC全体に共通する攻略のコツ
1.1 解ける問題を優先
TOEICでは、各パートに簡単な問題と難しい問題が混在していますが、スコアは正解数によって決まるため、問題の難易度に関係なく1問の配点は同じです。難しい問題を解いてもボーナス点が加算されるわけではありません。したがって、難問に時間を費やすよりも、自分が確実に解ける問題を優先し、1問でも多く正解することがスコアアップの鍵となります。
また、難易度順に出題されるわけではないため、わからない問題に出会ったら悩まずマークして次に進み、時間切れにならないよう最後の問題まで解ききることが大切です。減点方式ではないので、すべての問題にマークすることを忘れないでください。
1.2 問題の特徴に合った解き方を実践
TOEICは7つのパートに分かれており、それぞれ特徴を持った出題形式があります。後述しますが、設問によっては、解答のアプローチが異なることもあります。以前に比べて単純な攻略法が通用しにくくなったとはいえ、各パートの特徴を理解し、どこに注目して解答すべきかを把握することは、効率的な解答方法に繋がります。
1.3 集中力を維持するための工夫
TOEICは約2時間で200問を解く、時間に追われるテストです。テスト中は集中力を維持することが求められますが、ずっと緊張し続けるのは難しいものです。緊張とリラックスの緩急をつけることで、最後まで疲れを最小限に抑え、思考力を保ちましょう。
リスニングセクションでは、先に設問を読んで聞き取りポイントを絞ることや、問題と問題の間の数秒で意識的に力を抜くことが効果的です。また、リーディングセクションでは、次の問題に進む前に軽く深呼吸をしてみましょう。これにより、気持ちを切り替えて集中力をリセットすることができます。
2.TOEIC試験の時間配分のコツ
2.1 各パートの時間配分
2.1.1. リスニングセクション
リスニングセクションは、放送される音声に従って解答するため、自分で時間配分をコントロールする必要はありません。ただし、音声が流れる前に写真や設問に目を通しておくことで、問題を解く際の負担を軽減し、正答率を上げることができます。このように、限られた時間を有効に活用する工夫がポイントです。
【問題数と所要時間】
- Part 1 6問(約3分)
- Part 2 25問(約9分)
- Part 3 39問(約18分)
- Part 4 30問(約15分)
2.1.2. リーディングセクション
75分間で100問を解くリーディングセクションでは、じっくり解いていると時間が足りなくなる危険性があります。テスト中は時計を確認しながら進め、時間配分に注意を払うことが重要です。
以下はパートごとのおすすめの所要時間ですが、最適な時間配分は個人差があります。模試を何度か解き、自分にとって最もパフォーマンスが良い時間配分を見つけて調整しましょう。
【問題数とおすすめの所要時間】
- Part 5 30問(10~14分)
- Part 6 16問(8分)
- Part 7 54問(53~57分)
3.効率的なTOEICの勉強法のコツ
3.1 模試で本番形式に慣れる
TOEICの勉強を始める前に、まず本番形式の模試を1セット解いてみましょう。本番と同じように、2時間の制限時間内で辞書などを使わずに取り組むことがポイントです。これにより、どのような問題がどれくらい出題されるのか、自分がどの程度解けるのかを体験し、得意・不得意な分野を把握することができます。こうした事前の分析を行うことで、以降の学習対策をより効果的に進めることが可能になります。
模試を一通り解いた後は、時間をかけて徹底的に復習しましょう。音読練習や精読を模試形式の問題を使って行うことで、TOEIC特有のトピックに慣れながら学習を進められます。
十分に復習した模試セットは本番前にもう一度、本番通りに解き直し、2時間の流れを体感しましょう。
3.2 高速リスニングの練習
本番のテストが近づいたら、学習中のリスニング素材を少し速い速度で再生して聞きましょう。この際、内容を十分に理解している素材を使うのがポイントです。速いスピードでも単語を聞き取れ、意味を把握できるからです。速い英語に耳が慣れることで、本番の音声が聞き取りやすく感じる効果が期待できます。
3.3 隙間時間と集中学習を活用
忙しい日々の中で、通勤や休憩時間などの隙間時間を活用して学習することは、積み重ねの効果が期待できるため、とても重要です。そして、同じくらい大切なのが、週末などまとまった時間を使い、問題をまとめて解く練習です。
TOEIC本番では、大量の英文を解き続けるので、このボリューム感に慣れておく必要があります。1問ずつ丁寧に精読する学習とは別に、パートごとでもよいので、連続してまとまった量の問題を集中して解く時間を確保しましょう。
4.パート別の攻略法
4.1 Part 1
写真を描写する文を選ぶ問題です。音声が流れる前に、写真の目立つ部分に注目しておくことがポイントです。また、明らかに写っていないものが述べられた場合、その選択肢は必ず不正解となります。
4.2 Part 2
質問を聞き、その質問に対する正しい応答を選ぶ問題です。質問の内容を忘れないよう、選択肢を聞いている間も頭の中で繰り返し確認しましょう。特に、Where などのWH疑問詞は答えを選ぶ際の重要な手がかりになります。
4.3 Part 3 & Part 4
会話やトークを聞いて設問に答える問題です。音声が流れる前に、問題冊子に印刷されている設問に目を通しておくことで、聞き取りポイントを絞り、効率よく解答することができます。また、設問のヒントは基本的に設問の順番通りに聞こえてくるため、この点を理解しておくとさらに解きやすくなります。
4.4 Part 5 & Part 6
Part 5は短文、Part 6は長文の中にある空所を埋める問題です。まず、選択肢を確認して問題タイプを見極め、それに応じた解答アプローチを実践することが重要です。詳しい解き方については、TOEIC Part 5のスコアを伸ばすには?問題タイプや対策・コツを解説!を参考にしてください。
Part 6では、空所文だけ読んでも正解を選べない場合が多く、文脈を考慮して解答を判断する必要があります。空所を飛ばして全体を読んだ後に解くと、不正解の選択肢を効率よく除外することが可能です。
4.5 Part 7
Part 7は、文書を読み、設問に答える読解問題です。しっかりと本文を読むことで正解が見つけやすくなるため、リーディングセクションに入った段階から、このパートにできるだけ多くの時間を割けるよう意識しましょう。Part 7の解答時間は、1問あたり1分が目安です。答えがわからず時間がかかりそうな問題は、思い切って飛ばす判断も必要です。
残り時間が少なくなってきたら、短時間で解ける問題を優先するなどの工夫もスコアアップにつながります。同義語を問う問題や、具体的な情報を狭い範囲から探す設問は、比較的早く解答できます。一方で、文書全体について「何が述べられていますか」などの設問は、選択肢が長く、ヒントを探す範囲が文書全体に及ぶため、時間がかかる傾向があります。
5.まとめ
この記事では、TOEICスコアアップのためのコツとして、時間配分やパートごとの解き方について解説しました。TOEICは、しっかりと準備をすることで効率よくスコアを上げられるテストです。模試を活用し、自分の得意分野や苦手な問題を把握しながら、自分に合った時間配分や解答の順序を見つけて準備を進めましょう。皆さんのご健闘をお祈りしています!


