
導入 早めにTOEIC® L&R TESTの準備をしておいたのはいいものの、就職活動などで急にスコアが必要になったとき、「以前受けたスコアはまだ有効なのか?」と気になることがありますよね。この記事では、TOEICスコアの有効期限に触れながら、履歴書に記載する際の注意点などについても解説します。
1. TOEICスコアの有効期限は?
1.1 TOEICスコアの有効期限はなぜ2年と言われているのか?
TOEICテストを開発するETSでは、スコアの有効期限を2年と定めています。これは、英語力が時間の経過とともに向上したり低下したりする可能性があるためです。そのため、スコアを利用する際には、できるだけ最新のものを参照することが推奨されています。
参考:IIBCサイト 公開テストよくあるご質問「【TOEIC L&R】スコアに有効期限はありますか?」
なお、2年以上前のスコアの使用について、ETSが明確に制限を設けているわけではありませんが、スコアの提出を求める企業や学校によっては、有効期限を2年以内と指定している場合もあるため、事前に確認することが重要です。
2. TOEICスコアを履歴書に記載する際のポイントと注意点
2.1 履歴書に書けるTOEICスコアの基準
TOEICは英語力を証明するために履歴書に記載されることが多いため、あまりに低いスコアは逆効果になる可能性があります。では、どの程度のスコアから履歴書に書いて英語力をアピールできるのでしょうか。
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会がまとめたデータ「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2024」によると、海外部門に所属する社員の平均スコアは729点でした。
このことから考えると、英語を使用する企業にアピールできるスコアは、730点以上がひとつの目安になると言えるでしょう。これは、「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」レベルに相当します。
一方、現在の業務で英語を使う予定がない場合でも、昨年の全受験者の平均点に近い600点以上であれば、基礎的な英語力があることや、学習意欲の高さをアピールできます。
2.2 スコアが低い場合はどうする?
就職活動においては、高いTOEICスコアが強みになる一方で、スコアが低いとネガティブな印象を持たれるリスクもあります。たとえば、全国平均である600点に満たない場合は、履歴書にスコアを記載しないという選択肢も考えられます。
また、面接で英語力をアピールしたい場合は、実際に英語を使ってコミュニケーションを取った具体的な経験を話したり、今後の受験計画や目標スコアについて説明したりすることも有効です。
2.3 転職や就活で記載する場合の注意点は?
転職や就職活動でTOEICのスコアを提出する場合は、提出先の企業が英語力をどの程度重視しているか、どのようなスコアを求めているかを事前に確認することが大切です。たとえば、公開テストのスコアのみを認め、IPテスト(団体受験)のスコアは対象外としている企業もあります。また、何年前までのスコアを有効とするかも企業によって異なりますので、注意が必要です。
履歴書などにスコアを記載する際は、正確に記入することが大切です。スコアの取得年月や試験の種類(公開テスト・IPテストなど)も忘れずに明記しましょう。
そのほか、TOEICスコアの活用法やスコアアップのための勉強法などはTOEICは資格ではない?履歴書に書くにはどれくらいのスコアから?をお読みください。
2.4 有効期限が切れた場合の対処法
TOEICの最終受験日から2年以上が経過している場合でも、スコア提出先の企業や学校が有効期限を明記していなければ、履歴書に記載することは可能です。
なお、公開テストのスコアは受験日からおよそ19日後に発表されます。今から受験して間に合うかどうか、申し込み締切や結果発表日を公式サイトで確認しておくと安心です。
また、公式認定証は発行されませんが、IPテスト(団体受験)であれば比較的早くスコアリポートが発行され、オンラインで実施されるIPテストであればスコアは受験直後に分かります。所属する学校や団体がIPテストを実施しているか確認してみましょう。また、英語スクールなどで、IPテストをセットにした講座を提供しているケースもあるので、調べてみるのも一つの方法です。
2.5 IPテストのスコアは記載したほうがよい?
オンラインで実施されるTOEIC IPテストは、公開テストに比べて試験時間や問題数が約半分で、手軽に受験できるのが特徴です。また、試験直後にスコアが分かるのも大きなメリットです。
スコアの評価基準は公開テストと同じとされており、英語力の目安として活用できます。ただし、IPテストではオンライン、会場受験に関わらず公式認定証が発行されない点には注意が必要です。
履歴書に記載する場合は、提出先の企業がIPテストのスコアを認めているかどうかを事前に確認することも忘れないようにしましょう。
そのほか、IPテストに関する詳しい内容はTOEIC IPテストとは?対策はこれでばっちり!をお読みください。
2.6 虚偽のスコアを提出すると?
TOEICスコアは、正確に記入して提出することが大切です。虚偽の内容を申告してしまうと、後日、公式認定証の提出を求められた際に発覚し、内定の取り消しや信用の失墜といったリスクを招く可能性があります。場合によっては、処罰の対象となる恐れもあります。
さらに、企業によっては内定者や新入社員にあらためてTOEICを受験させるケースもあるため、そのような場面で申告内容との不一致が発覚する可能性も否定できません。
虚偽のスコア提出は、大きなトラブルにつながる恐れがあります。正直に記載することが、何よりも重要です。
3. まとめ
就職活動でアピール材料となるTOEICスコア。履歴書に記載する際には、提出先が求めるスコアの条件や有効期限などを事前にしっかり確認することが大切です。
いざ提出しようと思ったときに「スコアの有効期限が切れていた…」「今から受けても間に合わない…」ということにならないように、計画的に受験して準備を進めましょう。


